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令和元年文月28日 今日もクルクル通信340号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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帝王の誤算読了。
広告業界のドンとも言われ、電通の現在の地位を確固たるものにしたと言われている、成田豊さんの小説です。ノンフィクションとは、さすがに言えないと思いますが…事実を基にした小説であることは間違いありません。
わずか10年、20年前の出来事にもかかわらず、関係者の多くがまだまだ存命なはずなのに、ここまで生々しく、リアリティたっぷりに書いて大丈夫なのだろうか?!
と思いながら、一気に読んでしまいました。
電通鬼十則ここにあり!
ここまでやっていたからこそ、電通なんだよな
なんて心震える部分もありました笑
万が一ご興味を持たれる方がいらっしゃったら読んでみても良いのかもしれません。
さて、昨日のブログで、どこの場に身を置くのか?
これが自己の成長にとてつもなく大きな影響を与える
そんなことを書きました。
学校を卒業してからは、どの組織に身を置くのか?どの会社で働くのか?
ということはわかりやすく場に当たりますね。私は、新卒で電通に入った訳ですけれども、
鬼十則という行動指針というか、文化にとても影響を受けましたし、今でも、これがビジネスの本質だと思っております。
ビジョナリーカンパニーやピーター・ティールのZero to Oneにも、
会社というものは、成長するにつれて、カルト性を帯びてくるもの。行動指針があり、価値観があり、それが文化である。
さらに、その文化に惹かれる人が集まり、文化がもっと強くなる。結果、会社が強くなっていく。
強い会社というのは、自ずと文化を持っているものだ。
こんなことが書かれていたと思います。
実際、例えば、この電通鬼十則もそうですし、
リッツカールトンのクレド、The P&G way、The GE way あるいは、 三菱商事の三綱領
などなど、様々な会社が独自の文化を持っていますよね。
その文化、会社空間の中で、日々生活していれば、自ずと人はその組織の人になっていくでしょう。
同じ空間にずっといると、腸内環境が似てくる。その結果、人柄までもが似てくる。
そんなことを聞いたこともあります。
科学的にどこまで根拠があるかわかりませんが、腸内環境は性格にも影響を及ぼすようですね。
腸内環境が安定していると、性格も安定するみたいな。
夫婦になると性格、表情も似てくるなんていうことも聞くことがありますが、これらも、もしかしたら同じ類の話かもしれません。
ちょっと逸れてしまいましたが、やはり、
同じ空間を共有する。同じ場に一緒にいる。
すると、自ずと、趣味趣向や考え方、言葉使い、行動といったあらゆるものが、そこにいる人達と似通ってくるのでしょう。一緒にいれば、真似もしてしまうものですからね。
そこでは、ミラーリングも頻繁に行われますし。
古来より、例えば、噺家は入門すると、住み込みで弟子修行をやりますよ。丁稚奉公もそうですよね。徒弟制度に近いものがある世界は、師匠と寝食を共にし、己の心技体を磨いていくことによって一人前になって行く。
これはとても理にかなっているなのかもしれません。
今の時代、そんな住み込みで、師匠と同じ時を過ごし続けるなんていうことはなかなかできないとは思います。
とはいえ、そんな目指す人といる時間を出来る限り長くしたい。
自分を刺激してくれる仲間と一緒にいる時間(=場)を出来る限り長くしたい
そういう意識を持っていくことは極めて大切なのではないか?と改めて思うわけです。
禅の世界には、こんな言葉があるようです。
霧の中を行けば覚えざるに衣しめる。よき人に近づけば覚えざるによき人になるなり
良き人との出会いに勝る、成長の道なし
ということで、毎日くるくるしていくのです。
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【今日のうねり】
どの場に身を置くのか?
は決定的に成長において重要だ。
例えば、どの会社に身を置くのか?組織に身を置くのか?
そこでの文化によって、多分に影響を受けるからだ。
強い会社はすべからく文化があるのだ。
一説によると、同じ空間にいると、腸内環境が来る。すると人柄も似てくるらしい。
古来より、武芸に世界では住み込みでの修行もあるし、禅の世界では、
霧の中を行けば覚えざるに衣しめる。よき人に近づけば覚えざるによき人になるなり
という言葉もある。
まさに、誰と出会い、誰と一緒に過ごすのか?こそ一番大切なのだ。