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令和元年葉月3日 今日もクルクル通信346号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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これって何の意味があるんですか?
これをやったら、何が学べるんですか?得られるんですか?
今週、複数人の方から、「こういうことを言う人が最近多いんだよね。」って話を聞きました。
働き方改革の影響なのか?
物理的に時間が限られているから、仕事を選ばざるを得ないということなのか、一つ一つの行動に理由を求める傾向が強まっているんじゃないか?
って。
一方で、今週は大学の先生である、内田樹さん、永田和宏さんの書籍を読み直していたんですけれども、その書籍の中にも、示し合わせたかのように、
大学は答えのある問題の解き方を学びに来るところではない。答えがない問題を解く場所だ
と書いてありました。
答えがある問題を解くのは、高校までで終わり。大学という場所は、自ら問いを立て、それを解いていく。答えが見つからなかったら、あるいは、そもそもなかった場合は、また問いを立て直し、それを解きなおす。そうやって学びを深めていく場所だ。
そもそも、問題に対して、必ず答えがある。一対一対応の問いと答えが存在するものではない
という話です。
なんか似てますよね?
社会に出たら答えのない問題を解くようになる。だから、自分で考える力が大切だ。
なんて、よく言われますよね?
もちろん、研究(大学)も同じです。
個人的にはビジネスにおいては、
どういうものを提供したら、お客様に喜んでもらえるのか?
こんなものだったら喜んで頂けるのではないか?
を徹底的に考え、それに対して、ベストだと思われるサービスを提供する。
それによってお客様から
ありがとう
を頂戴できるのであれば、それは答えの一つである。と言っても良いと考えております。
でも、この、「こんなものだったら喜んで頂けるのではないか?」
というものに一つの正解はないし、それに対する考え方も、提供するサービスも無限に方法があると思います。
でも、お客様が「ありがとう」と言って下されば、それは全部が正解になるのです。
この正答率は、今まで出会ってきた諸先輩方から、教わってきた、学び取ってきた成果に依存するのではないか?と思います。
でも、逆にいうと、
これには正解がないだけではなくて、終わりもないんですよね?
もっとこういう風にやった方が喜んでもらえるんじゃないか?
あんな方法があったんじゃないか?
相手の事を考えれば考えるほど、より良いものを提供しようと思えば思うほど、
終わりがなくなると思うのです。
これも、そういった姿勢で仕事に取り組んできた、諸先輩方の後ろ姿を見てきたからこそ思うのです。
でも、こういったことは別にその先輩方が、言葉で教えてくれた訳ではありません。むしろ私自身が勝手に背中を見て学び取ったことです。
つまり、僕の勝手な、一方的な解釈なんですよね。彼らがそれを意図して教えていたのか?どうかは分かりません。
ただの解釈力の問題なのかも?と思うのです。
内田樹さんは、先生はえらいという書籍の中で、
プロは、「おしまいということはない」として到達点を消去する
そうでない人は、「これでおしまい」という到達点を具体的に指示する
と書いていました。
いやー、震えるほどかっこいいですね。
この言葉に倣えば、
私は、いくつもの素晴らしいプロフェッショナルに出会ってきた
と言えます。
「おしまいはない」ということを教えてもらったから、いつも「もっといい方法があるのか?」などあれこれとやり続けている訳ですから。
でも、繰り返しになりますが、教えてもらった訳ではなくて、勝手にある事象や言葉から解釈をしているだけです。
となると、人生で大切なことは、素晴らしい人との出会いに加えて、
解釈力
なんだろうなと思うのです。
自ら学び取る力
とも言うのかもしれません。
プラスの事象も、マイナスの出来事も、
全部好き勝手に、自分のように良いように解釈してしまう。
どんな出来事も、必ずプラスのことを学んでいると決めてしまう
そうすれば当たり前ですけど、全てのことがも学びに変わる。
でも、何が学べるか?なんてやる前から分かるわけありませんよね。
全ての学びは事後的にしか分からないのですから。
終わった後にしか解釈は出来ないのですから。
であるならば、
これ、なんのためにやるんですか?
何が学べるんですか?
なんて考えない。
というか、むしろ、
「これのためです、これを学ぶことが出来ます」
なんて言われる方が、頭からテンションが下がってしまっちゃいませんか?
やる前からゴールが分かっちゃっているわけですから。
そんなことを思ったのです。
ということで、
これからも頂いたチャンスやご縁は、何があるかわからない。というよりもむしろ、想定できなければ出来ないほど、積極的に乗り込んでいきたいと思うのです。
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【今日のうねり】
我々が解くべき問題は、答えが一つしかないものではない。
そもそも、答えがないものかもしれない。だからこそ自分で考える力が大切だ。
その力はどうやって身につけるのか?
素晴らしい諸先輩方、師匠の背中から自分で学び取るのだ。それは勝手に自分で解釈するともいう。
この解釈力はとても大切だ。
どんな問題もやる前から、「何が学べるのか?」なんてわからない。
事後的にしか分からない。むしろ、分からないからこそ、やりがいがあるのだ。