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令和元年葉月11日 今日もクルクル通信354号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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毎日掃除をし続けて、千代田区3番町の土地をタダ同然で譲り受けた人の話
をご存知でしょうか?
掃除一筋40年、ローヤル(現イエローハット創業者)の鍵山秀三郎さんです。
この話を読んで、震えたんですよね。
もともと、周囲を少しでもきれいにしたいという気持ちだけで、
ほうき一つ、ちりとり一つで、その付近をずっと長年掃いていた。
それだけなのに、持ち主さんがそれを譲ってくれた。本当にタダ同然だったそうです。
千代田区三番町ですからね。東京、いや日本でも最も地価が高い場所の一つですよ。バチカン大使館の隣の場所らしいですが、当時(1969年)、力が全然なかった鍵山さんが、こんな東京のど真ん中に、本社を構えることができた。
こんなとんでもないミラクルが、日々の掃除から生まれるなんて…凄い話ですよね??
本当に一切の見返りは求めていなかった。
逆に言えば、見返りなんか求めていたらやっていられない。
と、鍵山さんも語られています。
自分の信じたことを続けていくと、自分では想像もし得ないような出来事が起こりうる。
このエピソードは、
微差の積み重ねが絶対差を生む
平凡を非凡に努める
と仰っている鍵山さんの信念を物語っているものなんじゃないかと思います。
鍵山さんは創業当時から、掃除を徹底してきましたが、それがある時から評判を呼んで、例えば、森繁久彌さんなどがファンになってくれたそうです。
もしかしたら、
「あの会社は森繁久彌さんが後押しをしている。三番町にも本社を構えている。なんて羨ましい会社なんだ」
なんて思った人がいたんじゃないか?って思うんです。
この2つって、めちゃ分かりやすい、有形資産じゃないですか。
人は、目に見える、わかりやすい形が生まれた時に初めて、意識するんですよね。
そして、それを見て、「すごい!」「羨ましい!」って話になる。
でも、これを生み出しているのは、
日々の掃除が生んだ、信頼という無形資産だと思うんですよね。
決して簡単に手に入るものではない。
一朝一夕で手に入るものではない。
信頼という無形資産は。
万が一、そこに意識を馳せることなく、
「あんなものが手に入るなんて、羨ましい。ちょっとやってみようかな」
と思ったって、マジで出来ないでしょう。
いや、そもそも真似しようなんて思わないですかね。
あまりに大変さと地味さに、全員が始める前から白旗上げてしまうかもしれませんから。
結果として、それが、とんでもない参入障壁と代替不可能性を生んでしまっていた。
そんな気がするんですよね。
信頼に代表されるような無形資産を手に入れる方法は、人それぞれで無限にあると思います。
どの方法が一番良いなんてものもないでしょう。
でも、共通して言えるのは、見返りファーストでは決してない
ってことなのかな?って思うのです。
まさに、鍵山さんも仰っていますし。
掃除一筋で、人格としても、成果としても素晴らしい大先輩にいらっしゃる。
そういう物語に触れると、やはりエネルギーが湧くものです。
自分が正しいと信じていることを、超地味ですが、コツコツ積み上げていきます。
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【今日のうねり】
意識を払うべきは、有形資産よりも無形資産だ。
特に、信頼ほど大切な無形資産はない。結局、有形資産は無形資産が生み出してくれるものだから。
見返りを求めてはいけない。自分が信じていることを地道に続けて行くことだけが、唯一の方法なのだ。