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令和元年葉月27日 今日もクルクル通信372号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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【天気の子】2回目の鑑賞。
今回も、完成されたエンターテインメントとして、楽しませてもらいました。
新海監督、凄いっすね。
1人の人間が、あんな素晴らしいものを作るんですから、人間ってやっぱり、すごいんですよね。
大変満足しました。
さて、すごいつながりで言うと、この週末、東京国立近代美術館に行って来ました。
高畑勲展ではなく、詩集の出版記念イベントです。
その詩集は、2019年ピューリッツァー賞を受賞した詩人、フォレスト・ギャンダーの新刊『Eiko & Koma』。この日本語訳を担当したのが、高校同級生の中川映里さん。
彼女がこのイベントで、その詩を朗読するということで、行って来ました。
いやー、こちらもまたすごかったです。
何がすごいって、全然言葉に出来ません。ですが、凄かったんですよね笑
この詩集は、日本出身のアーティスト、エイコさんのダンスに、詩人のフォレストさんがインスパイアされて、作られたもの。
この会場で、エイコさんのダンスも披露されました。
が、そのパフォーマンスによって表現されている世界が、本当に全く分かりませんでした。
しかし、ただただ、エネルギーに圧倒され、終始言葉を失い続けました。
偶然にもその会場に、同じく高校同級生で、油絵画家の児玉さんがいました。
イベント終了後、彼女に、
「ほんと、まじ全くわかんなかった。分からな過ぎて、ずっと、頭に電流が流れっぱなしだったわ」
って話をすると、
「わかんないからいいんだよ。」
と一言。
本当にそうだな。
と思ってしまいました。
と書きました。が、こんな公式で必ずしも表せないこともあるんだなと思い直したわけです。
そもそも、全てのことが理解できるなんてことはないんですよね。当たり前なんですけれども。
逆に言えば、この世に分からないことがたくさんある。
というか、わからないことだらけ。
ということが分かることに意味があるのようにすら思ったのです。
自ずと重心が低くなりますから。
アーティストに、さらっと一言言われて、一気に腑に落ちました。
確かに、あのダンスと詩の朗読に触れて、
「で、何が言いたいの、これは?」
なんて言う方がよっぽどナンセンスなのかもしれないです。
1人1人が受け取ったメッセージが、言いたいことなのかもしれないです。
たった1つの回答なんてないんですよね。
言葉に出来ないことを受け入れるってのも大事ってことなのでしょう。
それでいいんですよね?
いいんです!(ジョンカビラ風)
で、さらっと書いてしまいましたけど、今回、詩の翻訳を担当した、中川さんは、
学生の頃から翻訳家を目指していたそうです。
ピューリッツァー賞を受賞した詩人の詩の翻訳なんて、さらっと書いてなんていけませんよね!
凄いなんてもんじゃないです。
しかも、普通の記事やビジネス書の翻訳ならまだしも、人間の内面を表現する詩を翻訳するとは…ほんと凄いっすよね。
彼女に教えてもらったのですが、【翻訳学】というのがあるらしいんですよ。
森鷗外の翻訳が美しい。
と言っていたので、読んでみたいと思います。
その美しさが分かるか?不安ですが笑
兎にも角にも、夢を叶えるなんて、本当に素晴らしいですよね。
立て続けに、夢を叶え、未知の世界で大活躍する友人の姿を見ると、エネルギーが湧いてくるのです。
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【今日のうねり】
世の中には、理解できないことが沢山あるのだ。
むしろ、【全てのことが分かる】と思っている方がおこがましいのだ。
そう思っていれば、自ずから重心も低くなる。
自分の世界にいるだけでは、そんなことには決して気づかない。
外に出るからそれに気づくのだ。