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令和元年葉月30日 今日もクルクル通信375号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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陽明学者の安岡正篤さんの、【木の五衰】という話に触れました。
木は、次の五つの過程を経て、弱り衰退していくという話です。
一番最初が、懐蒸れ。枝葉が茂り過ぎると日当たりも風通しも悪くなり、木の根幹が弱ってくる。
この状態が続くと、根が上がってくる。根上がりになる。裾上がりとも呼ぶ。
こうなると木は、頭から枯れてくる。これを末枯れという。
末とは梢のことで、梢が枯れてくると、末止まりとなる。
成長が止まるというわけです。
この頃になると色々な害虫がつき始める、虫食いが起こる。
安岡さんは、これは人も同じだと言っていそうです。
人だけではなく、組織も同じではないか?そんなことを思いました。
枝葉が茂っている時、業績が良い時は、細かいことなんて気にしない。イケイケ状態。
どんどん調子にも乗ってくる。実はそんな状態になると社内の日当たりも風通しも悪くなっていく。
欲が横行するようになる。そうなると、梢である、現場社員の意識が落ちてきて、
最終的には、お客様に提供しているサービスをの質が悪くなる。
それに合わせるように、会社の成長が止まってしまう。
欲にまみれた、徳の低い人まで寄り集まってきてしまう。
それをディフェンスするにはどうしたらよいのか?
どこで手を打つのが一番いいのか?
きっと、一番の調子乗っている、枝葉が生い茂っている時なんでしょう。
でもこれが一番難しい、難しいからこそ、栄枯盛衰があるのではないか。
人間の欲には際限がないから、分かっていても止められないのかもしれません。
安岡さんは、
名士というものは名士になるまでが名士であって、 名士になるにしたがって迷士になる
ともおっしゃっていたそうです。
いやー、震えますね。
これを止めるにはどうしたらいいのか?
調子に乗った時に自分を戒める言葉を脳裏に刻んでおく。
勝って兜の緒を締めよ
や
Security is a great enemy
を、調子に乗った時こそ、言い聞かせる。
これもまあまあ有効かもしれませんよね。
でも一番強力なのは、
追いかける人がいる
ってことなんでしょう。目標となる人がいれば、
こんな所で調子に乗ってる場合じゃない
否応無しに、こんな言語が脳内を駆け巡り続けると思うからです。
そんな目標となる人が周りにいればいるほど良い。一緒に高みを目指せる、仲間がいればいるほど良い。
人生とは、そんな人と出会えば出会えるほど、豊かになって行く。
やっぱり、
どんな人と出会っているのか?
これで人生は決まってくると思うのです。
だからこそ、今日もより良く生きるために、より良い出会いを求めて、くるくる外に出て行くのです。
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【今日のうねり】
木も人間も組織も、衰退していく過程は同じだ。
調子に乗っている時をいかに調子に乗らせないのか?
ここが大切なのだ。
人は欲深いものだから、これは簡単なことではない。
ではどうしたら良いのか?
例えば、自分を戒めるコトバを脳内に刻んでおく、これも有効な手段の一つだ。
だが、一番強力な方法は、目標となる人と出会うことだ。
それがあれば、止まることが出来ない。常に上を目指そうという気持ちが湧いてくるからだ。
そんな人に出会えるのか?どんな人と出会えるのか?これで人生は決まるのだ。