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令和元年長月13日 今日もクルクル通信388号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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鶴翼の陣という陣形があります。
文字通り、鶴が翼を広げるように、左右に広がった陣形のことで、
これを開発したのは、三国志、劉備玄徳の軍師、諸葛亮孔明だと言われています。
なぜ、いきなり諸葛亮孔明なんだよ?!
というと、ただ単純に蒼天航路を読んでいるだけです。赤壁の戦いが終わり、一旦小休止しております笑
歴史的に、陣形は、無数にあったようですが、中でも八陣の法と呼ばれる、八つの基本形があるそうです。
鶴翼の陣、魚鱗の陣、雁行の陣、長蛇の陣、あるいは、方円の陣
などなどがあるのですが、
5/8が、その名前が、自然界(動物)をメタファーとして使われているということが、実に興味深いのです。
これは、2000年以上も前から、
比喩の力がいかに強力なのか?
を物語っているように思われるのです。
その一言を聞いただけで、一瞬で、ビジュアルを想像できる。
瞬時に共通認識を持つことができるが、最も有益な手段として、古来より使われているんだなと思った訳です。
確かにそうですよね、
自分が一兵卒として戦場で戦っていることを想像してみてください。
もし仮に、
「ダイヤモンド!」
なんて、大号令をかけられたとしたら。
はあ?なんだ、それ?
って、即動けないですよね。
そもそも、ダイヤモンドがあったのか?もわかりませんが、(そして、なぜ、ダイヤモンドを例に挙げたのか?もわかりませんが…)
一兵卒が、それを見たことがないと仮定したら、???ってなりますよね。例え、訓練したとしても。
戦場では、その一瞬の怯みが、大惨事になりかねませんから、わかりやすさがめちゃ重要なはずです。
でも、
「長蛇の陣!」
とか
「鶴翼の陣!」
なんて、言われれば、
「あー、蛇だからまっすぐね」
「鶴だから、左右に開くのね」
という具合に、たった一言で、すべき行動が一瞬でわかるんだと思うのです。
その分かりやすさと、想像のしやすさで、みんなが知っている、動物が使われたのではないか。
なんて思ったのです。
戦場という命がかかった場で、比喩が使われていたという事実。
しかもそれが自然界、誰もが知っているものを使われていたという事実。
もし、分かりやすい話をしたいと思うのであれば、
いかに優れた比喩を作れるのか?
そのために、いかにみんなが知っている、別の世界の事例を持ってこれるのか?
それがカギになるんでしょうね。
優れた比喩を作るためには、自然界を含めて、四方八方、様々な世界に興味関心、アンテナを張らなきゃいかん。
そのためにも、クルクル出歩いていくのです。
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【今日のうねり】
一瞬で、共通認識を生み出したいのであれば、
刺さる話をしたいと思うのであれば、
いかに、優れた比喩を生み出すことができるのか?
これがカギになるのであろう。
陣形のほとんども、自然界(動物)をメタファに名づけられていることが、古今東西、その強さを物語っているのだ。
比喩を生み出すために、より外の世界にクルクル出歩く必要があるのだ。