一流の必須能力=メタ認知力。それを磨くには?

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令和元年霜月12日  今日もクルクル通信443号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日は友人の権ちゃんのご縁で、元千葉ロッテマリーンズのリリーフエースだった、荻野忠寛さんと食事をご一緒させていただきました。

荻野さんは、2007年には、リーグ3位のシーズン30セーブを上げるなど、バレンタイン監督の元で活躍をされた方です。

プロ野球選手とお話をさせていただくのは初めてですが、について、大変に興味深い話を聞かせて頂きました。

これだけのピッチャーの方ですし、全球団との対戦経験があるのことでしたから、当然、数多くの名バッターとの対戦経験があります。

そんな話を聞いてしまい、ミーハー心が炸裂してしまって、

「対戦した選手の中で、これは凄かったっていうのは誰ですか?」

なんて質問をしてしまいました。

すると、

「その話、よく聞かれるんですけど、正直あんまりないんですよね。ものすごく、調子の良い悪いによって左右されるものですから。

良い選手でも、調子が悪ければ、そんなに怖くないですし、そこそこの選手でも、調子が良ければ、怖い。

そこの見極めが重要になるんです。

もちろん良い選手で、調子が良かったら手に負えないのですが。

例えば、今で言ったら、ジャイアンツの坂本が、調子良かったら、怖いなんてもんじゃないですね」

「ということは、良い選手で調子が良かったら、諦めるしかないってことですか?」

「ある程度そうなりますね。調子の良いピッチャーとの対戦で言えば、バッターとしては基本的に全方位的に、球を持つことは無理です。

例えば、アウトコースのストレートだったら打てるかもしれない。そういう絞り方をして打席に立つしかないんですよね。

あとは全部捨てる。

となると、選手として大事なことは、自分の調子、相手の調子などを客観的に見る力なんです。

相手が自分より、良い状態なのか?悪いのか?それの見極めによって、全然戦い方が変わるんですよ」

「なんだか、ランチェスター戦略みたいですね。弱者が強者に立ち向かう時は、勝つ可能性があるところに、一点突破で全精力を注ぎ込むみたいな」

 

お話を聞いていて、まさに戦だと思いました。

というか、戦そのものですよね。勝負の世界ですから、当たり前なのですが。

戦略は捨てること

と言われますし、自分の強みを、相手の弱そうなところにぶつけるっていうのも、戦の鉄則のような気がします。

孫子の競馬の話もありますよね。

足が速い馬。普通の馬。足が遅い馬。その三頭で、相手と勝負して、2勝1敗で勝ち越したという話です。

具体的には、

足が遅い馬を、足が速い馬に当てて負ける。

足が速い馬を、普通の馬に当てて勝つ。

普通の馬を、足が遅い馬に当てて勝つ。合計2勝1敗の勝ち越し。

というやつですね。

一瞬逸れましたが、

プロの世界というのは、それだけ、超一流の人が集まっている。紙一重の世界なんですね。

お話を聞いて、リアリティを持って感じることができました。

同じくらい印象的だったのは、プロ野球選手として大事な能力が、客観的に見る力だと仰っていたことです。

でも、この力が重要なのは、スポーツだけじゃなさそうですよね。

例えば、能でも、バレエでも、あるいは落語でも同じみたいです。

世阿弥の「我見」「離見」「離見の見」もそうですよね。

バレエの熊川さんは、踊っているときに、自分が客席からどう見えているのか?

が見えている

という話をしていました(確か、情熱大陸)

学生時代に読んだ、茂木健一郎さんの芸術の神様が降りてくる瞬間という書籍の中で、

噺家の立川志の輔さんは、やっぱり同じように、

高座で演じている自分の姿を、天井から見た画で分かる

みたいなことを言っていました。

ビジネスマンだってやっぱり同じですよね。

例えば、クライアントとお話をさせていただいている時だって、

お客様が何を考えているのか?

こちらに期待していることは何なのか?

といったような、相手の立場に考えて、コミュニケーションを取ることは基本動作です。

それに対する、自分の受け答えが

本当に求められていることなのだろうか?

ニーズに応えられてるだろうか?

などを同時に想像できるかどうか?

それを客観的に考えられる能力っていうのがどうしても必要になりますから。

このように整理してみると、

自分を客観視する能力=メタ認知能力っていうのは、分野を超えて超一流であるための必須能力

ということができそうです。

 

今回も、元プロ野球選手という異世界の方とお話をさせて頂くことによって、思考が広がりました。

自分の世界からその世界を見ることで、お役に立てることもありますし、

その異世界から、自分の世界を見ることで、当然気づきを得ることができます。

こうやって、異分野・異世界の方とお話をさせて頂くことによって、自らを相対化することが出来る。

それを繰り返していくことで、メタ認知能力が鍛えられていくのです。
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【今日のうねり】
超一流の世界は、どんな世界も紙一重の差が勝敗を決する。
だからこそ、自分の強みで、相手の弱いところに全精力をつぎ込む。そんな戦略が重要だ。
それを冷静に正確に把握する力=メタ認知力は欠かすことができない。
その客観視できる力は、異世界・異分野の方と沢山出逢い、話をする中で磨かれていくのだ。