大晦日らしく?謎かけを連発してみました

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令和元年師走31日  今日もクルクル通信491号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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12月31日。大晦日ですね。今日は大晦日らしい話を書きます。

大晦日は、「大つごもり」とも呼ぶそうです。

なぜ、「大つごもり」と呼ぶのか?

諸説あるようですが、古今亭志ん生の「冨久」のマクラによると、掛けを貯めに貯めた人の都合がつもりに積もるから。大都合(つご)盛り

だそうです笑

これは私の一番好きなネタの一つです。年末にぴったりのネタです。よろしければ是非、聞いてみてください。

この噺は、ざっくり、借金まみれの太鼓持ちも久蔵さんが、富くじを買って、大当たりをする、そんな話です。(冨の久蔵さんで、冨久)

現代で言えば、年末ジャンボ宝くじの話です。

噺の概要はこんな感じです。ネタバレになりますが、大丈夫です笑

そんな久蔵さんは、

「鶴の1500番というキリのいい番号だから」と言って、なけなしのお金をはたいて、一等が1000両。二等でも500両の富くじを買います。(噺家によっては、松の110番というのもあります)

この札を、神棚に上げて、「大神宮様、二等でも良いので、当たりますように」とお願いをします。

その直後に、「お得意さんの方で、火事があった!」という話を聞きつけて、助けに行く。

事なきを得て、「よくやった」とお酒をご馳走になって、そこで寝てしまう。すると今度は、自宅の方で火事が起こっているという情報が入って、慌てて家に戻るが、自宅が焼けてしまった。

神棚と共にくじが焼けてしまった。

そんな翌日に自分が買った富くじの結果が発表され、なんと、一等が鶴の1500番

でも、当たり札がない。これではお金が換金できない。

と、大騒ぎをしていると、近所さんが、神棚だけは、家から出しといてくれた。

無事に当たり札(神棚の札)を発見。そして、

「大神宮様、大神宮様、ありがとうございます。これで、方々に「お祓い」(払い)が出来ます」

というのが、サゲです。

ネタバレですが、大丈夫です。

何度聴いても心がほっこりし、笑っちゃうネタですから。

いや、訂正します。厳密に言うと、しかるべき師匠からの学んだ人から聞く分にはネタバレOKなのです。

模倣の経営学の井上先生によると、良い模倣とも悪い模倣の差は、

水平的であるか、垂直的であるか?

この違いであるとおっしゃっています。正確には、先生の著書を読んだ、一橋大学の楠木健先生がこのようにコメントされたそうです。

水平的というのは、要は横滑りということ。

例えば、ヤマト運輸が宅急便をリリースした時。

こんな個人宅配マーケットがあるのか?

と、当時は多くの配送業者がこのマーケットに参入してきたそうです。

でも、彼らはことごとく失敗していった。単なる、「個人宅配が儲かりそうだ」というのが始めた理由だけですから。

本当のこの事業の肝は、配送ネットワークの配備にあった。これがなければ、個人宅配はできない。

でも、その本質を理解せずに、表層的なことを横滑りしただけの水平的な模倣では、成果が上げられなかったわけです。

正しい模倣は、うまく行っているサービスの表層的な部分だけではなく、それを支えている、事業システムまで理解した、垂直的な模倣が出来ているかどうか?が出来ているそうです。

ということに倣えば、この冨久のネタバレをしてても問題はない訳です。

そのサゲに至るまでの数多くの伏線や、笑いを作り方。感情の起伏の作り方が、話芸であり、システムになるのですから。

なので、ここをきちんと師匠から受け継いだ人の話であれば、何度聞いても、「いい話だなー」って思えるはずなのです。

 

このサゲの部分だけ、悪い模倣をしてみると笑 例えば、

「売れなくなったキャバ嬢」とかけて、「戦力外通告を受けたプロ野球選手」と説く、その心は、

「どちらもお払い箱です」

「サッカー日本代表」とかけて、「都落ちしたサムライ」と説く、その心は、

「サムライブルー」

とかでしょうか笑

ちょっと良い模倣になると、

「結婚初夜の夕食」とかけて、「鍋焼きうどん」と説く。その心は、

「ツルツル(鶴鶴)噛め噛め(亀亀)」

はどうでしょうか。

ちなみに私(中田)が聞いた謎かけで一番印象に残っているのは、

「タイガーウッズ」とかけて、「銀座の夜の喧騒」と説く、その心は、

「クラブと女で揉めている」

でした。

なんせ、これ、その場で「タイガーウッズ」ってお題をお客さんからもらって、即興でやっていましたからね。マジでビックリしました。ちょうど、あのタイガーの不倫騒動の後だったと記憶しています。

 

さて、いよいよ今年も終わりです。

良い模倣も、本質的な部分を見抜き、深く、垂直的に学ぶことが大切です。

個人的には、流行りよりも本質を追求したい。

波乗りよりは深堀りで生きたい。

カニは甲羅に似せて穴を掘る

なんて言葉もあります。

来年も、毎日コツコツ積み上げて、甲羅の円周を拡げていきながら、深堀りを続けていきたいと思います。

本年もありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

また明日!笑
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【今日のうねり】
良い模倣は、横滑りではなく、深掘り。水平ではなく垂直だ。
表層的ではなく、本質的なことを求めて生きていくのだ。
カニは甲羅に似せて穴を掘るのごとく、毎日コツコツ積み上げて、甲羅の円周を拡げていきながら、深堀りを続けていくのだ。