ビジネスもゲームも、「試験で言えば、わかりやすい「答え」は既にみんなに知れ渡ってしまう状況になった」ようです。

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令和2年睦月4日  今日もクルクル通信495号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日は今年2冊目、東大卒プロゲーマーときどさんの新作「努力2.0」を読みました。

ちなみに今年の1冊目は、楠木健さんと山口周さんの対談本、「仕事ができるとはどういうことか?」でした。

どちらの書籍も「これからの時代をどうサイバイブするのか?」そんなヒントが凝縮されている作品で、今年のスタート本としては最高でした。

後者の対談本は、電通に昔いらっしゃった、クリエイティブディレクターの白土謙二さんの話がちょいちょい出てきます。このブログを読んでくださっている、電通関連の方々は、読んでみられても良いのかもしれません。

確かに、「あの人はセンス、ありすぎだよなー」って思い出すはずですから。

さて、ときどさんの「努力2.0」ですが、

2013年頃から、徐々に勝てなくなり、今までの戦い方をばっさり捨て、ゼロベースで新しい自分の戦い方を作り直した。

それまでの努力が1.0だとしたら、今の努力が2.0。それについて語っている、そんな書籍です。

で、その見直すきっかけは何か?というと、外圧だったそうです。

インターネットの急速な成長。格闘ゲームのeスポーツ化に伴うプレーヤー人口の増加で、従来の戦い方では勝てなくなった。

今は、世界中の対戦のがリアルタイムで配信もされるし、アーカイブもされる。いつでもどんな時でも見れるようになっている。

なんなら、その戦いで使われている、技を繰り出す入力コマンドすらも、全部確認できてしまうそうです。

こんなテクノロジー進化の中では、ときどさんの従来の戦略である「先行者利益で勝つ」鞘抜きは通用しなくなった。

彼の元々の強みは、新しいゲームタイトルが出た時に、「このゲームは何をするのが正解か?」を誰よりも早く見つけることだったそうです。

以前は、今ほど攻略情報が流通していないかったわけですから、その自分が発見した解法を寡占することが出来た。

大会にも一戦必勝で臨むことができた。だから勝つことが出来た。

周りのユーザーがその解法に気付き始めた頃には、それなりの月日が経っていて、新規タイトルが出るタイミングになっている。その新規タイトルに移行すれば、勝ち逃げが出来た。

でも、今は通用しなくなった。その戦略が完全に陳腐化した。

その理由は、前述の通り、テクノロジーの進化によって、情報は万人に共有され、時間の鞘を抜くことが出来なくなったから。

これをときどさんは、「試験で言えば、わかりやすい「答え」は既にみんなに知れ渡ってしまう状況になった」と書いていました。

これを読んだ時に、プロゲーマーの世界もビジネスと同じ。同じ流れがどんな世界でも起こっているんだな。

15年前に流行った、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」を思い出しました。

ITの進化によって、時差の壁等が越えられ、世界がフラットになるという話でしたね。例えば、アメリカが眠る時に、インドは夜が明ける。アメリカの残タスクをインドに依頼して、インドの日中でそれをやってもらい、それがアメリカの翌朝に届く。みたいな。

 

ここで、ときどさんのとった作戦は、大きく6つあるそうですが、ここでは個人的に気になった2つについて書きます。

一つ目は、情報は全公開する。ライバルは「敵ではない」

例えば、週1回の動画配信をして、素人も対戦する。大会に臨む時も大型ディスプレイを遠征先のホテルにも持ち込んで、みんなでプレーをする。

情報をどんどん共有する。それによってより良い情報が自分に入ってくるようになる。これが強みにもなる。時に、素人との対戦やコメントから思わぬ発見があったりするそうです。

そして、もう一つは、とりあえずやってみる。負けや失敗に慣れること。

今までは一戦必勝でいけたが。今はそんなことは無理。

むしろ試合をいっぱい重ねる。仮に負けたしても、そのアーカイブを何度も見直して、次のヒントを得る。これの方が良い。

勝ち筋よりも負け筋の方が圧倒的に分析・検証がしやすいから、回転数で勝負する。

です。

打率3割の選手が10回打席に立つのと、打率2割5分の選手が20回打席に立つのだったら、どちらがヒットがたくさん出るか?

後者ですよね。5分の差を埋めるのがめちゃ大変だが、回数は簡単に埋めることが出来る。

そんな例え話がありました。

だから誰よりも試合に出場し、量で質を獲得する戦いをし、世界一になったそうです。

また、競争も激化している中で言うと、全部で一番を取るっていうのはほぼ不可能。

ときどさんはストリートファイターのプロですから、例えば、そのゲームの中でも、豪鬼というキャラクターを使わせたら一番。

そのポジションだけは絶対に譲れない。そういう考え方が大事だとも思うようになったそうです。

小さくても良いから自分の勝てる戦場を明確に持つってことですよね。

ゲームの世界もビジネスの世界も同じようですね。

 

こういった大きな変化も全ては外圧から。

その変化の兆しを見つけて、自分にフィードバックできるか?素直にそれを受け入れ、どのようにチューニングすることが出来るのか?

これが出来る、ときどさんって、めちゃ素直でいらっしゃるんだなとも思いました。

誰よりも、プロゲーマーとしてありたい姿への思いが強いからなんだろうと推測しました。

経営者に必要な条件は、素直・前向き・勉強熱心なんて言われますが、自分一人の力で大きな変化なんて起こせないんですよね。

ちなみに私に起こった、最近の一番変化は、朝型への移行です。

これももちろん外圧がきっかけです。(外圧なんて言うのは、僭越すぎなのですが…)

それは、ちょうど1ヶ月前の12月2日に高井先生から頂戴したお電話です。その終わり際に、

「そもそもね、中田くん、「電通の社長を超えるぐらいの気持ち」でやらなかったら、自分でやっている意味がないじゃないか

とお言葉を頂戴したのです。

もうこれは頭をガツーンとやられました。パラダイムが揺すぶられました。

何をもって超えるか?はさておき、「そんな意識がそもそも自分にはなかった」って。強烈に反省させられたんです。

そのお電話の直後に、高井先生の書籍を5,6冊クリックし、朝一番の「習慣」が人生を変える 午前中に仕事をすべて片付ける技術」がkindleであったので、翌日に読みました。

毎日5時前に起床して、朝9時半には仕事を終わらせている。

など、高井先生の仕事のスタイルに衝撃を受けました。

とにかく、「まずはやれることから」と思って、5時に起床するようにしたんですよね。

一か月継続中。今年も、元旦から4時台に起床しています。

ダーウィンの言葉に、

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化出来る者である。

というのがあります。

身の回りの変化のを素直に受け止め、即行動に移していくのです。
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【今日のうねり】
どんな世界も、急速なスピードで変化をしている。テクノロジーの変化もあり、全分野で独り勝ちなんてありえないのだ。
失敗や負けになれる。回転数で勝負する。負けの方が学びが大きいし、振り返りやすいということもある。
大切なことは、その変化を素直に受け止められること。それを行動に移せることだ。
生き残ることが出来るのは、変化出来る者だとダーウィンも言っている。
どんどん行動し、自分を陳腐化させていくのだ。