==========
令和2年睦月13日 今日もクルクル通信504号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========
昨日は中学校の同級生のキムタケこと木村武史くんの結婚式でした。
キムタケは、今は東京大学で糖尿病の先生として活躍しています。
そんな彼ですが、なんと、幼い頃に「欽ちゃんの仮装大賞」に7回出場。技術賞等2つを獲得しています。
前々からその話を聞いてはいましたが、ついに、昨日は技術賞を獲得した貴重な映像を見ることが出来ました。
20点満点中19点を獲得した、「超高速エレベーター」というネタでしたが、そのアイデアと完成度の高さに大笑いさせてもらいました。
あまりに面白かったので、最後にご両親とご挨拶をさせて頂いた際に、
「あれって、お母様とお父様が考えられたのですか?」
とお伺いさせてもらいました。全部お父様が考えられていたそうです。
それにしても、当時「欽ちゃんの仮装大賞」は元旦の生放送。凄い時代です。
そんなキムタケの結婚式に参列させてもらった同級生は私を含めて5人。
長野県松本の大学病院で整形外科医をしている、鎌仲くん。
高校で地学の先生をやっている、金子くん。
神田のいせ源の立川くん。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者として活躍する山北くん。と、私の5人でした。
同じ校舎で3年間過ごした人間5人が、こんなにもバラバラな世界で仕事をしているとは、面白いものです。
特に金子くんと山北くん(&キムタケ)は、当時から「生物ヲタ」でした。
金子くんは当時から石が大好きで、それが高じて、地学の先生に。
今は福島の高校に勤務しているとのことですが、今回東京に出てくる時に、「せっかく東京に行くんだから」とのことで、
「来る途中、栃木の鉱山に寄って、鉱物(石)を取ってから来たんだね」
と、トンカチを横に振る動作をしながら嬉しそうに話をしていました。
何を言っているのか?全然分からなかったのですが。鉱物って言ったら、モンストの「鉱物キラー」しか思い浮かびません笑
「石のロマンはどこにあるか?」と聞くと、
昔の地図と、今の地図。石が出てきた場所の情報など、複数の情報を統合して、
「きっと、ここにこんな石があるに違いない」と、自ら仮説を立てる。それを実際に探すに行くことが楽しいそうです。
別に、そこで発見した石の希少性が高くて、儲かるか?儲からないか?などは、どうでも良いそうです。
商売のことばかり考えてすみません笑
山北くんは?というと、当時から、昆虫、魚、動物、植物、星などなど、サイエンスにかかわることが大好きなやつでした。
どれぐらい好きだったか?というと、
卒業の時に、学校の行事としてディズニーランドに行ったらしいんです。(私は全く覚えていません)
山北、金子、キムタケは、アトラクションに目もくれず、近辺にある植物や生物を観察していたそうです。
この楽しさを見出している、来場者は、年間3000万人が訪れるTDLとはいえ、100人もいないでしょう笑
とんでもないレアリティだと思います。
ちなみに、この三人は、全員、自分の好きなことを商売にしており、楽しそうに仕事の話をしてくれます。
自分の好きなことを仕事にする、オタ・マニアの時代のロールモデルになりうるのでは?勝手にそんなことを思って聞いていました。
会場は2人のラブラブのせいか、あったかい雰囲気に包まれていました。
それに触発されたのか?
山北くんの専門の海の話から、地球温暖化の話になりました。
「2100年には、海水温が2000年より8℃上がる」
そんな予測があるそうです。しかも、その予測と全く同じペースで、温暖化が進んでいるそうなんです。
8℃ですよ、8℃。冬がなくなって、秋からそのまま春になる。
そんな時代が来たら、キムタクと竹内結子の月9ドラマ「プライド」は成立しなくなってしまいますよ。(2004年放送)
主人公のハル(春)とアキ(秋)は巡り会ってしまいますから笑
さて、温暖化が進むと、どんなことが起こるのか?
無知な私は色々質問をさせてもらいました。
分かりやすいところでいうと、
・海のCO2の吸収量が増えるため、海の酸性化が進む。
⇒例えば、珊瑚や、海など「殻を形成する生き物」が、殻を作れなくなってしまう。
⇒海の中のCO2の吸収量が減るため、さらに海は酸性化する。
⇒生物の多様性が失われる。海の生態系が乱れる。
⇒我々は、食べれる魚も減っていく。
・氷河が減っていく。
⇒氷河は、太陽の熱を反射させて、気温上昇を妨げることに貢献してくれているようです。それが出来なくなるから、さらに温暖化が進む。また、氷河は二酸化炭素を吸収しているそうで、それがなくなると、さらに海の酸性化が進む。
そういえば、アルゼンチンのロス・グラシアス公園に行った時に、氷河を初めて見ましたが、太陽の反射が凄かったことを思い出しました。
一方で、海だけじゃなくて、陸上でも温暖化の問題は、進んでいるようです。
最近は鹿が増えていることが問題だとか。
・降雪量が減って、山の深い所に鹿が侵入できるようになった。その鹿が森の樹木を食べる。
⇒樹木が死んでしまい、樹木の量が減少。
⇒CO2の吸収量が更に減っている。
こんなことも起こっており、温暖化が進んでいるようです。
ボケたつもりで、
「鹿、食べた方がいいの?笑」
って聞くと、
「そうだね」
と真顔で回答されてしまいました。ボケにならないようです笑
やはり、その温暖化の一番インパクトを与えているのは、我々人類の経済活動のようですね。
データ的にも、産業革命以降、CO2の排出量が爆発的に増えているようで、GDPとCO2の排出量も、相関がはっきりとあるようです。
でも、地球は人類全員のものですし、地球がなくなってしまったら、元も子もありません。
じゃあ、地球を守るために経済活動を止められるのか?
そんなこともできる訳ないんです。当たり前ですが。
例えば、植林を強烈に進めれば良いのか?
物理的にはできるけど、出来ないですよね。土地の開発も必要なわけですから。
中でも、石炭・石油の問題が大きいから、原子力発電や自然電力に切り替えよう。
って言っても、福島の事件のようなリスクもあるから実行も容易ではないわけです。
まさに、こちらを立てようと思えば、あちらが立たず。状態。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
夏目漱石の「草枕」状態か。ちょっと違うか。
地球規模の問題なんて、考えてきたことがなかったのですが、すごく考えさせられました。
まさか、結婚式でこんなことを考えることになろうとは…笑
地球温暖化のような、複雑に要因が絡み合う問題は、まるで、ルービックキューブみたいです。
3×3ではなく、5×5のような超難易度が高いルービックキューブ。
他の面を考えずに、自分の面だけを揃えることだったら、誰にでもできます。
自分のことだけを直線的に考えれば良いだけですから。
でも、そこで個別最適を組んだとて、全体最適にならなきゃ意味がない。何も解決をしたことにはならない。
大切なことは一面だけではなく、全体を最適化させること。
どこから、どうやって着手するのか?
めちゃ難しい。
それを思ったら、自分の日々の課題などなんとちっぽけなことか。
2×2のルービックキューブみたいなものだ。
全体を見渡すことも、順番を考えることも、やり方を考えることも、圧倒的にカンタン。
もっと、頑張らねば。
見える世界が少し広がる、不思議な結婚式となりました。
何はともあれ、バラエティ豊かの友人にめぐり逢えて幸せです。
*****
【今日のうねり】
幅広い世界で活躍する仲間は貴重だ。自分の見える世界も思考も広く深くなるからだ。
難易度が高い、問題はまるで5×5のルービックキューブみたいなものだ。
どの順番で、どうやって、対処していくのか?
個別最適ではなく、全体最適の思考が求められる。そういった意識を忘れずに生きるのだ。