「受信力」あります?

==========
令和2年如月5日  今日もクルクル通信526号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========

「良いコーチって良い寿司職人みたいなものだと思うんです」

昨日、お時間を頂戴していた、プロサッカーコーチの石原孝尚さんがこんなことを仰っていました。

「どんなに「良い」練習メニューを考案したとしても、実際に選手たちが「いい!」って言ってくれなかったら良い練習じゃないんですよ。

前日にどんなに練習メニューと、その流れを考えたとて、例えば、雨が降ったり、風が強かったり、暑かったり、メチャ寒かったり、

そんな環境の変化によって、選手のやる気やコンディションって、まるで変わってしまうんですよね。

なぜなら、人間は動物だから。

その機微を敏感に感じ取って、柔軟に対応していかなかったら、「良い」練習メニューも、「良い」ものにならないんですよ。

事前にその他コーチに話をしていた、練習メニューをその場で変更をすることもしょっちゅうあります。

これって寿司職人と同じだと思うんですよ。

仮に、良い素材を仕入れて、こちらが「美味しい」と思うものを提供したとしても、実際にお客様に「美味しい!」って言ってくれなかった、美味しくはないんですよね。

だから、お客様一人一人の召し上がってる様子から、趣味趣向を感じ取って、柔軟に出していくタイミングや順番を変えていく。

一流の寿司職人って、きっとそういうことをやっていると思うんです。

これって、コーチと同じだと思うんですよね」

 

では、その「美味しい」練習をどうやって考えるのか?

それも同じように選手の能力をちゃんと理解するところから始めるそうです。

それが、良い練習になるかどうか?は、選手の能力によって変わるから。もっと言うと、

選手の境界をちゃんと把握すること

つまり、「ここまでは出来るけど、ここから先はできない」という境界を正しく把握できているか?

これが大事だとそうです。

そのうえで、その境界をちょっと超えたところに、難易度を設定できている練習が良い練習になる

そうです。

選手の能力がきちんと把握せずに、例えば、難しすぎる練習メニューを提示したら、

「こんなの出来ないじゃん。難しすぎて」

ってな感じで、選手は気持ちは下がり、意味のない練習になってしまう。

一方で、簡単過ぎでも、

「こんなラクな練習って意味あるの?」

となって、同じように、意味のない練習になってしまいますよね。

そんな、「美味しい」練習を提供できるのが、コーチの力量の一つだそうです。

そんな石原さんがチーム作りで一番大事にしていることは、

選手のありのままを受け入れ、ありのままを生かす。

だそうです。

選手それぞれ、いいところも悪いところもあるけど、そのいいところが発揮できるように、選手を伸ばしていく。選手を配置していく。

これが監督の一番大事な仕事。そんなことも仰っていました。

 

そんなお話をお聞きしていて、コーチに必要な力ってのは、

受信力

そんなことを思いました。

リアルな選手の声であるかもしれないし、選手の身体から発せられる声かもしれない。

ありとあらゆる機微を感じ取って、チームを率いていかなければならないんですから。

受信力がなきゃ務まらないじゃないですか。

何よりそれがなかったら、

「人間も動物だから」

って一言は出てこないと思うのです。

 

でも、受信力が必要なのは、何もコーチだけはないようです。

選手も同じ。一流の選手は、やっぱりこの力が長けているそうなんですよね。

例えば澤穂希選手。こんなエピソードを話してくれました。

他の多くの選手は、

「あー、これ、出来ないって。難しすぎる」

って言った練習があったそうです。モチベーションも落ちているし、石原さんも見かねて、難易度を下げようとした。

すると、

「イッシー(石原さん)、ちょっと簡単にしないで。これはできるから。できないのは私達が悪いだけだから」

と言って、

みんなを呼び掛けて、実際にその練習をやりきったそうなんですよね。

コーチだけじゃなく、選手も、受信力がとっても大切なようなのですね。

 

1兆ドルコーチ>に、

「コーチをする人間にも資質がもあるが、コーチを受ける人間にも資質がある」

そんな話が書いてありました。

そのコーチャブルな資質とは、次の4つです。

正直さ、謙虚さ、諦めず努力を厭わない姿勢、常に学ぼうとする意欲

これらって、受信力とめちゃ関係があるような気がするのです。

「正直さ」と「諦めず努力を厭わない姿勢」は自分の心の声を聞ける力だし、「謙虚さ」と「常に学ぼうとする意欲」は、コーチのメッセージを聞ける力と解釈できますから。

そしてまた、

ありのままの自分をさらけ出す。

人はありのままの自分でいられる時、そして全人格をかけて仕事をするとき、最も良い仕事ができる。

それをサポートするのがコーチの仕事。

そんなことも書いてあります。

表現は違えども、石原さんのお話と共通するところがあるように思い、

石原さんの更なるご活躍は間違いなし!

と勝手に確信してしまいました。

何はともあれ、受信力を高めていくことは、全ての人にとっても大切なことですから、鍛えていきましょう。
*****
【今日のうねり】
一流のコーチには、受信力が欠かせない。
微妙の気持ちの機微を察知して、それに臨機応変に組織運営に、練習に反映していくことが求められるからだ。
同様に、一流の選手にも受信力は欠かせないのだ。
自分の心の声を聞き、コーチの声を聞かなければ成長も貢献もないからだ。
でも、受信力は全ての人にももちろん、必須の力だから高めていくのだ。

「受信力」あります?」への2件のフィードバック

  1. 金山と申します。突然のコメント失礼します。

    受信力がコーチをする側・受ける側両方に必要であるという内容、ハッとしております。特に、受け手側はもちろんのこと出す側にも必要であるという点に目が張り付いております。「いい練習ができている」「いい仕事ができている」と相手が感じられるようにしていくこと、コーチ・マネジメントには欠かせない要素であるということ、とても痛感しております。モヤっとしていいたことを言語化していただいて、ありがたいです。

    今後も拝読させていただきます。

    1. 金山さま
      ご丁寧にコメントを下さり、ありがとうございます。
      お役に立ったことがあったようで、とても嬉しく思います。
      石原さんの話がホントに素晴らしかっただけなのですが。
      お手すきの時にまたお読みいただけると嬉しい限りです。 引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。

コメントは受け付けていません。