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令和2年如月6日 今日もクルクル通信527号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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全く同じことをやっても、10倍以上の収入差が生まれる
映画プロデューサーから、こんな話を聞きました。
日本の映画監督(超ビッグネーム除く)の1本あたりのフィーは300万円前後だそうです。(大当たりをしたら別だとは思いますが)
制作期間の長さを考えると、かなりきついですよね。
映画監督の友人田中くんから日本の映画業界の厳しさは聞いたことがありましたが…
一方で、ハリウッドになると、大体同じぐらいの興業成績だったとしても、監督のフィーは10倍以上だそうです。
ざっくり、3000万円以上の収入がある訳ですから、だいぶ安心ですよね。
特に映画のようなクリエイティブな仕事は、大量のインプットと思索の時間が必要になると思いますので、その安心感がとても大切。
それがあるから、安心な状態で新たな創作活動に時間を投資することが出来ます。その結果、新しい作品を生み出すことが出来ます。
それによって、更なる興業成績を上げることが出来れば、フィーも増えていくわけですから、よりよい状態で次の活動に取り組むことが出来ます。
このような感じで、正のスパイラルが生まれ、作品も産業も発展しているようです。
この話を聞いて、思い返したことが大きく3つありました。
一つ目は、やっぱり、
どこでやるか?が大事
ってことです。同じ努力と時間を投資することになるのであれば、
そもそもデカい場所。成長している場所に張った方が良い
っていうことです。(英語が出来る?出来ない?という制約条件は一旦抜きにして)
2つ目は、
創作活動には、富が必要だ
ってことです。
安定した富があるからこそ、安定した心で創作活動に取り組むことが出来る。新しいことにチャレンジする時間を手に入れることが出来る。
恒産なくして恒心なし
ってことなんですよね。
飛行機も離陸して、ある程度の高度を確保できてから、飲食がサーブされます。
離陸したばかりで、機体が傾いているときは、飛ぶ以外のことは出来ませんからね。
特に、エンターテインメントやアートの世界は、この高度が他業界に比べてより一層必要となるのでしょう。
歴史的に、特にルネッサンス時代など、多くの芸術家はパトロンに安定的な生活を守ってもらうことによって、創作活動に取り組んでいましたしね。
ヴァチカン美術館で、<最後の審判>に本来いなくても良い悪魔が書かれている。その悪魔はパトロンのことだ。
という話を聞いたことがあります。
あまりに、創作活動が辛すぎて、その腹いせを書いたとか。壁画だけならまだしも、天井にまであれほどの絵を描くなんて、どんだけ首が疲れるのか?って話ですもんね笑
完全に余談ですが…
もし、創作活動、新しい何かにチャレンジしようと思ったら、まずは、
いかに高度を取るのか?=一定の富を築くのか?
が、欠かせないのです。
最後の3つ目は、
誰でも持っている人は更に与えられて、豊かになる
という<マタイの福音書>にある教えです。
あるいは、ペイパル創業者のピーター・ティールの
独占はすべての成功企業の条件。なぜなら、独占企業は金儲け以外のことを考える余裕があるから。
その結果、野心的な研究開発ができ、それによってさらに差を広げて行けるから
という話です。
新しい創作活動を始めるときは、どこ?を十分吟味しつつ、その活動を支える富も確保が出来たほうが良い。
そんな一挙両取りが出来れば理想的ですが、そんなに容易なことではありません。
でも、日々の生活の中で安定した心を手に入ることなら始められるはず。これなら、いつからでも始めることが出来る。
深呼吸をする。休息する時間を作っていく。
まずは、地道にできることから、日々着実にこなしていくのです。
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【今日のうねり】
新しい創作活動をする時は、まずはどこ?を見定める。
それと同時に、その活動に気分よく打ち込むために、一定の富を確保しておけると理想的だ。
もちろん、それは容易なことではないのだが。
でも、安定した心を得ようとすることなら、いつからでも始められる。
まずは、深呼吸をする。休息時間を日々きちんと確保するのだ。