個人のキャリアも「サンクコストの罠」に要注意なのです。

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令和2年如月8日  今日もクルクル通信529号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「サンクコストの罠」にどっぷりハマってしまいました。

どこでそれにハマってしまったのか?っていうと、

読書です。

昨日とある本を読んでいました。(これから読む人がいるかもしれないので、敢えて名前は伏せておきます)

「はじめに」、「目次」を読んだ段階で、「なんとなく違うかも?」って思っていたんですけど、ちょうど興味があった領域だったので、

「とりあえず1時間だけ」と時間を決めて読み始めました。

しかし、読み進めていっても盛り上がってくるところがほとんどなくて…ペラペラと眺めるようになりました。

それでもそんなに盛り上がらず、「もう閉じるか?」って何度か思ったのですが、

「まあ、ここまで読んだし、もしかしたら、知りたいことが書いてあるかも?」

って思って、結局最後まで読みました。が、欲しかったことは書いてありませんでした。

まさに、読みかけの本という「サンクコストの罠」ですよね。

そもそもサンクコストとは、

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サンクコスト(サンクコストバイアス)とは、すでにお金や労力や時間を支払ってしまったという理由だけで損な取引に手を出し続けてしまう心理的傾向のこと。
ビジネスや投資の世界では、意思決定を歪める要因として知られています。
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(モチラボ)より引用。※「サンクスコストの罠」でググったら、トップに出てきただけです。

です。

「つまらない」映画を見続けてしまう。というのもこの事例として、よく挙げられます。

別名、コンコルド効果

これは、「時間も費用も多額に投資をしたのだから、採算をとるまで続けなければ!」と、見通しが立っていないにもかかわらず、それを続けてしまう

というもの。このような事業投資や株の世界でも、よくあるようです。

ほんと、自分の過去の行為を否定するのって難しいですからね。

読書の「サンクコストの罠」に近しい話で言えば、本田直之さんも<レバレッジリーディング>の中で、書いていました。それは、

そもそもビジネス書においても、パレードの法則が成立していて、世に出ている書籍の20%しか、自分が他者に勧められるような本には出会えない。

だから、「自分が合わない」と思った本は、バンバン途中で切り上げる。

さらに言えば、その本の中でも、「自分にとって」役に立つことは、全体の20%。全部をフルパワーで読む必要なんてない。

というものです。(※あくまでビジネス書においての話です)

「読んだくせに、出来てないじゃん!」

って話ですので、これを機会に、

読書の「脱サンクコストの罠」宣言をします。

 

そんな「サンクコストの罠」ですが、個人のキャリアにおいても起こってしまうのではないでしょうか?

実際に私は、それにハマりそうになりました。

大学院で、開発経済学を専攻していたので、その履歴で言えば、「途上国開発に資するような仕事に就く」のが良い。

そんなことに縛られて、当時は就職活動をしていました。大学院に入学した日から、「研究も開発経済も違うかな?」って思っていたにもかかわらず…笑

国際協力銀行等、その履歴に合った企業から内定を頂戴しました。

めちゃくちゃ、そっちに行こうか?悩みましたが、結局、その履歴よりも「自分が好きなことを仕事にしよう」と決めて、電通に入社しました。

自分の気持ち、本能に従って、本当に良かったです。

今から思えば、ぶっちゃけ、学生時代の専攻なんて、ビジネスにおいてはほぼ関係ないんです。

研究者になるならさておき、会社に勤めてビジネスパーソンとして働くのであれば、

「何を勉強してきたのか?」、理系も文系も誤差でしかないんです。学生の時はそんなことは全く分からなかったんですが…

こんな感じで、

自分の気持ちよりも、自分の履歴の先行させてしまって、キャリアを決めてしまう。

その結果、イケてない社会人生活を送ってしまうことになったとしたら、まさに「サンクコストの罠」にハマったと言えます。

「サンクコストの罠」どころか、「思考のバグ」と言ってもいいのかもしれません。

 

何も新卒だけでなくて、転職においてもそうだと思うんです。

もし本当に「ここで働いてみたい!」って強く惹かれる場所に出会えることが出来たとしたら、トライしたほうが良いんです。

人生一度きりなんですから。気持ちを大切にした方が良い。直感、本能に従った方が良いんです。

心が反応してるってことは、それ相応の理由が必ずあるんですから。

そして、必ず自分の履歴と関連する部分があるはず。業種業界を超えたとしても、共通項を発見できるはずなのです。

例えば、広告代理店(営業)から人材エージェントに転職したい

って思ったとします。

業界という切り口で見れば、関連性はないですけども、「売るという機能」で見たら、これらは同じお仕事ですよね。

ましてや、メーカーの営業に転職するよりも、類似性はさらに高まります。

広告営業も人材エージェントも、同じ売るでも、「人を売る」ところまで同じなのですから。

(広告の営業は、「広告を作る人を売っている」と取られることが出来ますし、実際に私はそう考えていました)

これって、「つじつま合わせ」かもしれませんが、何とでもなるんです。

大切な事は直感・本能に従って決めること。

自分と他者を納得させる、「つじつま合わせ」は作れるんですから。

1度しかない人生をサンクコストの罠にハマってしまうなんてめちゃ勿体ない!

直感で決定し、つじつま合わせ=論理で自分と他者を納得させるようにすれさえすればいいです。

衝動買いってのも、ある意味、同じだと思うんです。

例えば、一目惚れで、セーターを買ってしまったとします。

セーターはたくさん持っているのに、直感でほしいと思って買ってしまった。

そんなときって、

「この微妙な色遣いのものを持っていない」

とか

「この着心地が別格だった」

とか

「ちょうど、破れそうなやつがあったから、それの代わりに」

みたいな、論理で自分を納得させるじゃないですか!笑

そんな感じだと思うんです。

直感で決めて、論理は後からなんです。

 

読書において、サンクコストの罠にハマらないようにするには、

なぜこの本を読んでいるのか?という目的を明確にすることが大切だ。

そうです。

これは、個人のキャリアも全く同じですよね。

1度しかない人生をどう生きたいのか?

そこがはっきりしてくれば、自ずから行動も意思決定も決まってくるはずなのです。

もし、それが今いる場所と違うのであれば、バッサリ切って次行けばいいんです。

「サンクコストの罠」を突破するんです。
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【今日のうねり】
ビジネスに、読書においても、個人のキャリアにおいても、サンクコストの罠には要注意だ。
そもそも、なぜ?それをしているのか?ということを明確出来れば、それにハマるリスクを大幅に減らせる。
読書で言えば、なぜ、それを読んでいるのか?
個人で言えば、どう生きたいのか?
をはっきりさせればよい。特に個人のキャリアは、過去の履歴に縛られる必要なんてない。
大事なのは、自分の本能。
それに従って、意思決定をし、つじつま合わせの論理を後から作れば良いのだ。それは必ず作れるのだから。