インビジブルゴリラを発見せよ!2

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令和2年如月23日  今日もクルクル通信544号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「インビジブルゴリラ」って、大きな落とし穴のことも超ビッグチャンスのこともある。

だから見落としたらもったいない。

業務上、例えば、「部署間の衝突」によって、起こっていることがあるのではないか?そんなことを昨日書きました

部署間だけではなく、そもそも個人で仕事を進めていくにあたっても、

「意識したことしか目に入らなくなる」という「インビジブルゴリラ」は発生しているんじゃないか?

とも思うのです。

例えば、飲料メーカーで、爽快感のある炭酸飲料(スプライトのイメージ)の宣伝担当者がいたとします。

「ちょうど春だし、春らしい飲み方を提案して、お客様に喜んでもらおう」

ということを狙って、キャンペーンを考えたとします。

「「春と言えば、桜!」期間限定、桜フレーバーの商品を開発できれば良いんじゃないか?」

って考えて、商品開発チームに、「桜フレーバーが作れないか?」って相談します。

すると、

「いやー、うちの商品とさ、「桜味」って合うと思います?なんか同じようなことを前に、〇〇さんも言ってた気がするんだけど…まあそれはいいけど…」

「いや、是非検討してみてください!ボトルのデザインも、店頭のPOPも広告も全部桜一色にして、一体感のあるキャンペーンをしますんで!」

「まぁ、そこまで言うんだったら、1度検討してみますよ」

その場は解散となりますが、2日後くらいに、「やっぱり、ダメでした。味がうちの商品には合わないです」

ってフィードバックが来ます。

担当者としては、「なんだよ。うまくいくと思うのに…みんな、分かっていない」と思いながら、今度は、

「期間限定の桜柄のボトルは作ろう!これであれば行ける」と考えて、デザインチームに掛け合う。

すると、今度は、

「桜のデザインですか?味はそのままですよね?パッケージだけ変えても変わらないんじゃないですか?売れます?ってか、スケジュールがめちゃタイトじゃないですか…」

「いや、店頭のPOPも変えたり、TVCMも検討しています。盛り上げますから大丈夫です!」

「そこまで言うなら…一旦検討します」ってデザイン担当者に持ち帰ってもらうのですが、また3日後くらいに、

「上長を含めて確認・検討したんですけど、工数とスケジュールを考えたらダメでした、すみません」

しかし、宣伝担当者は再び考える。

「春は桜だ。桜を絡めたキャンペーンをやったらいいに決まっている!店頭のPOPなら今からでも間に合う。特設サイトはどうだろうか?工数大変そうだから、やめておこう。POPだけだったら承認もラクだからいけるっしょ!」

みたいな感じで、制作会社にオリエンをして、POPのモックをもらう。

自分の上長に見せると、彼から

「これって、何のためにやっているんだっけ?」

って聞かれて、

「桜をモチーフに、春らしい気分になってもらって、春を楽しんでもらおうと思っています」

上長は内心、「それで、売れるかな?」って思いつつも、「費用も掛からないし、年度末で予算も余っているから、まあいっか」ってゴーサインを出します。

一応、最初にご相談をさせてもらった、商品開発チームやデザインチームに報告をすると、どちらも、

「そうなったんですね!うちは稼働しなくてよいってことですよね?わかりました!どんどん進めてください!わざわざご共有有難うございます」

みたいな反応。

そういった紆余曲折を経て、「桜色のPOP」だけが実際に、世に出るという事態が起こります。

で、そのPOPに店頭で接したユーザーはどうなるか?と言えば、

「ふーん。春だけどさ、これってこの商品に関係なくね?美味いからいつも通り買うけどさ笑」

となる。

 

これに近しいことって、起こってないでしょうか?

本来は、「春らしい体験をお客様に提供する!」ということが目的だったのに、いつからか、「桜を絡めた何かを実施すること」にすり替わってしまっている。

それが各所でNGになればなるほど、その「桜」という企画に意識が行ってしまって、「どうしたら、「桜企画」がそれが出来るのか?」ってことばかりを考えるようになる。

本来の目的はどこかへ行ってしまう。

で、それぞれの部門の人も、「自分の業務に影響があるかどうか?」が、その施策を実施するのかどうか?の大きな意思決定の基準になっているから、本来の目的なんてある意味どうでも良いから、指摘もしない。

その結果、まさに、

木を見て森を見ず状態。

が生まれる。目の前のことにしか意識のいかない、「インビジブルゴリラ」に絶対に気づかない状態になってしまうんですよね。

今回であれば、桜フレーバーがNGだった時点で、もう一度、「春らしい別体験を考えられないか?」って起点に立ち返った方が良かったのですが、

それが出来ない。気持ちが強ければ強いほど出来ないんですよね。

これって、ある種の視野狭窄状態ですから、誰かに指摘してもらわないと分からないんですよね。

今回の例のように周りにいた人が、「インビジブルゴリラ」に気づいていたにもかかわらず、自分たちには「影響がほぼないこ」とを理由に、見て見ぬふりをしてしまっているって、悲しいこともあるかもしれませんが…

 

ちょっと、例が極端すぎたかもしれませんが、

自分がハマっている状態ってのは、自分で気づくことは難しい。

でも、例で挙げたように、周りの人がそれを言ってくれないこともあります。それを伝えるのって、面倒ですからね。

周りの人にはゴリラがビジブルなのに、自分だけがインビジブル

ってことになりますから、もしそんな事態に突入してしまっているとしたら、めちゃ怖いですよね?

そう考えると、身の回りにダメ出しをしてくれる人がいるとしたら、ラッキー。

「この人、めちゃうざいんだけど」なんて思ってたかもしれませんが、意識が閉じずに済むのですから超ありがたい存在になります。

そんな人がいないのであれば、積極的に、自分で外部のレビューをもらう。それを素直に受け入れる。

そうやって、まずは自分をビジブルにすることが、大きな落とし穴にもハマらないし、ビッグなチャンスをつかむ第一歩になるのだと思うのです。
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【今日のうねり】
人は目の前のことに意識が集中すれば集中するほど、周りが見えなくなってしまうものだ。
周りにビジブルなのに、自分だけがインビジブルなんてゴリラがいることがあるかもしれない。
でも、そんな状態は全力で回避したい。
そのためには、第三者のレビューが役に立つ。それに素直に耳を傾けて、自分をビジブルにすることが、大きなチャンスの第一歩になるのだ。

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