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令和2年如月24日 今日もクルクル通信545号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「この名刺、<右側が白。左側が紅>となっていますが、これに何か意味がありますか?」
「いえ、特に意味はないはずです。紅が僕のラッキーカラーという以外は、全部友人のデザイナーに任せました」
右紅左白
という言葉はご存じですか?」
「存じ上げません」
「日本では、古来より、右側が紅、左側が白という習わしがあります。水引も右が紅ですよね。
日本料理でも伝統的に、紅白を出す時は必ず右側で紅で、左側が白です。
我々のように伝統を重んじて仕事をしている人にとっては、こういうものが逆になっていると気になります。
意味がないとすると、「そんなことも知らないのか?」って思う人もいるかもしれません。
これから名刺交換をする時は、
「<右紅左白>はもちろん知っていますが、伝統にとらわれることなく、柔軟に新しいことにチャレンジしていきます。
そんな思いを込めて、あえて、右と左を逆にしています」
そういうお話をされると良いと思います。「こいつ、分かっているな」ってなりますから。とても良いデザインですし」
これは、先日、スタミナ苑のマコさんに連れて行っていただいた日本料理の大将と、帰り際にご挨拶をさせて頂いたときの会話です。
昨年7月の創業以来、数100人の方と名刺交換をさせて頂いてきましたが、この指摘をされたのは初めてでした。
あれほどの感動体験させて頂いた後に、この会話ですから、完全にタジタジになりました。
何事もきちんと勉強をしないといけないんですよね。
今回は、<マコさんの連れてきた小僧>ということで、ご指導を頂けましたが、そんな免罪符がなかったら、
「こいつ、何も知らない奴だな」って一発レッドカードになっていたことでしょう。
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勉強するのは、「知らないこと」で大人から差別を受けないためです。これは一番辛い差別です。それと目の前にある厳しい現実を乗り越えるには、知らなければダメなんです。
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この言葉を思い出しました。これは以前紹介した、<小論文の書き方と考え方>に書かれていた、ある先生の言葉です。
同時に、創業するにあたって、鮒谷さんから、
「ビジネスパーソンとして、<基本書>と呼ばれる本が500冊ぐらいあるんじゃないか?500冊と聞いただけで、ひるむようだったらそもそも起業なんかしない方が絶対良いです。
読んでいなくても、別に商売が出来ないこともないとは思いますが、何かの会話で、その基本書の話が出たとして、それに乗れなかったりすると、
「この人ってそんなことも知らない人なんだ」って、マイナス点が付けられることがあるんですよね。
それを知らないだけで。もったいないですよね」
って言われたことも思い出しました。
確かに仕事でもそうですよね。知らないとシャッターが下ろされてしまうことってありますよね。
例えば、お客様の商品の成長戦略や販売戦略の仕事を依頼をされたとして、そもそもその商品の強みも弱みも大して理解しないで、商品開発者と打ち合わせをしたとしましょう。
で、その商品開発者としたら、<当たり前すぎること>。例えば、ネット見れば分かるようなことを、知らないで質問をしたとしたら、その開発者は、
「えっ、この人、真面目に言っているの?そんなことも知らないで来ているの?バカにしてんのか?」
って、感じですよね。
もう一発レッドカードです。
この世の中には、知っているのか?知らないのか?で差別されてしまう、基本が多々あって、
それを知らずして、行動をすると、<ダメな人>の烙印を押されてしまう。
型破りではなく、型なしと判断され、リカバリーがほぼ不可能ってことがあるんですよね。
今回の私の話で言えば、紅が右。白が左という日本の伝統のルールを知らずに、その逆をやってしまっているわけですから、
完全に、型なしでした。
ただ、マコさんのおかげで、一発退場の場が、二度とない貴重な学びの場に一変しましたが笑
それどころか、よりよい名刺交換の方法をゲットしてしまったというおまけつき。
禍を転じて福と為すです。
こんなラッキーなことは早々ないことを肝に免じておきます。
それにしても無知と恐ろしいものです。
大学受験の時の恩師加藤先生は、
無知は罪
と言っていました。
プロフェッショナルとしてサービスを提供しているのに、自分の無知故に、お客様に不利益を提供していたら、それは罪だ。
という意味で、この言葉は今でも脳裏に刻まれています。
本物になればなるほど、確かな知を持っていて、その水準はどんどん上がっていく。
つまり、いつまでも勉強し続けているってことです。
本物の世界で、一発レッドカードをもらわないために、日々勉強をし続けるのです。
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【今日のうねり】
この世界では、知っているか?知らないのか?で一発退場になることがある。
もし、自分が知らなかったことが、その世界では常識。基本だったとしたら、型破りではなく、型なしの烙印を押されてしまうだろう。
そうならないためには、基本は徹底的におさえなければならないのだ。
特に、本物の世界になればなるほど、その知識の水準は高くなっている。
本物は、勉強し続けているのだから当たり前だ。
その世界に仲間入りするためには、ずっと勉強し続けるしかないのだ。