プロジェクトには、理解という名の「愛」が必要です

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令和2年弥生4日  今日もクルクル通信554号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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プロジェクトは様々な工程を経て、世の中に生み出されます。

例えば、大きく次の三つの工程で考えてみます。

①プロジェクトの種となる「ネタを企画する」工程。

②その企画に周囲を巻き込んでいく工程。多くの場合は、まずは社内で合意を取って、その後に、社外の関係者を巻き込んでいきます。「交渉」の工程とも言えるかもしれません。

③関係者の合意を取った上で、実際にそのプロジェクトを形にしていく、「実行」の工程。

これらの三つの工程で求められる力っていうのは、別個のものです。それぞれの工程に必要な筋力が異なるとも言えます。

①は企画を立案する筋力。②周囲を巻き込む筋力であり、交渉をする筋力。③実行筋力です。

それぞれの筋力は互いに影響をしあっているものの、その仕事に取り組まないと身につけることは難しい。専門の筋トレが必要となります。

小さな組織や、規模の小さなプロジェクトであれば、担当する人間も少なく、これらすべての仕事を一人の人間が担当することになります。望んでいるか?どうかはさておき笑

同時に、3つの筋トレをこなしていくわけですから、毎日どこかの筋肉が悲鳴を上げて、めちゃ辛い。途中で折れてしまう人もいるでしょう。

でも、仮にこれを乗り越えることが出来たとしたら、一人でプロジェクトを完遂出来る、均整の取れた肉体が出来上がります。

それぞれの筋肉量は、専門的にトレーニングをしている人に比べたら、もちろん少なくなりますが、やり切れる力が身に着きます。

 

一方で、大きな組織で、大きなプロジェクトに臨む場合は、それぞれの工程に特化した専門部隊が作られていることが多いです。

その専門部隊に属した人間は、その工程に特化した筋肉トレーニングをひたすらにして、その筋力をつけていきます。

例えば、TVCM制作で交渉筋を考えてみると、優秀なCMディレクターをツモることもそうですし、タレント事務所と交渉をして、人気の女優さんをリーズナブルな価格でツモッてくる。さらに、CMの企画を事務所に通すのも、交渉筋と言えるでしょう。

それらの筋力は、話の仕方もその世界での人間関係も含めて、専門的にやっている人の方があるのは当然ですよね。

この手の「専門型」人材は、一人でプロジェクトを動かすことは出来ませんが、自分の専門領域以外の人とうまくコラボレーションできれば、大きなプロジェクトを実施することが出来ます。

 

であれば、それぞれの専門部隊を用意する、分業型の組織の方がよさそうです。

でも、それが上手くいくのか?というと、そうでもないこともあるように思います。

それぞれの筋肉量が多くても、それらを連動させられないとプロジェクトにならない。

部分最適の集合が全体最適になるとは限らないんです。

どうすればよいのか?

そこには、それぞれの筋肉をつなげる、神経が必要なんですよね。神経が張り巡らされているからこそ、筋肉が有機的に動く。

部分最適が全体最適になり始めるのです。

それが出来て初めて、大きなプロジェクトが世に出ていくんです。

その神経って何か?と言えば、それぞれの工程への気配り。それを理解しようとする「愛」

だと思うのです。

その「愛」は、実際にその工程を経験すれば手っ取り早く身に着くでしょう。簡単なことではないと思いますが…

組織でちょいちょいみられる、「ジョブローテーション」ってのは、複数の工程を経験し、各所の筋力と神経を接続させるトレーニングなのだと思います。

それが出来ない場合は、まずは自分の工程以外に興味を持つ。専門家にヒアリングをしまくる。

その疑似体験を繰り返すことによって、筋力をつけていくのがよさそうです。

 

プロジェクトのリーダーは、前者の「均整型」からも、「専門型」からもどちらから生まれます。

ただ、どちらにも共通していることは、神経が端から端まで行き届いていることです。

「愛」があるってことです。

前者は、筋量が少ないながらも神経も含めて均整が整っているため、仮に重量級のプロジェクトが来たとしても、各専門部隊をうまく使いながら、プロジェクトをマネージしていけます。

後者は、突出した専門筋がありながらも、全体にも神経が通っているので、やっぱり、その他の専門部隊をうまくまとめて、プロジェクトを引っ張っていきます。

もし、プロジェクトリーダーを目指すのであれば、今の自分が「均整型」or「専門型」かどうか?はさておき、自分の専門領域から一歩出ていく。

他者への関心を持つこと。理解しようとすること。

「愛」を持つことが欠かせないのです。
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【今日のうねり】
プロジェクトは、専門家だけを集めればうまくいくのか?
というと、そういうわけではない。
部分最適の集合が全体最適になるとは限らないからだ。
そこで大切なのは、部分と部分をつなぐ、配線だ。神経が通っていないと筋肉が動かないのと同じように、各筋力を統合する必要があるからだ。
その神経は、プロジェクトにおいては、理解と言う名の「愛」なのだ。
自分の専門工程以外の一歩外に出る。その意識を持たないと良いプロジェクトは生まれないのだ。