「痛みを覚える」は進化の証

==========
令和2年弥生6日  今日もクルクル通信556号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
==========

先日、加圧トレーニングをしていた時に、トレーナーの方からこんな話を聞きました。

「トレーニングをしても、筋肉痛が全然来ない人っているんですよね。

そういう人って、筋肉に神経回路がつながっていないんですよ。

だから、どんなにトレーニングをしても筋肉痛にならない。痛みを感じない。

例えば、腹筋をめちゃ追い込んで、その時はめちゃ辛そうなんですけど、筋肉痛にはならない。

でも、そんな人が丸2ヶ月週1回通い続けてくれて、この前やっと初筋肉痛になったんですよね。やれば反応するし、繋がるんですよ」

 

追い込んでも筋肉痛にならない??

聞いてびっくりしました。

トレーニングで追い込めば、必ず翌日には筋肉痛になるものだと思っていました。

でも、よくよく考えたら、それってありそうなことですよね。

進化・成長過程の初期段階って、そもそも痛みを感じないことがあるじゃないですか。

刺激が入っているはずなのに、それが身に沁みない。沁みているのかもしれないんですが、目に見える形では現れてこない。

そこを超えると、痛みを感じられるようになる。分かるようになる。

例えば、居酒屋でよく見る、こんな光景もこれと一緒ですよ。

上司が、部下にダメ出しをしているシーンです。

「お前なぁ、あのやり方はおかしいぞ。なんで、あそこで自分をおさえられない。それがお前の良くないところだ…」

「はい。すみません。いや、でも、お言葉ですが…そうおっしゃいますけど、あのシチュエーションだったら、無理ですよ。向こうの方が間違っていますから」

「いや、だからそれもわかるんだけど。これって前も言ったけどさ…実際、そうかもしれないんだけど、そこはぐっとこらえてだな…こういうことなんだよ」

「分かるんですけど…わかりません」

「まったく…でも、いつかわかる時が来るから」

 

先輩にご指導を頂いているんですが、その時はうなずいてはいるものの、心の中では

「また、言っているよ。俺は悪くないって。何を言ってんだろう?この人」

って思っているんですよね。

自分自身を振り返っても、こういったことってありました笑

どんなに上司が言葉を投げかけても、響かない。不感症状態。

部下は、一晩寝たら、全部忘れて、何もなかったことにしている。

翌日も、何も変わることなく、いつもの日常を過ごしてしまっている。

で、また、その上司と飲みに行ったときに、

「あのさ、やっぱり自分をおさえることを覚えたほうが良いぞ、無駄に減点食らってるんだから」

ってなんて、また同じこと言われてしまう。

そんなことを数回くらい繰り返していると、ある時に、

「あれ、昨晩、あの人ってなんでまたあんなことを言ったんだろうか?」

なんて、思うようになって、ちょっと自分の行動を振り返ろうとするようになる。

でも、また忘れて。どこかで思い出して、振り返って…そんなことを繰り返しながら月日が経っていく。

ある時、またその上司とご一緒した時に、

「分かってきたね。ぐっと良くなったよ。まだまだダメだけど!」

なんて褒められる。

すると、やっぱり嬉しくって、もう少し頑張ろうという気になる。

そして、翌日から、「あんなことを言われたし、ちょっとやるか!」みたいなやる気にみなぎって、行動が少しずつ変わっていく。

初めて指摘されたときは、全く感じもしなかったことが、分かるようになる。

出来ていない自分に気づくことが出来るようになって、

「俺って、間違ってたんだな。ほんと、先輩すみません!」

みたいに痛みを伴うようになります。今までの自分を振り返って先輩との差を感じて、さらに胸が痛くなったりすることもあるかもしれません。

これって、腹筋の話と同じですよね?

何度も何度も同じことを言われることによって、今まで存在もしなかった神経回路が形成され、そこに電流が流れ始める。そこで初めて、痛みを感じるようになる。

このように考えれば、

「痛みを覚える」っていうのは進化の証と言えるのかもしれません。

神経回路がつながるからこそ、痛みを感じられるようになる。

逆に言えば、回路が繋がっていなければ、「痛い」も「痒い」も分からない、不感症状態ってわけです。

 

人間って、よくできているんです。意識すらできなかったことを意識出来るようにするためには、

何度も何度も同じことを繰り返して、まずは神経回路を作る。さらに繰り返して、そこに電流を流すしかないんです。

その回路を形成するにはすごく時間がかかってしまう。

しかも、その過程での成長や進化の実感を実感することも出来ません。回路がつながっていないのですから、信号が出ないんです。

実感がないってことは、続けていくのが大変なんですよね。

腹筋の話で言えば、「あんなにトレーニングをしているのに、あんなにつらい思いをしているのに。なんで効果が出ないんだろう。筋肉痛すら来ないんだろう…やってる意味あるんだっけ?」

みたいに、自分を疑ってしまいます。

そんな時は、この腹筋話を思い出しましょう笑

「今は回路形成中だ。ここが一番時間がかかるところ。でも、それが出来上がったら、必ず電流が流れるようになる。そこから痛みを感じられるようになる」

って。

そもそも、筋肉をつけるのも、自分を作り替えていくことも容易なことではないんです。

時間がかかって当たり前で、行動と成果のタイムラグがあるものなのです。

でも、そうやって手に入れたものは、簡単には裏切らない。必ず力になる。文字通り筋肉になる。

痛みを味わえるようになったら、進化が加速する。

痛いが気持ちいい。

そんなM的な思考回路を形成して、日々焦らず積んでいくことが、成果につながるのです。
*****
【今日のうねり】
トレーニングをしても筋肉痛が出ない人もいる。
それは、神経回路が作られていないからだ。
回路の形成には、繰り返し同じことを実施していくしかない。
これには時間がかかるものだ。行動すればすぐに成果が出るといった代物ではない。
やったことがないことであればなおさらだ。
だから、正しい行動をしても成果が上がらない時は、こんな言語を回すと良いだろう。
「今は回路形成期間だ。ここが一番時間がかかる。でも、それが出来上がったら、電流が流れて痛みを感じられるようになる。そこから進化が加速する」
って。
痛いが気持ち良い。そんなM的な思考回路で焦らず毎日積んでいくのだ。