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令和2年弥生11日 今日もクルクル通信561号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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希少な資源しか持っていない一般人は、その資源を一点集中。
太陽の光をルーペで集めて、一点をレーザー照射で焼き切るような、強烈な研ぎ澄ましで、勝機を見出す。
そんなことを数日前のブログで書きました。
この一点集中ですが、ぶっちゃけ、よく聞く話ですよね。
でも、実際に「出来るかどうか?」と言われると、結構難しい。それは、色々な理由があるとは思いますが、
怖い
ってのが、大きいんだと思うのです。
戦略とは捨てること
とも言われますけれども、「捨てる」ということは、何かに絞るということですので、ある意味で退路を断つことになります。
一点集中と言うくらいですから、自分の持っているリソースをそこにオールインすることになります。当たり前ですが。
「万が一これが失敗したらどうしよう?」
「そもそも、一点集中する場所を間違えていたらどうしよう?」
「あっちの方がいいんじゃないか?やっぱり、こっちの方がいいんじゃないか?」
そんな問答を繰り返して、決めることがなかなかできない、それが人ってものですよね。
でも、資源が少ない人間は、その少ないものをあれもこれもに分散したら、成果なんて出ません。
何かに全張りしていくしかないのです。
でも、そんなことをやっている人はほとんどいないのも事実ですから、実際にそれをやると目立つっていうことにもなります。
逆に言えば、それはチャンスとも捉えることが出来ます。
不思議なもので、見ている人は見てくれていますから、オールインをしていると、
「こいつはガチだ。面白いかも?」
って気にかけてくれる人。応援してくれる人が出てきてくださるんです。
ガチでやってたら、本気度も集中力も変わってきます。後ろを振り向いたってなにもないですからね笑
そりゃ、変化のスピードが他の人とは変わってきます。ですので、どこかのタイミングで成果が出てきます。
今まで見向きもしていなかった人も、その成果だけを見て認知してくれ、「成果上げているね!」ってなります。
時に、「凄い人だ」ってなります。
でも、そういうことをやっている人が特別才能があったり、優れた能力を持っているのか?っていうと、そういうわけではないと思うのです。
単純に、人生をオールインしているから。
一点集中をし続けているからだけなのではないか?って思うのです。
それをやり続ける人が少ないから、自分が抜きんでているというよりも、それをやり続けていない人が脱落していく。
頭一つ、二つと抜きに出ていって、その結果、目立つ。そんなメカニズムなんかじゃないか?と思うのです。
で、オールインしている人って、ぶっちゃけ、他に選択肢がない訳ですから、恐怖とも戦っています。
「どこまでやったらいいのだろう?」
っていう恐怖に追われているから、徹底的にやり続ける訳です。
周りの人から見たら、「もうそろそろ気を抜いても良いじゃないでしょうか?」って思う状態に達していたとしても、まだ歩みを止めない。
掘って掘って掘りまくっていくんですよね。
で、掘れば掘るほど、そんなに掘っている人がいなくなるから、結果として、優れた能力を有するようになりますし、成果もあげるんですよね。
それらは、全てオールインした領域に関してだけですが。
でも、一つの領域で十分なんです。
掘れば掘るほど、人が気づかないことが気づけるようにもなりますし、分からないことが分かるようにもなりますから。
見えないことが見えるようになるから、文字通り、掘った分だけ、理解も人としての深さも生まれてくる。
ある領域で掘り続けているがゆえに、「普遍的なこと」を掴めるようになる。
そんなことすら感じるのです。
例えば、イチローってそうじゃないですか?
インタビューを読んでいると、「この人って、禅僧ですか?」って思わざるを得ないような、達観した深みのある発言が多々あるじゃないですか。
でも、それって、全て彼は野球と自分のスイングと向き合い続けた結果、見えてきたこと。その経験の中から見出した、普遍的なことだけですよね。
だから、彼が紡ぎだす言葉って、どれもパンチ力があるんだと思うのです。
「カニは自分の甲羅の大きさより大きい穴を掘れない」と言われていますが、人は、
穴を掘って掘って掘りまくっていくうちに、自ずから甲羅がデカくなっていくんじゃないか?
なんて思うのです。その結果、成果も見える世界が広がっていくんです。
もし、これが正しいとしたら、やっぱり、ビビらずオールインなんです!
徹底的に掘っていけば、自ずからから成果も世界も広がっていくのです。
今朝の新聞に、「議事録自動書き起こし」サービスを展開する<AIセンス>という会社が紹介されていました。
社員50人。わずか立ち上がり2年で、利用者は150万人に達しているそうです。法人だとドロップボックスが導入しているそうです。
これは、AIによる、音声認識やディープラーニングがコアな領域だと思いますが、ここは、ご存知の通り、Amazonやグーグルのような巨人がひしめく超激戦区。
そんな中、この小さな会社は、あえて、「会議に特化する」ことによって勝機を見出しているようです。
その認識率は、英語ネイティブであれば95%を実現しているそうです。
これからさらにユーザーが増えれば、さらに精度も上がっていきますから、より強いサービスになっていくんでしょうね。
まだ2年ですから、今後どうなるか?分からないですけれども、もしかしたら、この領域で台風の目になる存在になるかもしれませんね。
例えば、Amazonは多言語(31か国語)で全方位的に開発を進めているようですが、<AIセンス>は、英語と会議に特化し、そこでの制度を95%まで高め、それによってユーザーを獲得して、世に出て行っている。
一点突破で勝負する。
好事例ともいえそうです。
戦略とは捨てること
ともいわれますが、
その本質は勇気を持つこと
ともいえそうです。
勇気がある人は果実を手に入れるのです。
オールインからすべてが始まるのです。
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【今日のうねり】
「戦略とは、捨てること」ともいわれるが、その本質は勇気を持つことだ。
捨てること=一点集中=オールインには勇気がいるから。
だから、多くの人がそれが出来ないのも事実だ。
ほかの選択肢を切るのが怖いから。退路を断つのが怖いから。
でも、それをやることが出来ることさえできれば、目立つ。チャンスだって回ってくる。
目をかけてくれる人が必ず出てくるから。
一点突破で、やり続けていれば、時間とともに成果も出てくるし、世界も広がっていく。
掘れば掘るほど、普遍的なこともわかってくるから。人としても成長するから。
だから、オールインを恐れる必要なんてないのだ。
全張りからすべてが始まるのだ。