その話は上から下まで配線が繋がっているか?

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令和2年弥生25日  今日もクルクル通信575号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日は先輩の弁理士にお客様をご紹介し、打ち合わせを実施しました。

果たして、ビジネスモデル特許を取ることが出来るのか?

今後が楽しみでございます。

実は、特許の申請は経験がありません。ですので、特許に関する、打ち合わせをプロフェッショナルとさせてもらうのは初めての経験でした。

で、その話を聞いていて、ここでもやっぱり、構造化って大事なんだと強く感じたわけです。

ざっくり我々は、

「このデータを〇〇という形で取得して、あそこにあるこのデータと突合する。そうすると、今までにないデータがゲットできるので、このスキームって特許取れないでしょうか?」

みたいな相談をしたのですが、彼から、

「そのデータ取得方法ですが、Aで取る場合と、Bで取る場合と、Cで取る場合。いや、Zというパターンもありますか?そういった可能性も考えていますか?」

という質問をもらいました。

そのZパターンと言うのは、我々も想定していなかったもので、「よくそのパターンまで考えるな」って思いつつ、「なぜ、そこまで考えるのか?」ということが分かりませんでした。

ですが、途中で、話を聞いてその理由が分かってきました。

それは、特許の請求項目は、広ければ広いほど良いからなんですよね。当たり前なのですが、その範囲が広ければ広いほどブロックできる範囲が広くなりますから、結果、得られる利益が大きくなります。

でも、広ければ広いほど、抽象度も高くなります。その分難易度が高くなるわけです。

つまり、広範囲に特許を取得するには、その下にぶら下がるものも増える。そのぶら下がる全てのケースや項目を想定してブロックをしなければなりません。万が一、漏れがあったら、その漏れの部分だけ他社に取られてしまって、ビジネスを優位に進められなくなることもありますからね。

これは、私の推測でしかないですが、それを検証をするために、あらゆる可能性も含めて質問されていたんだと思います。

広範囲に広がる汎用性の高い特許を請求する=より請求項目の抽象度が上がる。

その結果、その下にぶら下がる内容が増える。ということです。

昨日の本の話で言えば、全体のテーマが大きければ、それを説明する内容も増えるため、章も増える。章の中のトピックも増えるというわけです。

例えばの具体例で考えてみます。

技術のことも特許のこともまるで分らないので、構造化という観点で見て頂ければと思います。

「〇〇というテレポーテーション技術」

という項目で、特許申請したとします。(これが新規性・進歩性がある前提。こんな技術は今はたぶん無理ですが)

こんな広範囲で特許を申請するということは、これから生まれるであろう、ありとあらゆるテレポーテーション装置や道具にその技術が使われなければなりません。

となると、その下にぶら下がる項目は、例えば

・ドラえもんの「どこでもドア」タイプ

・バックトゥザフューチャーの「デロリアン(車)」タイプ

・ワンピースのトラファルガーローの「ルーム」タイプ

などなど、可能性のあるすべてを検証した上で、そのすべてに対して、その技術が使われなければなりません。

さらに、「どこでもドア」タイプでも、

・人が送れるのか?モノが送れるのか?

で区分けすることもあるでしょうし、あるいは、「人・モノ」ではなく、「重量」で区分けをすることもあるし、そもそもの区分けの仕方に独自性が必要なのかもしれません。

ドアの素材によっても、区分けがあるのかもしれません。

いずれにしても、抽象度を上げれば上げるほど、それに紐づく具体的な中項目、小項目、少々項目も増えていきます。

後発組が入ってこないように、幅広く範囲を取得するために、どうやって区分けをするのか?

適切に中小、少々項目をセットできるのか?

ここも弁理士の腕の見せ所になるのではないか?と推測します。

でも、ここが綺麗に構造化できていれば、仮に、一番取得をしたかった範囲で特許を取れなかったとしても、その下部の全てを取れれば、万々歳ってこともありますから、請求項目を大きく出来たほうが良いのでしょう。

いずれにしても、個別具体の事例から抽象概念を抽出することが出来る。個別具体の事例を適切な形で分解し、その抽象概念と一本の線で繋がっているのか?

漏れなく、ダブりなく出来ているのか?

さらに、そもそもその請求事例に新規性・進歩性も見出さなければならない。

想像するだけで、弁理士というお仕事は非常に高度な知的業務だと思いました。

この打ち合わせも非常に知的負荷のかかる時間となりました。

このように、(どこまでお伝えできているのか?は甚だ疑問ですが…)

特許の請求と言う行為も、その請求項目を頂点とし、その下にその請求項目がぶら下がる構造になっているのだと思います。

例えば、それを、ロジックツリーと呼ぶ人も、ピラミッド構造と呼ぶ人もいるのかもしれません。まあそんな呼び名はどうでも良くて、

大切なことは成し遂げたい一番大きな目標(今回で言えば請求項目)からそれを構成するすべてのことが、構造化出来ているかどうか?

なのです。

夢の中でも「構造化しなさい!」と言われましたので、今まで以上にその意識を高めて仕事をしていきます。
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【今日のうねり】
知的産業の多くは、達成すべきこと(抽象的なこと)から実際の行動までが全て構造化されている。そういった考え方をしているようだ。
それが出来れば、もちろん聞き手も読み手も理解がしやすいのだ。
上から下まで話の配線をつなぐことが出来ているのか?常日頃からチェックを怠らない。
日々意識をしながら、その腕を磨いていくしかないのだ。
一朝一夕に身に着けることではないから焦らずにやっていくしかないのだ。

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