「勝つべくして勝つ」ための3つの要素

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令和2年卯月4日  今日もクルクル通信585号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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今日は昨年末に<日本の品種はすごい>を出版された、竹下大学さんの取材兼ランチをご一緒させて頂きました。

竹下さん、本日は有難うございました!

取材先は、野菜を主役にしたフレンチ、<シェ・トモの市川シェフ>です。

恥ずかしながら、私は存じ上げませんでしたが、オーナーシェフの市川さんは野菜を主役にしたお料理の第1人者だそうです。

看板メニューの30品目のお野菜のプレートは美味でした。

一方で、竹下さんは、日本の野菜の品種の歴史やその裏側にあるストーリーの専門家です。そんな竹下さんの

「素材を品種で選ぶことはありますか?」

という質問に対する、シェフの答えが実に印象的でした。

「品種で素材を選ぶことはありません。

我々にとっては、お客様が「美味い」と言うかどうか?それが全てです。

仮に、どんなにこちらが「良い素材だ」と言ったとしても、お客様が「美味い」と思ってくれなかったら、意味がないんです。

そう思ってくれていないにもかかわらず、こちらが、「これは〇〇で作られた、素晴らしいものなんです」なんて言ったところで、ただの押しつけでしかない。

入り口は「美味いかどうか?」美味ければ、お客様が興味を持ってくれる。そこで、初めてその素材の話になる。例えば、じゃがいものだったら、「きたあかり」を使っているとか。

でも、美味くなかったら、そんな素材の話になんてならない。ましてや品種なんて関係ないんです。

料理人の価値は素材を「美味い」に変えることです。

徹頭徹尾、「お客様を主語」で話される、市川シェフがとてもカッコよかったです。

 

市川さんは15年以上お店を経営されていて、今でこそ野菜が主役のお店は沢山ありますが、当時はほとんどなかったそうです。

そんな中、なぜ野菜を主役したお料理にチャレンジしようと思ったのか?

それは、「美味しい野菜を食べたい」というお客様の声なき声が聞こえたからだそうです。

そんな顕在化されていない潜在ニーズが間違いなくある。

そう肌で感じていたらしいんです。だから、それを提供してみた。そうしたらやっぱりニーズがあった。それで、今がある。

とも仰っていました。

 

お話を伺い、市川シェフもまた、「勝つべくして勝っている」人だと感じました。

プロフェッショナルとして、お客様の「美味い」という価値提供に徹底的にこだわる、心的態度。

お客様の「未充足の潜在ニーズを見つけ出す」マーケティング力。

それに応える技術力。

この3つが揃えば、そりゃ勝てるんですよね。どんな商売においても。

お話の間に、何度も登場する、「美味い」という言葉が「価値」にしか聞こえなかったのは、このところ再びドラッカーを読み直しているからでしょうか笑

 

すべては、お客さまの「うまい!」のために

これは、アサヒビールの企業スローガンですが、どんな商売も、全てはお客様の「うまい!」のためにあるんですよね。

お客様が「うまい!」と言って下さらなかったら、意味がない。価値が提供できていないってことです。

商売人としてこれだけは常に頭の中に入れておく。目標のど真ん中に入れておく。

まずは、「これが達成できているのかどうか?」だけを常に確認出来ていれば、商売における一貫性は必ず出てきます。

一貫性があれば、観察力も、サービスの品質も自ずから上がる。ファンが生まれ、商売が安定するのです。

こんな時だからこそ、こういった基本が大事なのです。

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【今日のうねり】
勝つべくして勝つためには、次の三つの要素が欠かせない。
プロフェッショナルとして、お客様の「美味い」という価値提供に徹底的にこだわる、心的態度。
お客様の未充足の潜在ニーズを見つけ出す、マーケティング力。
それに応える技術力。
中でもベースとなるのは、心的態度だ。ここがあれば、その他の力も伸びてくる。
そこだけは常に忘れてはならないのだ。