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令和2年卯月17日 今日もクルクル通信598号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「ボタンをどう押すのか?」 これが営業の仕事。
これは、電通の新入社員研修で、当時のトレーナーが仰っていたことです。
当時は、何を言っているのか?分からなかったですが、分からなかったがゆえに、インパクトがあり、今でもはっきり覚えています笑
その意味が、自分なりに分かるようになったのは、たぶん8年目くらいになってからだったように記憶しています。
営業は、最初にお客様の依頼事項を受け取る人であり、それに対するソリューションを提示する人。
そのために、「誰にどういった順番で話をするのか?」を考える人。
そして、これで、およそ成果が決まってしまう。
話の入れ方=ボタンの押し方
であり、「間違ったボタンを押す=適切ではない人に話を入れる」と大変なことになってしまう。だからこそ、営業の仕事はめっちゃ重要だ。
という意味だと理解しています。
いやー、本当にそうでした。少なくとも代理店の営業は。
話の入れ方や順番を誤ると、参加するスタッフも仕事の進行も提案内容も。ありとあらゆるものが狂ってしまいますから。
上手くいっていない仕事は、たいていの場合、この「ボタンの押し方」をミスっています。
具体的に広告代理店の仕事で言えば、
このお客さんの依頼事項に対しては、
このクリエイティブディレクターに話をするのが良いのではないか?
いや、このプランニングディレクターに先に話を入れて、その他のスタッフィングを依頼した方が良いのではないか?
ちょっと待てよ。今回はメディアを軸に提案を組んだ方がよさそうだから、あのメディアプランナーに話を入れた方がいいんじゃないか?
いやいや、PR中心の方が良いかも?PRセクションに相談をした方が良いかも?
例えば、こんな感じで、自分が押すことが出来る、ボタンの中から最適なものを押します。
でも、この「ボタンを押すこと」は、何も代理店に限ったことではなくて、おそらく、ほとんどの仕事にもある、大事なことだと思います。
コンサルティングファームでも、ケースを作ったパートナーが、「この案件だったら、あのディレクターをアサインした方がいいんじゃないか?アソシエイトはあの子で」
みたいな感じで、スタッフィングをします。これだって、ボタンの押し方ですし、
映画プロデューサーは、「〇〇というコンセプトで映画を作ろう」ということが決まったら、
例えば、誰に脚本を、監督を依頼するのか?主演はあの人がいいんじゃないか?
って考え、話を入れていくんだと思いますが、これだってボタンの押し方ですよね。
最初のボタンを一度押してしまえば、自動的にプロジェクトは走っていってしまいますから、ボタンの押し方はめちゃ重要なわけです。
ミッションインポッシブルの「レッドライト!グリーンライト!」ばりに、どのボタンを押すのか?は重要なのです。
もちろん、仕事においては、ボタンの数は2つでは少なく、多ければ多いほど良いですよね笑 あればあるほど、選択肢が多いということになりますから。
このように、ボタンを押すことが出来る人は、プロジェクトオーナーですし、大きなプロジェクトであれば、それぞれの持ち場の責任者がそれぞれのボタンを押す人になります。
ちょうど、そのボタンは山で言えば、分水嶺みたいなものかもしれません。
会社に所属しているのであれば、お客様は、「あなた」ではなく、「あなたの会社」というボタンを押しています、当たり前ですが。
もし、アフターコロナでは、今まで以上にフリーエージェント社会になっていくのであれば、お客様に、「あなた」という「ボタン」を押してもらわなければなりません。
そのためには、まず、「あなた」というボタンを押しても良いかな?って思ってもらうために、しかるべき実績だったり、情報発信をすることは欠かせません。
今まで以上に、個人間の結びつきも強くなると思いますから、「あなた」というボタンを押してもらうことが出来れば、「あなた」がプロジェクトの起点になります。そこから、これは、あの人に。あれはあの人に…
そうやって、プロジェクトが形作られ、それが世の中に価値を提供していくことになります。
そんなプロジェクトは星座のようなものかもしれません。であるならば、星座を星座たらしめる、その中心となる、光り輝く星でありたいものです。
白鳥座のデネブなのか?
こと座のベガ。わし座のアルタイルか?
あるいは、こぐま座の北極星か?
これからが「個」の時代であるならば、誰もが、星座を作るチャンスに恵まれています。
星座の中心の星になる。そんな意識で行動していくのです。
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【今日のうねり】
個の時代は、誰もがボタンを押すチャンスに恵まれている。ボタンを押すことが出来れば、プロジェクトのオーナーになれる。
プロジェクトは夜空に形作られる星座のようなものだ。その中でも、その中心にある光り輝く星になる。
そんな意識で行動することが大切なのだ。