「終わりのデザイン」は、「始まり」にする

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令和2年皐月14日  今日もクルクル通信625号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「今週でお店を閉めることにしました。今まで有難うございました」

先日、お世話になっていた飲食店の方からこんな話がありました。

当然、びっくりしましたし、

「雇用調整金は?無利子の融資や持続化給付金は?使えるものは全て使ったんですか?もう少し頑張れないんですか?」

なんてことが、口元まで出てきましたが、ぐっと堪えて

「そうでしたか、残念です。今までお疲れ様でした。こちらこそありがとうございました!」

そうお伝えをさせて頂きました。

今回の閉店を決めた理由が、

キャッシュが尽きてしまって支払いが出来なくなったのか?

まだキャッシュはあるけれども、このままこの状況が続くと、出血が増えるばかり。ここで閉めるがベストと判断したのか?

もともと自分たちが決めていた閉店ルールがあって、それを破ってしまったからなのか?

あるいは、健康上の理由なのか?

分かりませんし、立ち入ったことですので聞けなかったのですが、お世話になったお店がなくなるというのは、寂しいものです。美味しかったし。

幸いなことに、今まで私の身の回りで、コロナに感染した人も、命を落とした人もいなかったですし、商売を閉めた人もいませんでした。

ですので、コロナの影響ををリアリティをもって初めて感じたのでした。

 

もちろん、「いのちだいじに」で最善の対策を取り続けてきておりましたが、いつそういった危機に直面するのか?は分かりません。

今回のお話を聞いて、改めて「終わり」について考えました。

私は、創業前に撤退するルールを明確にしました。

この条件を満たしたら、即座に撤退。

それぐらいわかりやすいものです。(生々しい詳細は、ここには書きませんが笑)

その最後のトリガーが仮に、今回のような不測の事態だったとしても、例外なくそのルールは適用されるものです。

「今回は例外」なんてものを許してしまったら、わざわざ創業前にルールを作った意味がないですからね。

なぜ、創業前だったのか?

それは、始まる前にしか、冷静に客観的に判断が出来ないからです。

これは投資の世界で言う、アンクルポイントという考え方に倣ったものです。

人間って追い込まれた時に正常な判断ができなくなってしまうものですから。

カーっと頭に血がのぼってしまって、何の根拠もないのに、「まだ大丈夫だ。来月。いや遅くとも再来月にはあれが来るはずだから大丈夫だ。俺は大丈夫だ」

なんて思い込んで、判断をずるずると先延ばしにして、半端ない出血を。なんてことが容易に想像できたので、始める前に決めてしまったのです。

競馬でメインレースが11レース(最終の一つ前)になっている理由って、こういった心理を逆手に取っているんだと思うんですよね。

「ギャンブルと一緒にするな」って話かもしれないですけど、

本来であれば、その日に最も注目が集まる、メインレースって最終レースに持ってくればいいじゃないですか。

紅白歌合戦だって、フィギュアスケートだって、最後に一番の目玉を持ってきますよね。

でも、競馬は最終の一つ前がメインになっている。

それは、最終の前にメインにしておけば、メインで負けた人たちは、

「大丈夫だ。次がある。次で取り返せる」

「俺にはできる。次は当たる!」

といった感じで、「次で絶対回収!」という、これまた全く根拠のない「勝ちスイッチが入って、さらにつぎ込むようになるから。

そして、多くの場合、さらに出血してしまう。

もちろん、真逆で、メインで買って、気が大きくなって、「もういっちょ!」って人もいると思いますが。

実際、12レースの売り上げは、出走馬が無名の予測が難しいレースにもかかわらず、売り上げはかなり高いようです。

「帰りの電車賃以外は最後の全部のレースに突っ込む」なんて話も聞きますよね。今はsuicaですが。

いずれにしろ、渦中においては、正常な判断ができなくなってしまいますので、新しいチャレンジをする時は、事前に引き際を決めておくこと。

これが大切です。

「終わりのデザイン」は、始まりにするのが理想的なのです。

もし、「終わりのデザイン」をすることなく、スタートしてしまった場合は、第三者の冷静なアドバイスに耳を傾け、大至急にセットすることが望ましいのです。

もちろん、そのデザインした「終わり」が訪れないように引き続き、淡々粛々とやるべきことを積んでいくのです
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【今日のうねり】
アンクルポイントを知っておく。これは新しいチャレンジにおいては、大切な考え方だ。
冷静な判断は、渦中にはできないから、始まる前が良いのだ。
「終わりのデザイン」は始まる前にするのが理想的なのだ。もし、デザインすることなくスタートしてしまっていたら、第三者の冷静なアドバイスの元、大至急セットすることが望ましいのだ。