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令和2年皐月17日 今日もクルクル通信628号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「なぜ、そんなに高いのか?私にもわかりません…」
「いや、あなたが分からないんだったら、私が分かるわけないですよね」
今日こんな会話をインターネットプロバイダの代理店の方としました。
数日前に、マンション住居者向けに、「インターネット回線の特別キャンペーン」のチラシが郵便ポストに投函されていたことがきっかけでした。
通常、この手のチラシはスルーなんですが、目に飛び込んで来た金額が、
月額ベースで2000円安かったんです。
一回限りのショットで2000円であれば、手続きの手間を考えたらスルーのところですが…
毎月2000円となると、そういうわけには行きませんよね。
年間24,000円ですからね。5年で12万円ですから、バカになりません。
あまりの値段差に記憶違いか?と思って、現在の契約金額を確認したところ、やはり、記憶に間違いはありませんでした。
なので、これは「検討に足る出来事」ということで、電話をしてみたんですが…
その時の会話が冒頭の内容です。
結論、不要のオプションが沢山ついているので、金額が上がっているということが分かったのですが、
今回、提示された特別キャンペーンの対象プロバイダは、私が現在契約しているそれと同じ
ということが発覚しました。その時の、代理店のバツの悪そうなことっていったらなかったですよ。
「私の方から、もっと安く出来ます!って絶対に言えないので、お客様の方で確認してもらえますか?」
こちらは契約する気満々なのに…あまり乗り換えてほしくないオーラが会話からにじみ出ていました。
私も代理店出身者ですから、彼の心情はよくわかります。
ただ、
サービス提供者のプロバイダーと直接契約しているのに、代理店経由の方が安い
ということだけは、分からなかったんですよね。
どういった構造になっているのか…
本来、代理店を経由したら、手数料の分だけ金額が上がるものですよね。
その手数料は、例えば、ユーザーの手間暇が減る。保証がついている。真摯に対応してくれるなどのユーザーにとってのメリットを約束しているものだと思うのですが、
「代理店を経由した方が安くなる」ってのはどういったことなのか。
素朴な疑問もあったので、現在契約をしているプロバイダに電話をしてみました。
当然、音声ガイダンス。
しかも、新型コロナウイルスの影響で、とても繋がりにくくなっているとのこと。
たださえ繋がらないのに、そんなエクスキューズがあるってことは、永遠に繋がらない予感がしたので、一瞬だけ待って、電話を切りました。
そのまま、もう一度、代理店に電話をして、解約・変更の手続きをすることにしました。
これ以上は時間をかける意味がない
という判断でした。
結局、手続きの都合上、もう一回プロバイダに電話or来店しなきゃいけなってしまったのですが…
ふと思いました。
きっと、このプロバイダにとって、一人二人が解約しようが更新しようが関係ないだろうって。
減ったら増やせば良い。ただそれだけ。
「多産多死型の商売」なんだろうって。
販売している商品での差別化が出来ないからこそ、ディスカウントで差別化をするしか方法がない。この業界の特有の「2年縛り」がそれを物語っていますしね。
「2年縛り」って結構異常ですよ。最低2年契約ですよ?しかも2年に一回の更新月にしか解約できない。それ以外の時期はいつでも違約金。
違約金ですよ。これまた「金銭で」ユーザーを縛っているってことですが。
普通の業界では考えにくいですよね。通信業界ではスタンダードですが…
2年かけてそのディスカウント分を回収するということだとは思いますが、つくづくユーザーファーストではないって感じてしまいました。
こんな「多産多死型の商売」は、資本力のある会社にしかできません。
当然、私にはできません笑
ただ、万が一、資本力があったとしても、この手の商売はチョイスしないと思います。
美しくないですから。
常に、選択権をお客様に与えつつも、決してこちらから「買ってください」なんて言うこともしない。
でも、お客様がお買い上げ下さる。買い続けて下さる。
シンプル。でも他で買うことが出来ない、代替不可能なサービス。
そういった商売を「美しい」と思うのです。お客様が喜んでくださることは言うまでもなく。
まさに、「言うは易く行うは難し」はことのこと!だとは思いますが、
言葉にして、望み続けないとそれを形にすることは不可能です。
言葉にすることによって、未来を手繰り寄せる。これからも追い求め続けていくのです。
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【今日のうねり】
目指すのは美しい商売だ。
ディスカウントでしか差別化が出来ないような、商売は決してやらない。
美しい商売とは、シンプルだが、代替不可能。決してこちらから売ることもなく、常にお客様に購買の選択権を与えている。にもかかわらずお客様満足度が高い商売のことだ。
「言うは易く行うは難し」そのものだが、言葉にして、言い続けることでしか実現できないのだ。