「開けゴマ!」は自分で唱えられない。でも、扉は開く。

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令和2年皐月22日  今日もクルクル通信633号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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スタミナ苑のまこさんのおかげで、天ぷらの匠、近藤さんをご一緒させていただいた。

そこで、「自分の手の内を全公開する」という近藤さんの姿勢にプロフェッショナルを見た

そんなことを、昨日書きました。

今日も続けます。

言わずもがなですが、スタミナ苑のまこさんもプロフェッショナルそのものです。

幼い頃に、肉のミンチ機械に右手を挟んでしまって、2本指がない。それにもかかわらず、「ホルモン」というジャンルを確立し、日本一の焼き肉屋に。

一方で、その右手を庇いながら仕事をしているので、左のふくらはぎは内出血で真っ黒に腫れあがってしまっている。それでも、毎日の営業&その後の仕込みで床に就くのは朝の6時。

文字通り「命をかけて」最高の焼肉をお客様に提供し続けています。

そんな彼の焼き肉に魂を揺すぶられた人間は、料理界のみならず、各界に数多くいるようです。

まこさんと近藤さんも、その一流のお料理を通して繋がっているのです。

焼肉の頂点と天ぷらの頂点は繋がっているんですよね。

だから、通常ではありえないことが実現してしまうのです。

「開かない」扉が開くのです。

これは単なる想像ですが、焼肉界の巨匠をお出迎えするわけですから、いつも以上に近藤さんも気合が入っていたのではないでしょうか。

プロフェッショナルだからこそ、プロフェッショナルに対してこそ、

「美味い!」って言わせたい。「参りました!」って言わせたい

そういうものがあるのではないか?

もちろん、そんなオーラはまるで出ていませんし、お聞きしたわけでもないのですが、お二人の会話する姿を見て、私が勝手に「果し合い」感を感じていただけです笑

あれだけ人の魂を揺すぶることが出来るお料理を提供できるのですから、それくらいの熱い気持ちがあるはずって思うのです。

以前、浅草の中華の名店、<龍園>でこんなことがありました。

ここは、冬場限定で、肉まんのお土産を販売しています。

今、コロナ禍で期間限定で販売されているので、買うことも出来ます!

ちょうど去年の冬にお伺いした際、その翌日に、世界一のピザ生田さんのお店に行くことになっていました。

そもそも、龍園の栖原さんを紹介してくれたのは、生田さんでしたので、

「肉まんあります?ちょうど、生田さんのところに行くので、お土産で持っていきます、追加で4つください!」

って話をしました。すると、

「いやー、中田さん、ごめんなさい。生田シェフのところにお届けするのはちょっと勘弁してください。

いや、これも十分美味しいんです。が…これではシェフには渡しできないです。

もうちょっとアンをですね…私が今度お持ちします!」

この一言を聞いた時に、

プロフェッショナルにはプロフェッショナルの流儀があるんだな

と思ったんですよね。そして、さらに栖原さんのファンになってしまいました笑

この時の経験が、上述した、私の勝手な想像の根拠でもあります。

 

こういった料理人の世界を垣間見させて頂いたり、今まで、出逢ってきたプロフェッショナルの方々のことを思い出すと、彼らは、例えば、

「プロフェッショナル」という「単位」で測った時の大きさが同じなのではないか

業界を超えて、その大きさが等しい人同士が結び付き合って、コミュニティーが生まれているのではないか

そんなことを思うのです。

人は見たものには成ることが出来る

と言いますから、逆を言えば、それを見て触れて感じなければ、成れないとも言えます。

もし、プロフェッショナルを志すのであれば、そのコミュニティのメンバーシップをどうしたって獲得したいものです。

自分が身分不相応な状態であったとしても、その世界を垣間見ることが出来るかどうか?メンバーになれるかどうか?で人生は全く別のものになると思うのです。

そのコミュニティの扉は、誰もが開けることが出来るものではありません。超クローズドなインナーサークルですからね。

開ける方法はただ一つ。

連れて行って下さる、大先輩と巡り合うしかないのです。

いや、そういったチャンスを下さる方との出会いを自分で作るしかないのです。

アイザック・ニュートンが言った、「巨人の肩の上に立つ」という話に倣えば、

どうやって、その「巨人」と巡り合うのか?

だと思うのです。

今回のケースで言えば、私はまこさんという「巨匠」の肩に乗せて頂いただけですし、栖原さんとの出会いだって、生田さんという「巨匠」の方に乗っただけなのです。

そこで、プロフェッショナルの世界を覗かせて頂いただけなのです。

全て大先輩に可愛がって頂いた

だけなのです。

もし、プロフェッショナルによって、そのコミュニティに誘われることが、自らもプロフェッショナルになるための重要な要素であるならば、

個人として最も重要なことの一つは、

可愛がられる力

と言えます。

仮に巡り合ったとしても、可愛がって頂けなければ、肩に乗せて頂くことなんてできないですからね。

「開けゴマ!」は自分では唱えることが出来ないのです、最初は。

プロフェッショナルになって初めて唱えることができ、そのコミュニティの扉を開けることが出来るのです。

そこには互いに刺激し合い、高め合っていく、素晴らしい空間があるのだと思うのです。

いつかはプロフェッショナルコミュニティの一員になるべく、日々技量を積み上げていくことは当然として、

「可愛がられる力」を養うことも忘れてはならないのです。

「可愛がられる力」についても、また稿を改めたいと思います。
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【今日のうねり】
プロフェッショナルは、業界を超えて、繋がっているのだ。そこにはその人しか入ることが出来ないコミュニティがあるのだ。
もちろん、最初からそこには入れる人なんていない。大先輩に連れて行って頂くしかないのだ。
であるならば、「可愛がられる力」は必須能力と言えるだろう。
そんな方に出会ったとしても、かわいがってもらえなければ、連れて行って頂けないのだから。
「開けゴマ!」を唱えてもらうには、まずは技量と可愛がってもらう力を磨くことが欠かせないのだ。