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令和2年水無月5日 今日もクルクル通信646号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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だから、あなたの企画は世に出ない
その理由は、自分で自分ので広げた風呂敷を畳もうとするから。
自分自身で勝手に可能性を狭めて、自分で自分の言葉を回収してしまうから。
昨日、そんな話を書きましたが、今日も続けます。
ちょっと違った切り口になりますが、次のパターンも、企画を世に出すことは出来ないでしょう。
それは、
口で言うほど自分に想いがない。
ってやつです。
具体例で見た方が分かりやすいので、挙げてみます。
広告代理店勤務。3年目。念願叶って、2年間所属した、人事から営業に異動。
本人は、特に、ストプラ(マーケティング戦略)を中心とした仕事をやりたかったのに、雑誌担当に。
最初の3か月くらいは頑張るんですが、力がつき始めて、
「私がやりたかったのは、ストプラだったのに、雑誌なんてつまらない。全然やりたくないんだけど…」
から始まって、
「私、ストプラやりたいって言ったのに、なんで聞いてくれないんだろう。なんでやらせてもらえないんだろう」
なんてことを言い出す。
こういった社員、いませんか?
でも、こんな愚痴を聞くたびに、
「おいおい、ちょっと待って!!おかしくない?言っていること」
って思うのです。
役所であれば、分からないですが、多くの民間企業の場合は、
あなたのやっていいことは、これだけです。
なんてポジティブリストも設けられていなければ、
「自分の担当の仕事以外やるな!」というルールも設けていることはないと思うのです。
つまり、自分の想いさえあれば、やれる環境でしかないはずなのです。
なので、例えば、自分の業務を終えた後で、先輩のストプラの企画書を読ませてもらう(時に夜のデスクに行ってこっそり盗み見する)とか、自分で実際にストーリーを作ってみて、先輩に提案するとか
いくらでもやりようがあるはずなのです。
それすらも禁止されていることってはまずないと思うのです。
にもかかわらず、可能性を追求せずに、文句だけを言っている。
そんな心的態度で、「企画を世に出す」=人を巻き込み、動かすこと
なんてできるわけないですよね。
万が一、それをやって、上司から注意されることがあろうことなら、
「この仕事以外やってはならない」ってどこかに書いてありますか?
くらい言ってやれば良いのです。(自分の業務は終えていることが前提ですよ)
もし自分が本当にその仕事を「やりたい!」と強く想っているのであれば、
超速で、今の仕事を片付けて、どうしたら自分のやりたいことをやる時間を捻出することが出来るのか?
それだけを考えて、行動をするはずです。
でも、過去、私がこの手の愚痴を聞いた中で、
「やっちゃいけないなんて、誰も言っていないんだからやれば、勝手にやって提案すればよいじゃん!?」
って話をして、実際に提案した人ってほとんど見たことがないんですよね。
「やります!」なんて言っても、それっきり。何もしないんですよね。
だから、何も変わらないのです。
しかも、多くの場合、そういう文句や愚痴の言う類の人は、そういう人で集まるんですよね。
「類は友を呼ぶ」ってやつです。
そこでは、
「私さー、あれやりたいっていったのに、やらせてもらえないんだけど、マジないよね?あいつ(上司)。なんなの?この会社」
「だよねー、ホントそう。私もさー。…」
が常識になります。
その常識って生きていたら、そりゃ、
「やりたいんだったら、やればいいんじゃないの?ダメって言われてないっしょ!」
なんて発想が生まれようがないですよね。
でも、これが、世の中に何かを出している人の常識なのに。
それに気づくことすらできない。だからずーとそのままなんですよね。
実際、私がいた電通には、入社前からコピーライターを志望していたけど、それが叶わずで、初任配属でメディア担当になった、人事担当になった。
でも、今では立派なクリエイターとして、世の中に企画を出しまくっている人間がたくさんいます。
彼らはみな、例外なく、本来の仕事を終えた後に、寝る時間を削ってコピーの練習をしたり、宣伝会議等のセミナーに行って勉強したり、自分で、社内コピーライターに教えを乞たりして、行動し続けていました。
やっぱり、「世に何かを出している」人の常識で動いていたのです。
あるいはこんな友人もいます。
彼は現在、中小企業のNO2をやっているのですが、新規営業用に作成した、会社説明資料からNO1(代表)のプロフィールを敢えて削除しました。
その理由は、これから作っていく仕事はあくまで自分が中心。自分がリーダーでやっていきたいから。
だったそうです。
聞いたとき、「かっこいいな。だから、成果が出るんだよな」って素直に思いました。
おそらく、仮にNO1がそれに気づいたとしても、文句を言うどころか、「頼もしいな。やるじゃねーか」って思うはずなんです。
やっぱり、やる人はやっているのです。世に出している人は行動し続けているのです。
企画が世に「出るor出ない」は本人の強い気持ちがあるかどうか?
ということもありますが、もう一段掘ってみると、
自責思考でいられるのかどうか
なんだと思います。
「自分の環境があーだ、こーだ」とか「上司がダメだ」とか
自分ができない理由を他に求めているような人=他責思考の人には、企画なんて出来るわけがないのです。
自分がやりたいことに徹頭徹尾、オーナーシップを持って取り組める人。そういう自責の人にしかできないと思うんです。
だって、できない理由を探すのも、環境のせいにするのも、一番簡単なんですから。
簡単なことは誰でも出来てしまうのですから、敢えてやる意味だってないのです。
もし、あなたがやりたいことがあって、でも諸々の理由で出来ていないとするならば、
「本当にできないのか?」を改めて点検してもよいのではないでしょうか。
多くの場合、その理由は自分自身にあるはずです。
自分で自分に出来ない理由をこしらえて、制限をかけていることってありませんか。
欲しいなら、動け!やりたいなら、動け!
これしかないと思うのです。
今日の日経に、星野リゾートの星野さんのインタビューが出ていて、そこにこんな言葉がありました。
「仕事の楽しみは、自ら考え、創造し、発信することです」
やっぱり自分で動くしかないのです。
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【今日のうねり】
自分がやりたいことが出来ない
と言っている人のほとんどは、他責思考の人だ。
言い訳、愚痴ばかりを言って、やらない理由しかこしらえていないのだ。
多くの場合、そのやりたいことが「ダメ」と言われていることなんてない。自分で制限をかけているだけ、やっていないだけなのだ。
徹頭徹尾「自責思考」。自分のやりたいことの責任は全部自分で負い、行動をするのだ。
そういった心持の人だけが、実際にそれを実現しているのだ。
行動する。それは、実現している人の常識なのだ。