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令和2年水無月9日 今日もクルクル通信650号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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2ヶ月ぶりの加圧トレーニング。
いやー、信じがたいほど辛かったです。
通うようになってもうすぐ2年になりますが、10日空けたことが数回。あとは毎週1回必ずやってきました。
2週間はおろか2ヶ月なんて期間が空いた初めての経験で。
「筋力は落ちてるだろうなぁ」と思ってはいましたが、まさか、これほどまでとは…と言うレベルで落ちていました。
今のトレーニングメニューになってから、半分の6回(基本1クールは12回)に差し掛かったところで、休止していましたが、
初回にに戻ってしまった感じです。
トレーニングの最中は、
「こんな重たいセットでよくやっていたな?結構すごくね?信じられん」
そんなことが頭を回り続けていました。
しかも、マスクを着用してのトレーニングですから、なおさらつらい。羽生結弦君じゃあるまいし、そんな追い込みたくなんだけどっ感じです笑
ところが、落ちていたのは筋力だけではありませんでした。
体重は2キロ減。
体脂肪は2.5%減。なんと、
6.5%!!
目を疑いましたよ、計測間違いじゃないですか?って。
昼飯を食べずに行ったとはいえ、低すぎです。
筋肉が一番重たいと聞いたことはありますが、これほどのインパクトとは…
やる前から分かっていましたし、やってさらに実感したことは、
続けていることを止めてはならない
という極めて当たり前のことです。
ぶっちゃけ、このトレーニングが
自分の人生の目標=長く太く生き続けること
に直結するものではなかったとしたら、今回のリセットっぷりに撤収してしまっていたかもしれません。
それぐらい積み上げてきたものが失われている感がありました
テトリスのブロックを一気に全て消すのは気持ちいいですけど、
自分の経験や身につけたことが、一気に崩落していくのは全く気持ちよくありません、心まで空っぽになりましたよ笑
でも、この空っぽ感を味わうの、筋力で良かったです。
これが、書く筋力、話す筋力だったとしたら、もう立ち直れなかったです。
コロナの影響で、その「書く」筋トレが出来なくなっていたとしたら、本当に終わっていました。
このブログは書き続けることが出来るもので良かったです。
自宅でも、最悪公園でも、話すこと&書くことは出来る。場所を選ばず鍛えることが出来る筋力で本当に良かったです。
もしできなかったとしたら…想像をしただけで、怖くなりました。
確かに筋肉と違って、書く筋は可視化されないので、
仮に2ヶ月期間を開けたとしても、さほど落ちた感覚はないかもしれません。
でも、気づかないだけで絶対に落ちていますからね。だから怖いのです。
人間は本当によくできた生き物ですよね。
やらなかったものは簡単に失われるのに、それを身に着けるには、時間がかかる。
成長するにも時間がかかるのですからね。
<達人のサイエンス>という本にもありますが、人間は階段状に成長していくものです。
1ステージ上がると、しばらく、プラトー(高原期)=一時的な停滞期間が続きます。
階段で言えば、一段上ると、しばらく同じ高さで停滞することになります。
その停滞期間は、ステージが上がれば上がるほど、長くなるそうです。
しかし、その停滞感に負けることなく、日々積み上げていくと、ある時、「ポン!」と1ステージ上がる。
非連続な成長を遂げることが出来る。
そして再び、プラトーに突入する。そこでさらに長い時間を積み上げ続けていると、再び、どこかでもう1ステージ上がることが出来る。
つまり、人間は、成長段階においては、どんなにやり続けても現状維持。外から見ても、時に中から見て、全く同じ状態が続いてしまうのです。
しかも、成長過程が進めば進むほど、この維持段階が長くなる。
のです。だから、続けるのがつらいんですよね。簡単に成果を期待してしまうから。
成長段階においては、ある一定期間は、積み上げても積み上げても、「維持」にしかならない訳です。
でも、「維持」に見える、感じてしまうだけで、実際は、内側にエネルギーを貯め続けている状態なんですよね。可視化されるのに時間がかかるだけ。
これに倣えば、
続けてさえいなかったとしたら、維持すらできない。後退あるのみ。
ということなのでしょう。
出来ることなら受け入れたくない事象ですが、多分これが真実なんだと思います。
「継続は力なり」
古来から言い伝えられていますが、これは、もしかしたらこの真実についてを言及しているのかもしれません。
この週末、超久しぶりに、司馬遼太郎にハマってしまいました。その作品は、<北斗の人>。
主人公は、司馬遼太郎ファンならご存じ、千葉周作。坂本龍馬が江戸で剣術を学んだ千葉道場の創始者です。
氏素性もないところから、スタートし、天下に名を轟かせた男。
その当時、一大流派だった師範の養子になりながらも、そこを自ら破門され、浪人同然になりながらも、日本を代表する「北辰一刀流」を築き上げた男の物語。まじ心震えました。
坂本龍馬や、吉田松陰や高杉晋作のドラマに胸が熱くなった人には、おすすめです。
そんな千葉周作は、たとえ、道場主に家を追い出されたしてもても、妻と喧嘩をして野宿をしたとしても、雨が降ろうが雪が降ろうが、何が起ころうとも、
毎朝4時には起床して、1000回竹刀を振っていたそうです。
「すべては、練習、鍛錬でうまくなる。ものの上手はみな修練によるものだ」
と言うセリフもありました。
私は、こんなところばかりに胸が震え、記憶に刻み込まれているのですが、その理由は、ただ一つ。
ウルトラCなんてなくて、微差を積み重ねが絶対差になる。長期逓増。
毎日コツコツを繰り返して、巨人になる。
そんな物語を私が生きているからです。
もしかしたら、この世には、仕事も筋肉も、コツコツなんて必要ない。ウルトラCの方法があるという人もいるかもしれません。
でも、私の物語にはないのです。
派手さもない、地味さしかない行為ですが、これからも、毎日心身をコツコツ鍛えていきます。
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【今日のうねり】
人間とはよく出来たものである。
手に入れるのには時間がかかるのに、やめた途端に一瞬で失ってしまうものなのだから。
そもそも、成長過程においては、やってもやっても、表面的には「維持」状態でしかないのだ。
でも、その維持状態で溜められたエネルギーがある時に一気に爆発して、進化する。次の成長ステージに上がることが出来るのだ。
毎日やったって、「維持」にしかならないのだから、やらなかったら、失われてしかるべきなのだ。
この世に、ウルトラCを狙う生き方もあるかもしれないが、
少なくとも私が生きている物語は、長期逓増。微差を積み重ねて絶対差を生む、巨人になる物語なのだ。
だから、今日も積み上げるのだ。