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令和2年水無月19日 今日もクルクル通信660号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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ビジネスにおいては、ホウレンソウが大切だ
誰もが一度は聞いたことがあるはずです。
報告・連絡・相談のホウレンソウですが、これの意味ってちゃんと知っていますか?
報告と相談は、パッとイメージできるのですが、「連絡って、共有することでよいのか?」私自身、あやふやだったので、ググってみました。曰く、
報告:過去に起こったこと
連絡:現在進行中のこと
相談:これから起こる未来のこと。
に関して先輩上司に話をすることのようです。他にも、
報告:上司に進行状況を報告する。
連絡:直接関係ない人にも情報を伝える。
相談:上司先輩に意見を求める。
なんてのもあるようです。
響き的に、報告連絡相談=「ホウレンソウ」になっていますが、
ビジネスマンの成熟度を表すとしたら、逆の、「ソウレンホウ」
ではないか?って思うのです。
優れたビジネスパーソンは、報告オンリー。(始まりと終わりだけ報告)
それで、当然、上司もチームのみんなも納得する成果を上げるているって思うからです。
そういう人と上司の会話は、例えば、
案件の始まり時は、
「こんな案件が来ました」
「おっ、そうか。任せるわ。なんかあったら言って」
「有難うございます。進めます―」
くらい。あとは、終わった時に、
「あの案件ですが、こんな感じで終わりました。売上と利益は〇〇です。」
「おーお疲れ。いい仕事してるねー」
だけ。みたいな。
この「始まりと終わり」の間に何をやっているのか?と言えば、
そもそも課題をきちんと設定する。
その打ち手をお客様に提案する。
フィードバックに対しても、ちゃんと応える。
最後に合意を取って納品。
ざっくりこんな感じでしょう。
この進行中は泥臭く汗もかいているんですよね。あんま見せない人もいますが。
相談、連絡なんて基本はナシ。
でも、上司からすれば、「最高の部下」なんですよね。ほっておいても勝手に成果を出してくれるんですから。手間もかからないし、言うことなんて何もない笑
このプレースタイルで、事故ると、「あいつ、何?勝手なダメなやつ」になりますが、パフォーマンスが高いと、最高の人材。「組織における自由人」とも呼べるでしょう。
基本やりたいように、やりたいことをやらせてもらえる。
「アイツなら大丈夫っしょ」って信用もありますからね。
もちろん、このプレースタイルを一足飛びに確立することは無理です。
最初は相談に始まり、連絡をするようになって、報告オンリーになっていく。
誰もがその過程を経ているんですよね。
で、なぜ、「ソウレンホウ」が成熟度を表すのか?というと、
相談するということは、今直面している課題に対して、
自分のやろうとしているアプローチに自信がないか?
そもそもどういったアプローチが良いのか?考えていないのか?(考えがないのか?)
あるいは、上司が一切の自由を認めない笑
から相談をするんですよね。
つまり、相談するということは、自ら主体的に仕事する上でのステージ1ということになります。
ステージ1が終わると、「連絡」のステージ2に上がることになります。
即ち、相談のステップを飛ばして(自分で進め方を考えて、)
「この案件ですが、こういった方向で進めております。万が一、問題があったらお知らせください」
に変わる。
この連絡で、問題がないのであれば、上司も特に何も言ってこないでしょうから、「そのまま進めなさい」ということになります。
で、このステージも終わると、3ステージ目は、最初に書いた「報告」のみというやつになっていきます。
では、どうやって、ステップ1からステップ2に上がるのか?が良いのか?
まずは先輩上司の観察・洞察です。
それを通して、上司や先輩が、〇〇の時には××をしている。
というサンプルを集めまくる。
事象とアクションのデータベースを作る。
それが充実してくれば、自ずから、
「〇〇の時は、××をするんだな」というルール。彼らの「意思決定の基準」が抽出できるようになってくるんですよね。
これが分かってくると、自分のその抽出した「仮説」を試したくなるんですよね。そして、実際にやってみる。
こんな気持ちが生まれ始めたら、ステップ1からステップ2への進化のタイミングなのだと思います。
ここで、相談の仕方が変わり始める。例えば、
「こういった案件があります。〇〇という風に進めてみようと思っているんですけど、いかがでしょうか?」
となる。そこに自分の意見が入るようになるんですよね。
それ以前は、「こういった案件があるのですが、どうしたらいいでしょうか?」
といった相談の仕方が多いと思います。
というか、これはそもそも相談にも質問にもなっていないので、ダメなんですけども笑
別の言い方をすれば、
「オープンクエスチョン」から「クローズドクエスチョン」に進化するのです。
それが上司からOKを貰えたならば、
「おっ、いいねー。それでやっておいてよ」
なんて言われて、実際にうまく進むと、めちゃ嬉しい。
「おおお!」ってガッツポーズの瞬間になっちゃうんですよね。
あっ、これでいいんじゃんっていう成功体験が生まれる。
これが、仕事がめっちゃ面白くなる瞬間だと思います。
進化、成長の瞬間は、自ら学んだことを実際に、自分の意思で実行した時に訪れるのでしょう。
当然のことですが、
初めての実行の瞬間は怖いものです。
「はあ?って言われたらどうしよう」とか、無駄に考えてしまうものです。
でも、それにビビらず、一歩踏み出すから、次の世界が見えるんですよね。
ツッコむ勇気が必要なのです。
にもかかわらず、最近はステージ1どころか、「ステージ0」という人が多すぎやしないか?って思うのです。
つまり、相談にすらなっていない。
「それ聞いて、私のどうしろって言うのさ」
って話が多いんですよね。
例えば、クライアントにAさんと一緒に提案をした案件があったとします。
その後、Aさんだけが、そのフィードバックを貰いました。
それについての「報告」が、
フィードバック内容をただ記載にするのみ。「クライアントがこういっていました」って報告するだけ。
事実を伝えるだけ。本当にそれだけ。
同じ報告でも、ステージ3のそれとは全く別もの。
で、それを受け取った人(先輩/上司)は、
「どうしろっていうのさ」って思うしかない。
「そこから先は、「俺に考えろ」って言っているの?」って。
「「考えろ」ってことなら、それはそれでよいんだけどさ…そこが一番面白いところなんじゃないの??」
って思ってしまうんですよね。
そんな「報告」ではなくて、例えば、
「フィードバック内容を〇〇でした。××と対応しようと思っているんですけれども、よろしいでしょうか?」
とか、
「フィードバック内容を〇〇でした。時間もなかったので、××と対応しています。問題があったらお知らせください」
みたいな、相談、連絡をしてほしいんですよね。
別の言葉で言えば、「俺はこうやりたい!」って意思を示して欲しいのです。
意志がなさ過ぎてもったいないって思っちゃうことが多いのです。
このプレースタイルだと、一生、請け仕事のまま。
それが面白いなら良いですが…もっと楽しいのはその先にあると思うのです。
「ホウレンソウなんてくそくらえ。
どうやったら、「報告」だけで済ませるかなー?」
なんて、問いを回すのが、仕事がさらに楽しくなる第一歩だと思うのです。
今自分のいる安全地帯を飛び出す。
先輩上司の領域を犯せ。領空侵犯をしまくれば良いと思うのです。
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【今日のうねり】
ビジネスにおいては、「ホウレンソウが大事」と言われるが、ビジネスマンの成熟度は、ソウレンホウで分かるのだ。
報告だけ。以上、終了。ってのが理想的だ。組織内自由人だ。
それを実現するための第一歩は、上司先輩の観察洞察だ。それを通して、その背後にある論理や意思決定の基準を理解するのだ。
それが分かってきたら、それを試してみる。ダメならまた試す。その繰り返しの中で、精度の高い仕事が出来るようになるのだ。
領空侵犯。ホウレンソウなんてくそくらえ。くらいの気持ちで仕事に臨むから、成長し、仕事が楽しくなるのだ。