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令和2年水無月20日 今日もクルクル通信660号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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仕事の成熟度は、「ホウレンソウ」ではなくて、「ソウレンホウ」ではないか?
昨日そんなことを書きました。今日も続けます。
ソウレンホウの中でも、ステージ1から2にかけて、ソウからレンに上がるところを、昨日は少し詳しく書きました。
今日は、さらにその次のステップ。レンからホウの過渡期について書きます。
まず、ステージ「レン」での仕事ぶりはどういった感じか?というと、
ある程度、「自分で仕事が進められる」ようになっている状態です。
「この仕事に対してはこんなアプローチがよいのではないか?」
という仮説を上司にぶつけながら、実際に行動できるようになっています。
上司や先輩の評価も
「あいつ、かなり良い仕事するようになったよね!まだ全部を任せるのはちょっと怖いけど」
っていうような感じ。
ちょっと前のステージ「ソウ」では、「仕事をしていない。仕事が始まっていない」状態ですから途轍もない進化です。
仕事について、上司に連絡をすると、
「まあそれもいいけど、〇〇の方がいいんじゃないか?」という指示やアドバイスもしばしば。
もちろん、最初はその指示が有難かったんですけど、ステージ「レン」もそこそこになってくると、ある時から
「いや、先輩はそういうけど、俺はこうした方が良いと思ってんだけど…だって、俺の方がこの案件向き合ってるし、お客さんにも刺さっているし」
みたいな気持ちがふつふつを湧いてくるようになります。
で、これがまさに、ステージ「連」からステージ「報」へのステップアップの兆し。
この辺りになってくると本格的に
「どうやったら、「報告」だけで済ませるかなー?」
って考えられるようになるんですよね。
「うるせえな、あの人たち(先輩上司)。俺の好きなようにやらせてくれよ」って思うようになっているんですよね、ぶっちゃけ笑
で、そんな気持ちが募りに募ってきたある時、
「これきた!俺、マジ、これやりたい!絶対やってやる!」
という案件に出会うんですよね。
そうなると、もう「確信犯的」に
「こうやって進めますので、宜しくお願いします」
みたいな、「はじまりの報告」だけをやる。
仮に、「〇〇の方が良いんじゃないか?」なんてアドバイスをもらたっとしても、これも同じように、「確信犯」的に忘れたふりをする。スルーするんですよね笑
全ては「確信犯的な」ふるまいから始まるのです笑
「大事なことは、成果をあげるってことでしょ!?」っことで、自分のやりたいように舵を切り始めるのです。
ここから、初めてのステージ「ホウ」に突入です。
で、この時に今まで体験したことないようなプレッシャーと戦うことになるんですよね。
「やべえ、これ失敗したらどうしよう」
「こんな想定外の展開になっているけど、大丈夫か?」
「他にも抜け漏れがあったらどうしよう?」
などなど、自問自答や不安の波が毎日。いや毎秒毎分押し寄せてくる。
胃が痛い。飯が喉を通らない。眠れない。夢にまで仕事がお出ましする。
そんなことだってあります。実際に私もありました。
と言いますか、今でもしょっちゅう夢に出てきますけど笑
ここで、問われるのが、そこをこらえる忍耐力。胆力なのです。
人によってはその辛さにから解放されたくて、途中で、「連絡・相談」をして、助けを求めてしまいます。
でも、それをしてしまったら、またいつもと同じなんですよね。
「助けてくれ」って言った途端に、ピュアな純度100%の自分の仕事ではなくなってしまうんですよね。
「組織的自由人」の道、「報告だけリーマン」への道は遠くなってしまうんですよね。
でも、どうしても、それを目指すのであれば、その状況を耐える。乗り越えていくしかないのです。
「逃げたい、でもやりたい。やりきってやる」っていう自問自答を100回ぐらいしていく中でビシッと仕事が終わる。
お客様から「有難うございます!」を言われると、
今までに味わったことないようなエクスタシーがそこにはある。「仕事中毒」になる瞬間があるんですよね。
これを一度達成すると、
「もうあいつも立派な仕事をやるようになったなー」
なんて先輩上司の見る目が変わるんですよね。
キングダム風に言うと、武功が認められて、「1000人将」に昇格してもらえるんですよね。
もちろん、無駄に我慢して連絡・相談をせずに、事故ったら、「おい、どうなってんだ!」って大目玉を食らいます。
でも、部下が成長しようとチャレンジしているんだから、温かい目で、大目に見てくれよ。
ってか、謝るのが上司の仕事なんだからと個人的には思う部分もあります笑
事故ってお客様に迷惑をおかけするのは、絶対に避けるべきですし、これが良いのか悪いか?の判断は人それぞれあるかと思いますが…
幸運なことに、私はそういう「親分肌」の上司、先輩方に恵まれてきました。
「これ、やばそうだな。こいつ潰れそうだな」っていう時は彼らから
「おい、中田、あれどうなってる?大丈夫か」って話しかけてきてくれました。
まあ、もうこれを言われたときには、瀕死状態。助けてもらわざるを得ないことが多いので、作戦失敗ですが笑
この時は、また次にチャレンジすればよいのです。
このように考えてみると、
マネージャーとしてめちゃ重要な力は、この「放置と干渉のせめぎあい」のコントロールなのかもしれませんね。
目に見えない、リードを上手に飼い犬に括りつけておく能力
とでもいうのかもしれません。
あるいは、
仕事=負荷(ダンベルなど)をどこまでかけたら、つぶれてしまうのか?
そのギリギリの負荷を耐えた時に、筋肥大が起こる=仕事のキャパシティが増える。
というように、「仕事と筋トレが似ている」という話をしばしば聞きます。
このギリギリを攻めるためには、一人では無理。良いトレーナーが必要で、仕事においてはそれがマネージャーなのだと思います。
「まあ、大企業でマネージャーをやったことがない私が言うな!」って話ですよね笑
あくまで私が出会ってきた、立派なマネージャーを想像すると、そうなのでは?ということでご理解ください。
というわけで、ステージ「レン」からステージ「ホウ」に上がるには、
忍耐力・胆力といった、プリミティブな人間としての力が必要
なのです。
これを突破した人だけが「組織的自由人」になる権利を獲得できるのです。
自分がやりたいよう仕事をするという自由。その「権利」を獲得するには、同時に、
圧巻の仕事をデリバリーするという「義務」を負うことになります。
そこに大きなプレッシャーが生じるのです。
もし、身の回りに、「あの人ってホント好き勝手にやっているよね」って言う人がいるとしたら、その人は、それをすべてクリアしている人です。
凄い人なんです。
それにかかわらず、そういう人達を見て、
「あの人はいいよね、好きなことばっかりやって。羨ましいよね」
なんて言っている人って、あまりにも多くないですか?
って思うんですよね。
そういう人に限って、自分はステージ「ソウ」。あるいは「レン」にも達していない。更なる成長のチャレンジすらしていない。にもかかわらず、
「自分は恵まれてない」
とか、
「あの人だけずるい」
みたいな文句ばかりを言っている。
「なめるなよ!」って話です。
逆を言えば、そんな人ばかりだからこそ、本気でやった人にはチャンスが来る。むしろ「おいしい」環境ともいえるかもしれません。
やっている人には、必ず誰かが手を差し伸べてくれますし、チャンスはどんなところでも無限にあるのです。
まずは、先輩上司の行動を観察し、基本を身に着ける。
次に、自分の仕事をするために、確信犯的に、勝手に行動をする。
胆力・忍耐力・精神力で、そこに生じるプレッシャーに打ち勝って、力と周りからの信頼も得る。
そうして、自由に仕事をする権利と義務を背負う。
こうなれたら、楽しいですよね。
うーん、仕事って、やっぱり最高の娯楽だと思うんですよね。
成熟した良い仕事をするために、今日も負荷をかけるのです笑
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【今日のうねり】
自由に仕事をするという権利を得るためには、圧巻の成果をデリバリーをするという義務を負うのだ。
そこには、エクスタシーがあり、それが出来たものだけが、仕事が道楽化出来るのだ。
そのためには、仕事をやり切る、プレッシャーをはねのける忍耐力や胆力が欠かせない。
筋トレと一緒で、ギリギリの負荷を超えていかないと成果も成長も得られないから。