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令和2年水無月30日 今日もクルクル通信670号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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仕事の抱えすぎ問題。
仕事が面白くなり始めた時に、誰もが一度は1度は直面する問題だと思います。
「これ、できる?」なんて、上司から仕事を振られると、
「出来ます!」って答えちゃう。仕事がパツパツにもかかわらず。
その結果、自分のキャパシティを大幅にオーバーして、事故る。その結果、チームに迷惑をかけてしまう。
身に覚えがある方も沢山いるのでは?と思います。
でも、デキル人は誰もが通る通過点ともいえるかもしれません。
最初は自分のキャパシティが分からないから、
潰れてそれを知る
しかないんですよね。
満腹中枢が未発達の子供みたいなものでしょうか。自分の上限が分からないから、あれもこれも食べまくってしまう。
で、「食べるだけ食べてから吐いてしまう」みたいな。
どちらも成長過程ではあるべきことで、
むしろ、まだ全然できるにもかかわらず、自分で勝手に上限を決めてしまって、「もうこれ以上できません」なんて、白旗を上げる人よりは、
「100倍見どころがある」って個人的には思いますが。
私自身も当然、キャパオーバーという時期がありました。
その時は、年間1000時間残業で笑 どう考えても、自分の業務量に対して自分のキャパシティーが足りていなかったです。
「睡眠時間削って、その分仕事すれば何とかなるっしょ」みたいなスタンスでした。
「今だったら完全にアウト!」な働き方ですが笑
とはいえ、この働き方にも限界があります。
睡眠不足になるとパフォーマンスは著しく低下するし、その分ミスも増えるんですよね、当たり前ですが。
寝不足になると、怒りっぽくなるし、良いことなんてほんと一つもないですよね。
でも、何とか気合とか根性で乗り切っていました。
一方で、自分と同じぐらい、あるいはそれ以上の業務量をやっているにかかわらず、別に睡眠時間を削っているわけでもなければ、コンスタントに飲み会にも行っている人もいる。
つまり、「涼しい顔して仕事やっている人」がいるってことに気づくんですよね。
「むむむ?どうしてあの人は、あんなに早く仕事が出来ているんだろ?おかしくない?ってか、俺はなんでこんなに残業してんだろ」
って。
こういった疑問が浮かんで来た時が、まさに自分の成長タイミングです。
当たり前を疑うようになることって、なかなかないですからね。
自分が10かかっていたことを、5とか3で終わらせる人がいる。
「この彼我の差はなんだ?」って。考えるようになるんですよね。
当時は、そういった先輩を観察するなり、教えを乞うたりすることで改善していきましたが、今から思えば、例えば、
・どうしたらラクできるのか?
・このやり取り、どうしたら1回で終わらせられるか?
こんな問いを回していたら、もっと早く改善できただろうなと思います。
具体的な例で考えてみます。
例えば、屋外広告を売っていたとしましょう。
「7月1日から7月15日の間で、東京都内で屋外広告を掲出したいんだけど、空き枠を教えてください」
という依頼がクライアントからあったとしましょう。
売ってる商品を社内で確認して、お客様にそのリストを出す。
メールの本文はこんな感じでしょうか。
「ご依頼頂きました、屋外広告の空き枠リストをお送りいたします。ご確認ください」
するとお客様から、
「これっていつまでに判断すればいいですか?」
という質問が来て、
「「売り違いごめんなさい」なので、なるはやで決定頂きたいです。ざっくり、6月1日までに決めて頂けると助かります」
なんて返事をします。
続いて、お客様から、
「いつまでに入稿すればよいですか?入稿スケジュールを教えてください」
と質問がきます。
「6月10日までにお願いします。掲載見本を掲載日の1週間ほど前にお出しします」
みたいな返事をします。
さらにお客様から、
「いや、入稿が6月13日になっちゃう可能性があるんですが、何とかなりませんか?」
なんて連絡も来る。
もうこんなに細々連絡を取っていると、
「なんなんだよ、いちいち細かく聞いてきて。他にもやることがたくさんあるんだよ。」みたいな、謎の怒りを覚えることもあります。
怒り出すと、人間はもうだめですよね。どんどん雑になっちゃいます。
しかも、あなたが怒る前に、お客様の方が、
「てか、この担当者、気が利かないよね。先回りして全部答えてくれれば良いのに」
って思っているんですよね。もちろん、そんなことすら当の本人は気づかないんですけども。
これ、何かっていうと、結果的に、自分で自分の仕事を増やしているってことなんですよね。
この話自体は、具体的すぎて汎用性がないかもしれませんが、
無駄に残業したり、仕事が遅い人は、やらなくても良いやり取りまでしてしまっていることが多いんですよね。
1回で仕留められることを、2回3回4回と時間をかけてしまっている。
その原因は全て、
自分の想像力不足
なんですよね。
にもかかわらず、それにも気づかないんですよね。最初は。
この具体例の話でも、
お客様の依頼に対して、最初にご回答する時に、追加で質問されたことを、全部まとめてお伝えすることって出来るじゃないですか。
想像力さえあれば。
こんな感じで、お返事できますよね。
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ご依頼頂いたリストをお送りします。
・今日から3日間は、仮ブロックしているので、ここまでにご判断頂けると助かります。
・入稿スケジュールも添付します。万が一間に合わない場合はご相談ください。数日だったら、調整ができるかもしれません。
・ちなみに、おススメ枠はこちらです。
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おそらく、やり取りは半分以下になるでしょう。
今回の「想像力」を具体的に言えば、
・お客様が知りたいことは何か?
・何と何が分かったら、お客様は意思決定が出来るのか?
と考えることです。
日々の業務の中で、毎回こんな問いを回していたら、おそらく激烈なスピードで成長できると思います。
特に、駆け出しのころの工数は、一気に1/3くらいに減るのではないでしょうか。何も根拠がないのですが。
このように考えると、実は想像力と「ラクをしたい気持ち」ってのは関係があると言えます。
「ナマケモノ」ってある種大切な要素なんですよね。
もっともっと、ラクをしていきましょう。
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【今日のうねり】
どうやっても、今の働き方ではダメだ。そんな状況に追い込まれた時が成長のタイミングだ。
当たり前を疑うから。
その時に大事なポイントは、どうしたらもっとラクが出来るのか?
って考えることだ。
多くの場合、無駄なやり取りに時間を取られていることが多い。
そのやり取りを以下に減らすことが出来るのか?
それは「ラクしたい」という気持ちの表れでもあるが、一方で、相手への想像力の強さともいえる。
想像力、ラクしたい。どちらでも良いが。そういう問いを回すことが進化に繋がるのだ。