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令和2年文月5日 今日もクルクル通信675号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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福沢諭吉の「一身にして二生を経る」という言葉を、
提案する側&提案される側といったように、「表裏の関係」にある事を両方経験すると、相乗効果がある。
だから、どんなことにおいても、「二生を経る」という考え方はアリなんじゃないか。
そんなことを書きました。
仮に、この「生」=「職業」と捉え直してみます。
転職を複数回し、実際に大げさだという実感もありますが笑
二生だろうが、三生だろうが、五生だろうが、自分の本能に従って、バンバン「職業」:を経験してしまえば良いのではないか?
一身にして、「多生」を経てもで、良いんじゃない?
と思います。
ただ、確かに職業を変えた時に、前職まで培ったスキルセット(こういった言葉はあんまり好きじゃないですが)がそのまま使えるとは限りません。
私の経験で言えば、電通の営業で身に着けた、プロジェクトマネジメント(PM)能力はコンサルタントになりたての頃はさほど必要にはなりませんでした。
PM能力とは、目標をセットして、それを実現するためのチームを編成し、プロジェクトを実施する能力です。
一方で、コミュニケーション力は鬼ほど役に立ちました。
つまり、ジョブチェンジをする中で、前職の経験で活きる力もあれば、活きないものもあるということです。
しかし、経営者という職業においては、
すべての経験が役に立っています。
この経営者という職業は、「総合格闘技戦」みたいなものですから、どれだけ多くの経験を積んできているのか?
がものを言うんですよね。
営業力も、論点の設定する力も、PM力も、コミュニケーション力も。
ありとあらゆる力が必要なんですよね。
便宜的に、職業を会社/職種名とするならば、
経営者=自分の名前という職種になる
と思っています。
ファイナルファンタジー(FF)5に「すっぴん」というジョブがあります。
これはレベル1の段階のジョブなのですが、一番最後は、このジョブが最強になるんですよね。
なぜなら、この「すっぴん」というジョブは、
経験した全てのスキルやアビリティを継承し、使うことが可能
だからです。
プレーしたことがない人にとっては、「なんのこっちゃ?」って話だと思いますので、補足をしますと、
FF5は、ジョブ制度があるロールプレイングゲームです。
ジョブの中には、「ナイト」、「魔導士」、「ものまねし」、「忍者」、「召喚士」などなどがあり、レベルが上がるにつれて、経験できるジョブが増えていきます。
例えば、「ナイト」は、力に秀でていますが、魔法を唱えることは出来ません。「魔導士」は魔法を唱えることが出来ますが、力が弱いです。
忍者はスピードに秀でているが、体力がやや少ない。
など、ジョブごとの特性があり、ユーザーは、自分のキャラに複数のジョブを経験させることで、キャラを育てていきます。
ただ、ジョブチェンジを行うと、前職のステータスや特性が継承されません。
魔法使い⇒ナイトにジョブチェンジをしても、魔法を唱えることは出来ないということです。
でも、「すっぴん」だけが、唯一、経験したジョブのステータスや特性を全て継承できるのです。
だから、散々沢山のジョブを経験させた、最後の最後は、誰もが「すっぴん」に戻る。
「すっぴん」が最強のジョブになるのです。
経営者が、自分の名前というジョブ。ありのままの姿を仕事にしているのならば、
経営者って、「すっぴん」だよね!?
って思うのです。
コロナの影響で、世界中で、途轍もない勢いで働き方が変わろうとしています。
海外では、tiwtter社が。日本では、ドワンゴやGMOグループは恒久的な在宅勤務を方針として打ち出しています。
スーパーフレックス制度。
出社は週1日。あとは個人の裁量で。
打ち合わせは原則オンライン。
などなど。
これからますます働き方が多様化していきます。
働く場所も時間も。場合によっては、副業という概念もなくなっていくかもしれません。
「自分の力に見合った仕事をやりたいようにやる」という働き方がスタンダードになる可能性も十分にあります。
だとすれば、「「個の力で働く時代」がすぐそこまで来ている」とも言えます。
そんな時代においては、経営者だけでなく、
全ての人が「自分の名前」という職業をする。「すっぴん」で仕事をする。
のです。
そんな「すっぴん」の時代を生き抜くには、ありとあらゆる経験をすることが大切になります。
部活も、読書も、バイトも、恋愛も、旅行も。仕事も。
どんな経験でも役に立つ。
一身にして、「多生」を経る
これからの時代を生き抜くヒントだと思うのです。
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【今日のうねり】
これからは個の時代になる。
その時代では、経営者だけでなく、全ての人が「自分の名前」で仕事をする。いわば「すっぴん」で戦うのだ。
だとすれば、役に立たない経験など一つもない。どんな仕事も活きてくる。バンバン経験をすればよいのだ。
一身にして、「多生」を経る
これぞ、これからの時代を生き抜くヒントなのだ。