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令和2年文月18日 今日もクルクル通信688号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「Go to トラベル」事業が話題になっています。
「期間の前倒し」からの「東京除外」など、この一連の判断が、良いのか?悪いのか?正しいのか?正しくないのか?
は分かりません。
とやかく言うつもりもないですし、その立場にもないのですが、一つだけ思ったことは、
壮大な「後出しジャンケン」だな
ってことです。
これを、別の例で考えてみると、
絶賛売り出し中のタレントと、今だけ超特価で包括契約ができる。
そんなスペシャルなキャンペーンがこの度実施されました。
と聞いて、飛びついて契約を交わす。
ところが、実際に会社の広告として、TVCM出演&撮影を依頼したら、
「すいません、タレントのコンディションが悪いので、TVCMはNGになりました」
とか
新商品発表会にゲストとして出演を依頼したら、
「イベントへの出演はNGです」
とか、
社内広報の一環として、社長と対談依頼をしたら、
「インタビューはNGです」
って言われたようなものです。
「えっ、そんなこと、事前に言っていないですよね?そもそも包括契約ですよね?」みたいな。
あるいは、また別の例で言えば、
クライアントと業務の契約を交わして、業務に従事していると、
「あれもやってもらえますか?」
「これもやってもらえますか?」
と、次から次へと、「あれもこれも」と追加で依頼が来る。
「こんな話、事前にありましたっけ?」
みたいな。
いずれも、
「先に言ってよー」としか言いようがない、後出しジャンケンです。
この後出しジャンケンが、ビジネスにおける取引先との間で起こったことであれば、契約の見直しや保障など、交渉の余地は大いにありますが、
今回のような、制度やルールを決める、お上が実施したことは、どうしようもありません。
実態はどの程度、民間事業者がこういうサポートを依頼したのか?は分かりません。
かなり、プロアクティブに国が動いて定めたもので、あくまで事業者がそれに乗っただけだったとしたら、「マジで勘弁してくれ!」って話だろうとは思います。
サッカーはルールで、「手を使ってはいけない」と定められていますが、
この試合に限り、特別なルールが適合され、「ハンド」はありません。なんてことがあったら、
もはや、そもそもサッカーではなくなってしまいます。
ただでさえ、ビジネスにおいては、後出しジャンケンは禁忌にもかかわらず、そもそものルールの変更。しかも後出しジャンケンは、反則としか言いようがないかもしれません。
今回のようなお上による、ルール変更はどうすることが出来ないとは言いつつ、
一方で、やっぱり、
ビジネスのキモは、どこまで変数をコントロールできるのか?
だとも思わずにはおれません。
もちろん、今回の場合は、事態が事態ですし、不測の連続かもしれません。
幸いなことに、私は、たまたま、このコロナの影響をさほど受けていないからかもしれません。
でも、この一連の動きを見ていて、商売においては、
自分でコントロールできることは何か??
逆に出来ないことは何か?
を理解し、その上で実行する。
同時に、どんなことが起こったら、ゲームオーバーになるのか?
を考え、その打ち手を準備し続けることが大切だと改めて思ったのです。
サービスのクオリティーのコントロールできているのか?
価格はコントロールできるのか?
スケジュールはコントロールできるのか?
集客はコントロールできるのか?
などなど、常日頃から自問自答し続けることが欠かせないのです。
それが、自分でどの程度理解できているのか?によって、その自社のストレス耐性が決まるのです。
「伝説の経営者」と呼ばれる、ジャック・ウェルチは、日ごろから
「競合他社が内を潰しにかかるとしたら、どこか?」
と部下に問うていたそうです。
どんな不測の事態においても、「27対7のゲーム展開」を維持するために、日々の積み上げ&準備が大切なのです。
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【今日のうねり】
ビジネスの肝は変数コントロールだ。
なので、何がコントロール出来て、出来ないのか?自覚できているかどうか?が大切だ。
そのために、常日頃から、自社の強みや弱みを意識し、行動し続けなければならないのだ。
結果的に、そういった行動が、27対7のゲームに繋がるのだ。