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令和2年葉月13日 今日もクルクル通信714号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「仕事が速い」には2種類あると思います。
一つは、着手が速い。
もう一つは、実際に手を動かすが速い。
です。
両方大事ですが、どちらがより大事か?と言えば、前者だと思います。
着手が速いということは、少なくとも、「やること」を決断し、実際に実行しているということ。
決めて、行動する。これが何よりも大事だと思うからです。
結果的に、この行為をしているかどうか?によって、その個人の成長速度も大きく変わるとも思います。
仮に、着手が速くて、手を動かすのが遅い人がいたとします。
その人は、ある時、先輩から、「そういえば、あれ、どんな感じ??」と問われた時に、
「今こんな感じです」って、現状を報告することができます。その精度が高いかどうか?はさておき、
報告することができれば、フィードバックをもらうことができます。
そのフィードバックを活かして、次回以降にその精度を高めることができます。
一方で、着手が遅かった場合は、同じ質問を投げかけられたとして、
「検討しています」
とか
「今まさにやっているところです」
とか、口では言うけど、見せるものが何もありません。
で、実際は、何もやっていないことが多いように思います。
寝かしっぱなしだったり、「惑星」に持ち帰ったままになっているんですよね。
この場合、先輩・上司はどうすることもできません。
何も確認できないのですから、フィードバックもできない。
まだ、時間的な余裕があるとしたら、「〇〇までに見せて」みたいなことができますが、
余裕がなければ、自分で巻き取らざる得ないですよね。
それ以上寝かされたら、プロジェクトが事故ってしまう可能性が高まってしまいますからね。
当の本人も、何一つアウトプットを出していないのですから、何も学ぶことができず、そこに成長もないですよね。
着手をしなければ、得るものは何一つなく、時だけが失われて行くのです。
この「時が失われる」ってことが超痛いんですよね。
まだ時間がある、プロジェクト初期においては、その実感はあまりないのですが、プロジェクトの後半になればなるほど、それが顕在化してくるんですよね。
実感がないからこそ、着手が遅くなっているということもあるとは思いますが…
どんなプロジェクトでも、締め切り直前は、バタバタするものです。
予期せぬトラブルが至る所で勃発し、その対応に追われるばかりで、とにかく時間がない。
1日あるいは半日、時に数時間ですら惜しいということが往々にしてあります。
で、そんなクライマックスの、「もっと時間があったら…」と願うタイミングになった時に、
あの時、「まだ時間があるから…」と言って寝かした、その時間が欲しくなる。
あの先送りした時間が、ボディーブローのように効いてくるんですよね。
個人的な感覚ですが、初期の1日は、クライマックスの3日分ぐらいの価値を持っているのではないでしょうか。
先に動いてさえいれば、このダメージは大幅に下げることが出来るのですが…なかなか難しいですよね。
でも、一番の問題は、当の本人が、その「時間がない」と言う事象の原因を、自身が招いていることに気づいていない。
原因は、自分の着手が遅かったこと。決断を先送りしたことにある
それに気づいていないってことだと思うのです。
なので、何度プロジェクトをやっても同じ。いつも時間がない。
本人は、「なぜ、時間がないんだろう?」って毎回思っているってことがある。自分が蒔いた種にもかかわらずです。
では、どうしたらそれを脱却できるのか?
着手を速くする。決めるを速くする。
これをトレーニングしていくしかないのだと思うのです。
どんなに小さいことでもいいから、バンバン片付ける癖付けを日頃からやる。
それが良いのでは?と思うのです。
例えば、
受け取ったメールは全部返信してから一日を終了する。球は全部撃ち返すようにする。
机の上に出たごみはその場で捨てるようにする。
todoリストは机に貼って、それがなくなるまで帰らないと決める。
自分一人では判断できないことがあったとしたら、「いつまで返答する」という期日をその場で必ず明確にする。
宴会のお店の予約は、その場でする。
などなど。
マイルールというか、システムで自分を縛る。そうやって日々癖づけるのが良いトレーニングだと思うのです。
着手が速すぎて困ることがないので、バンバン前倒しでやっていけば良いですよね。
もちろん、「言うは易く行うは難し」なのですが。
自分はどれくらいのスピード感で、仕事ができているだろうか?
速いのか?遅いのか?
速いなら、どっちが速いのか?
世の中はお盆です。電車も空いていれば、時の流れもゆっくりになりがちです。
そんな時期だからこそ、「仕事の速さ」のついて振り返ってみるのも良いのかもしれません。
個人的には、引き続き、「着手を速く」で行きたいと思います。
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【今日のうねり】
仕事の速さには二種類ある。
着手の速さと実際の手の速さだ。
前者の方が大切だ。
時を失うリスクもあるし、何もやっていなければ、何も学ぶことがないからだ。
では、どうしたら速く出来るのか?
ルールやシステムで自らを縛り、どんな小さなことでも速くやる癖づけをするのが良いのだ。
着手の速さを大事にするのだ。