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令和2年葉月27日 今日もクルクル通信739号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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Bluetoothイヤホンを2年半ぶりに買い替えました。
それを決断した理由は、充電の不具合です。
「さあ、これから音源聴くぞ」って時にイヤホンを耳に突っ込み、そこで、
「Bluetooth connected, battery level low」
と言われたときのあの気分の悪さに耐え切れませんでした。
アマゾンで、「Bluetoothワイヤレスイヤホン」と打ち込むと、目を疑うほどの数の商品が表示されました。
その数の多さもさることながら、一番びっくりしたのはその価格です。
今まで使ってたソニーの商品は、当時の最新モデルで、金額は3万円。
ぱっと見、そんな価格帯の商品は一つもありません。
5000円前後のものが一番多いといった印象です。
中には2000円の「令和最新モデル」なんてものまであります。
聞いたことない会社でしたが、数百のレビューがついていますから、「これで良いのかな?」と決めかけていました。
私の場合、クラシックやジャズを聴くわけでもないので、音質が良いのか?ではなく、
電池がそこそこも持って、ちゃんと音が聞こえるのか?が論点なので、これで十分かなと思って。
ところが、ちょうどその時に、ガジェット好きのお客様と話をしていたら、
「中田さん、サクラに気をつけてくださいね。レビューもサクラが多いですから。<サクラチェッカー>見た方が良いですよ?」
なんてアドバイスをもらいました。
「サクラ?サクラチェッカー?何ですか、それ?」って感じな私。
そのサイトは、商品名を入れると、サクラ度合いが分かるというサイトです。
実際、その候補だった商品名を入れると、
危険度95%
という判定。ほとんどのレビューが「やらせ」ってことでした笑
やっぱ、
「蛇の道は蛇」ですね。
その道のプロに聞くべしです。
聞かなかったら、そんなサイトの存在も知りえませんからね。
結局、Bluetoothスピーカーを愛用している「Anker」の中位モデルを買うことにしました。
これがめちゃくちゃ良いです。
今までのものよりも、音もノイズキャンセリングも良いです。
まだ、一日目なので、電池は確認できていないですが、おそらく良いでしょう。
にもかかわらず、
価格が1/4
まったく恐ろしい時代ですよね。
確かに以前から、家電業界は激戦を極めているとは思っていました。
例えば、テレビやレコーダーの最新モデルは1年後には半額になっていますよね。
空気清浄機やプリンターもそうです。
2年でクオリティーが良くなって、しかも価格が1/4の商品が投入されてしまう。
そんな中で、一体どうやって適正な利益を出すのか?
想像もつきません。
激戦も激戦ですからね。
一体、どうしたら、こういった激戦市場で戦おうと思うのか?
こちらも全く想像がつきません。
まぁ、私にはここに参入する、資力もバックグラウンドもアイディアも能力も。何もないので、その選択肢も意欲もありませんが笑
とにかく激戦と思しき戦場には出ていかないこと
を改めて決意をしました笑
戦場は最初しか選べないですからね。
ポーカー経営で言えば、どのテーブルに座るのか?で勝負が決するってやつです。
ところがです。
私が、ワイヤレスイヤホンを購入したメーカーのAnker。
調べてみたら、
なんと、創業は2011年。
まだ10年未満の会社で、ちょうど3日前の8月24日に深セン証券取引所で上場を果たしたそうです。
創業者はグーグルの元エンジニアのヤンさん。
よくもまあ、こういった激戦に乗り込んでいきましたよね。
でも、よくよく考えたら、私はここの商品を3つのカテゴリーで持っていました。
初めて買ったのはモバイルバッテリー。
その次に買ったのは、Bluetooth、スピーカー。そして、このワイヤレスイヤホンです。
確かに10年前は名前を聞かなかった会社なのに、こんなに商品を使わせてもらっています。
調べてみると、
最初は、モバイルバッテリーや急速充電器に特化してビジネスをスタートしたようです。販売チャネルはオンラインのみ。
その後2018年に、オーディオカテゴリにも参入しました。
AnkerのBluetoothスピーカーって、ボディの感じが、モバイルバッテリーに超似てるんですよね。
このボディの中身、全部電池なんじゃないかって感じすらします笑
音もそこそこ良いんですよ。
なので、モバイル領域で、自分たちの強みである、バッテリーを活かせるカテゴリ。
と言う観点で、ポータブルスピーカーという戦場を選んだのではないか?
その後、スピーカーで音技術の知見を貯めて、Bluetoothイヤホンという流れだったのではないか?
そんなことを想像しました。
何が凄いって、そんな激戦マーケットの後発組にもかかわらず、Amazonにおいて、
モバイルバッテリーでも、ポータブルスピーカーでも、ワイヤレスイヤホンでも、その3つジャンルにおいてランキング1位を獲得しているんですよね。
モバイル周辺機器三冠王
と言っても過言ではないでしょう。
凄すぎますね。
ちょっと、びっくりしました。
今ではルンバみたいなものを作ったり、ホームシアターもやっているようですが、それがうまくいっているのかどうか?は分かりません。
そして、ここまでの展開を創業当時から描いていたのか?も分かりません。
いずれにせよ、まずは一つの戦場で、勝ち切る。
「グー・パー・チョキ」という意識はビジネスにおいても大切なのです。
まずは強烈なグー(強み)で、市場に穴を開ける。そこからその強みの近接領域に手を広げて行く
というイメージは常に頭に入れておきたいところです。
戦略とは、順序
とも言われますが、このAnkerはそのお手本とも言えるかもしれません。
美しい戦い方をしたいものです。
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【今日のうねり】
商売はどこで戦うのか?どのテーブルに座るのか?が重要だ。
激戦には近寄ってはならないのだ。
どこに戦場を定めるのか?
それは自分の強み起点であることは間違いないが、まずは一つに特化することが大事だ。
強力なグーから始める。その後、そこを起点に広げて行く。
戦略とは順序なのだ。