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令和2年9月2日 今日もクルクル通信745号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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これは、この週末、夕方に撮った写真です。
「この雲、インディペンデンスデイかよ」
ってツッコミながら、めちゃ美しかったので、滅多に撮らない写真を撮りました。
この夏は、散歩中に、セミやミミズなどたくさんの虫たちと触れ合いましたが、
実は夏の空、特に雲にも注目をしていました。
ほんとに、二つとして同じものがない。
見れば見るほど、雲って興味深いんですよね。ほんと夏空は美しいです。
でも、私は雲に対する知識が全然ないから、
例えば、
「あれは入道雲!」
とか、
「あれは積乱雲!」
とか
判別することができません。
ググってみたら、主に10種類の雲があるようです。
しかも、「入道雲=積乱雲」みたいですね、恥ずかしながら笑
こんな感じでほぼ知識がないので、
「この夏空はいいな!雲もいい感じで素敵だな」なんて思いながらも、描写することもろくにできません。
できたといえば、
この写真の「インディペンデンスディ」くらいでした。
しかも、インディペンデンスデイも雲ではなく、宇宙船でした笑
映画も出てきた情景に例えるくらいしかできないのです。
もうちょっとだけ知識があれば、
あれは、「巻雲だ」「積雲だ」とか、もうちょっと描写することが出来たと思います。
そうなんです。
知識がないと、表現が出来ないんですよね。
「インディペンデンスデイ」を知らなかったら、この雲を見ても、「すげーな、デカいな」くらいしか表現が出来なかったと思います。
これは、「知識」というかもしれないし、「言葉」というかもしれませんが、
言葉の緻密さが、どの程度深く、そのことを理解しているのか?に繋がります。
以前も書きましたが、「分かるは分ける」であり、
細かく分けるには、それだけ数多くの言葉が必要で、それが緻密さを生むのだとも思います。
クリエイティブディレクターの水野学さんは、<センスは知識からはじまる>という書籍の中で、
===
センスとは、知識の集積
「センスのよさ」とは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力である。
そして、それを磨くには、まずは「普通を知ること」が必要。
普通を知る唯一の方法は、知識を得ること
===
と書いていました。
結局、センスの良し悪しも、基本的な原理原則。その知識がなかったら、身につかないし、
知識=言葉なくして、表現することも考えることも難しい。
「センスがよい」表現や思考をするなら、膨大な知識が必要と言うこと
だと理解をしました。
他者との共通理解を深める最良の方法の一つに、比喩表現があります。
これもセンスがめちゃ問われるものですが、センスが良い人は、やっぱり知識があるように感じます。
おそらく、比喩のセンスとは、
先方の文脈理解×それにフィットする言葉選び
で決まると思いますが、
先方の文脈(例えば、先方の専門領域の知識)を理解するにも、
フィットする言葉選びをするにも、膨大な言葉(知識)がないと出来ませんからね。
例えば、40代半ばの男性(マンガ好きという下知識アリ)と言う人が、
「中田さんさー、同僚にまじ仕事できるんだけどさ、ちょっと近寄りがたいオーラを出している人がいましてね。体はでかいし、声はでかいし、威圧感半端ないんすわ」
って言っていたとします。その返しとして、
「「北斗の拳のラオウ」みたいな人ですか?」
って表現してみる。
「そうそう、まさに、ラオウ!アハハ」
ってなれば、互いのがっちり共通認識を握れますよね。
もし、
「いやー、中田さん、北斗の拳、読んでないんだよね」
って言われたとしたら、
「キングダムで言えば、王騎ですか?」
って切り返してみる。
「それそれ!」ってなるかもしれません。
仮に、北斗の拳が上手くいったとしたら、
先方の年齢とマンガ好きという文脈理解。
その世代の男性がハマった漫画に北斗の拳がある。そこにラオウって化け物がいたという知識。
これらの掛け合わせから、
「ラオウみたいな人ですか?」
という比喩が生まれるんだと思います。
「北斗の拳」も読んだことがなければ、ラオウも知らないってなると、当然この表現は生まれなかったと思うのです。
知識がなければ表現もできないのです。
のです。
この比喩がセンスがあるかどうか?はさておきですよ、あくまで例です笑
日に日に太陽が沈む時間が早くなり、夕暮れ時の空模様が、夏の終わりを告げている今日この頃。
寂しさもありつつ、そんな美しい空の前に、自分のボキャ貧にたじろぐばかりです笑
センスも知識から。
知識を得るべく学び続けるのです。
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【今日のうねり】
知識がなければ、表現が出来ない。その知識は言葉ともいう。
水野学さん曰く、センスは知識の集積であり、
センスが良くなるには、普通を知ることが一番。
普通を知る唯一の方法は知識を得ることだ。とも言っています。
センスの良い言葉の使い手になるには、膨大な知識が欠かせないのです。
学習あるのみなのです。