「事実を事実として受け入れる」これが難しい。でも、そこにチャンスあり?

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令和2年9月17日  今日もクルクル通信760号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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人は自分の過去の経験則や思い込みに引っ張られてしまうものです。

不確実性のレベルが上がれば上がるほど、人は現実よりも過去の経験を重んじること場合がある。

経験的証拠に圧倒的な説得力があるようなとき、それが客観的な事実を打ち負かしてしまう。

どんなに客観的なデータが揃っていたとしても。

そんな研究結果があるそうです。

確かに、ありそうですよね。

例えば、新卒での会社選び。

散々自分で調べて、OB訪問もして、面接で内定をもらう。

「やったぜ、ここに行こう!」

そんな決意をする。

にもかかわらず、それを、とある先輩に報告した時に、

「えっ、〇〇にしたの?あそこ、全然いい噂聞かないんだよなー。他に内定もらっているところないんだっけ?

あっ、××ももらっているの?あっちの方が良いっしょ!」

って、言われた途端に、急に、自分の意思決定が不安になる。

今まで、沢山調べ、人に会い、数十の情報を集めて来たのに、それよりも、先輩のたった一言でグラっと来てしまう。

「あの先輩が言っているからな…」

みたいに。

あるいは、引っ越し。

引っ越し先を決めた時に、親から一言。

「あの町は〇〇だからやめた方がいいわよ」

なんて言われると、やっぱり同じように、

その意志決定を疑いたくなる。それまで、散々下調べしてきたにもかかわらず。

これに近しい経験って誰にもあるのではないでしょうか。

大きな意思決定になればなるほど、不確実性が高まるから、経験に引っ張られがちになってしまいますよね。

その経験則が、明らかに事実とは異なっていたとしても。

どうしたら、これを脱却できるのでしょうか?

「事実を事実として受け入れる」

これしかありません。

難しいし、出来ないのは分かっていますが…これが大事なのです。

そのために、

経験則と異なる事実を受け入れることによって、上手くいった事例を知っておく。

これは有効なアプローチだと思います。

この事例が多ければ多いほど、そういった事態に直面した時に、

「おやっ?」って立ち止まれることが増えるのです。

 

例えば、「ドラゴン桜」で有名な漫画家の三田紀房さんのこんな話を聞いたことがあります。

三田さんが、上京して週刊誌の連載をスタートした頃、

「どうやって連載をこなしていけば良いのか?」全く分からなかったそうです。

そこで先輩漫画家に「どうしたらいいんですか?」って聞いた。すると、

「連載1本だったら、アシスタントを2人位雇う。

だいたい昼の12時ぐらいから集まって、終電位までやって、入稿前日は徹夜で仕上げる。

こんな感じじゃないか?

あと、お菓子は絶対切らすなよ」

とアドバイスをもらったそうです。

「そういうものなのか。確かに、「手塚治虫先生もその「徹夜スタイル」だったもんな」

ってことで、

言われるがままに、そのスタイルで、仕事を進めることにしたそうです。

ところが、数年もしないうちに、

アシスタントが定着しない

という問題に直面したそうです。

1年教え込んで、これから!って時に辞める人が何人もいたそうです。

「これはどうしたものか、どうしたら改善できるのか?」

考えたそうです。

そこでアシスタントに聞いてみたところ、

「遅くまで残業する、徹夜をするのが辛い」

という意見が出てきたそうです。

「えっ、ちょっと待てよ。だってそう先輩から言われていたし、漫画家といえばこのスタイルなんじゃんないの??…」

そこで初めて、

業界の通念と実態(事実)に差異があること

に気づいたそうです。

後から考えれば、「徹夜なんて誰もしたくないですよね?笑」って感じだそうですが。

そこで12時出社ではなく、

朝9時30分出社にして、6時退社。(さすがに入稿の前日は徹夜とはいかないけど、終電)

という、業界ではありえないスタイルを導入したそうです。

しかし、今では、これが完全に確立。しかも週休3日!だそうです。

漫画家の世界ってブラックなイメージですが、それどころか、真っ白。

世の中的のもありえないほどの労働環境の良さですよね笑

でも、これも、従業員の声を聞いたから。

それが今までの当たり前と異なっていたとしても、それに合わせた改革を実行したから、

全く新しいスタイルを確立できたってことですよね。

事実を事実として受け入れたからこそ

できたんだと思うのです。

ちなみに、この三田さんの従業員の意見をベースに作り上げたシステムで、ファンからだけでなく、

出版社からも圧倒的な信頼を獲得しているようです。

なんて言ったって、

連載中の作品は4回分前倒しして納品しているらしいですからね。

ちょっとにわかに信じがたいですが。

手塚治虫さんや、働きマンの影響でしょうか。

私のイメージだと、漫画家は入稿ギリギリ。納期が遅れることも日常茶飯事…ですからね。(失礼ながら)

そんな中、4週前倒し納品という、これまた業界の通例ではありえないことを実現しているのですから、

そりゃ、出版社から圧倒的な信頼があるに決まっていますよね。

でも、この「納期を必ず守る」というのは、アパレル会社勤務経験のある三田さんからすれば、

当たり前のことだそうですだそうです。

結果的に、自分の当たり前が、業界の異端だったことが、自分の強みになっている

とも仰っています。

実際、連載を複数抱えているにもかかわらず、

もっと連載できませんか?

って依頼が、しょっちゅうあるそうですからね。

 

ちょっと話が逸れましたが、

事実が自分の経験則とはズレていると受け入れることは難しい。

でも、

それを突破した時に、大きな地平が開けること

ってことがあるようです。

多くの人が、社会通念などの経験則に縛られているのですからね。

そりゃ、そこにはチャンスもありそうです。

人の裏に道あり、花の山

でしょうか。

常識や通念と言った経験則に縛られることなく、

現実をフラットに見れるようになるためにも、

三田さんのような一見非常識。でも、聞いてみれば当たり前、そんな事例を収集する。

よく人の話を聞く。

徹底的な現場主義でいくのです。
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【今日のうねり】
人間は、経験則や社会通念や常識に縛られる生き物だ。
それは仕方がないが、
それと事実が異なったときに、フラットに判断できるようになりたいものだ。
それは難しいが、出来るようになるためには、
数多くの事例に触れることが必要だ。
その数が多ければ多いほど、いざって時に、「おやっ」って立ち止まれるようになるのだ。
それができた時に、大きなチャンスを発見できることもあるのだ。
フラットに判断できるように現場主義で行くのだ。

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