「五月雨小僧」は、仕事ができない。

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令和2年9月18日  今日もクルクル通信761号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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お願いごと。

これが上手にできるかどうか?

仕事を円滑に進める上では、めちゃ大事なことです。

言い方やタイミングなど、大切なことはいくつもあるとは思いますが、

個人的に超重要だと考えていることは、

量よりも回数

です。

つまり、

バラバラと次から次へと、お願いをするよりも、

たとえ、お願いごとの数が多くても、一発でお願いをした方が通りやすい

と思っています。

だって、よくよく考えてみてください。

ただでさえお願いをされた側って、作業が増えます。

そもそも、それが心地良いって人はそんなにいませんよね。

そのお願いされたことを必ずしも叶えることができるわけではないですし、

お願いされた人は、そのお願いを形にするために各所に相談&お願いもしなきゃいけない訳ですから、

物理的にも精神的にも負荷が増えるのです。

「すみません。〇〇ってお願いできませんでしょうか?」

一発目に言われたときは、

「なんとか、応えよう!」と前向きな気持ちで取り組むことができますが、

時間をおいてから、

「度々すいません、これもお願いしたいんですけど…」

って連絡をもらうと、ややテンションが落ちてしまいます。

さらに、翌日、

「これも追加でお願いしたいんですけど…」

なんて言われた日には、

「おいおい、一体いくつお願いがあるんだよ!」

「後出しジャンケンにもほどがありませんか??」

って気持ちになってしまう。当然、返答にもとげが現れ始めますよね。

「いや、さすがにできるか分かりません」みたいな。

そのお願いに向き合おうとしない人だっているかもしれません。

でも、相手の立場に立って考えてみたら、そうなっちゃう気持ちもわからないわけでもありません。

お願いされた側は誰かにお願い&調整をしなきゃいけないのですから、

そのお願いの数よりも、回数の方が、心的負担が大きい

のだと思うのです。

そもそも、決して気持ちいいものじゃないですよね?そういった連絡をするのって。

あれに近いのかもしれません。例えば、

お店の予約人数を減らしたり、キャンセルする時のバツの悪さに。

ましてや知り合いの店だったりすると尚更バツが悪いですよね。

インフルエンザの季節によくあるやつです。

最初は5人で予約していたんだけれども、3日前に1人がインフルエンザになって、そのキャンセルの連絡をお店にする。

さらに、予約前日にもう1人も体調を崩したからキャンセルに。

この2回目の人数変更を連絡する時って気が重いですよね。

理由が理由だけに、お店側は、仕方ないと思いつつ、でも、やっぱり嬉しくない連絡は気分が良いものではないと思います。

「キャンセルの連絡をするんだったら、まとめてしてくれ!」って思っていると思うんです。

相手の立場に考えてみたら、

そのものの数より、回数の方が嫌なのでは?と思うのです。

 

もちろん、私も仕事をし始めた時はこんなことを考えたこともありませんでした。

五月雨小僧でした笑

数よりも回数の方が大事。

回数をいかに減らすのか?

これを考えるようになった、出来事がありました。

それは、電通時代に経験した、初めてのテレビ番組制作でした。

一社スポンサーの番組制作(スポンサーがお客様)。

その番組の中でお客様が取り上げられることになっていました。

もちろん番組の中身は、スポンサーといえども口を出すことができません。

しかしながら、「取り上げる」&一社提供となると、1部照会がかかることがあります。

テレビ局も間違った内容を放送するわけいかないですから。

その台本の照会をお客様にお願いをした時に、いくつか修正の依頼がありました。

当時、五月雨小僧だった、私は、

「早く修正ポイントを伝えた方が良い!

急がないと、対応してもらえなくなるかも!」

と思って、速攻で、テレビ局担当の先輩に連絡をしました。

すると、テレビ局担当の先輩は言います。

「いい?中田。これ見せてるけど、簡単に修正できるもんじゃないんだよ、わかってる?

間違いがあるかどうか?の照会だからね」

「そうですよね、すいません。でも…」

「わかった。一応聞いてみるが、約束は出来ないから」

「はい、分かりました。ありがとうございます!」

数時間後、お客様から追加で修正依頼が来ました。

「えっ、マジで?まだあるんですか?」

内心、そんなことを思いながらそれを承りました。

「参ったなー、さすがに立て続けにお願いするのはやばいぞ。どうした良いか?…」

なんて逡巡していると、

さらに、追加のリクエストが来ました。

「えっ、ちょっと待って、これ一体いくつ来るの?あと何個あるの?」

って、思ってしまいましたから、さすがに、お客様にも、

「さすがにもうこれ以上ないですよね?お約束は出来ません」

なんて確認&念押しをしました。

恐る恐る、テレビ局担当の先輩に連絡をしました。

「えっ?まだあんの?もう無いって言ったよな?できないよ」

「はい、すいません…」

「これで最後だよな?できるか?わからないけど、一応預かるわ」

「有難うございます!」

そして、あろうことか、翌日、更なるお願いがお客様からありました。

これを聞いたときは、心の底から、

「勘弁してくれ!何回言っているんですか?」

って思いましたね笑

「これで、本当に最後にしてください。一応交渉してみます!でも、約束は出来ません」

と伝え、電話を切りました。

もうビビビりにビビりまくりながら、テレビ担当の先輩に連絡をします。

「は??どういう事もうないって言ったじゃん?

もう無理。

何回目だよ、何度やってんだよ。

てかさ、どういう仕事の進め方してるの?

バラバラバラ、次から次へと。

まとめろよ。

おかしいと思わない?この仕事の進め方。

まあ、もう一回だけ交渉してみるけど、約束はできないよ」

で、

「優先順位はどうなっての?」

「…えっ?」

「はあ?それもないわけ?

これは絶対やってほしい。これはできたら。これはできなくてもよい。そういうのあんだろう?

それも確認していないのか?」

実際は、一切確認をしていなかったのですが、その場で適当に考えて、返答をしました。

 

このやり取りをしている中で、

「この先輩、まだテレビ局の人に連絡してないな」

って、うっすらと思うようになりました。

「私から、きっと追加でお願いが来る」と思って、自分のところで情報を止めてたんじゃないか

って。

これは単なる私の想像ですが、今から思えば、間違いなく止めていたはずです。

もし、彼がテレビ局に伝えていることがあるとしたら、

「きっと、お客様からいくつか修正が来ると思います。恐れ入りますが、その際はご検討いただけると嬉しいです。

何月何日何時までに刈り取るんでそこまで待ってもらえますか?」

という、アナウンスと期限だけだと思います。

で、その期間内に、回答を全部もらって、一発でテレビ局側に伝える。

こういう仕事の進め方をしていたはずです。

実際、こちらからお願いしたことは全て対応してもらいましたからね。

この先輩が、私と同じく五月雨小僧だったとしたら、

おそらく、全てのお願いが通ることはなかったと思います。

 

この一連の流れを見れば、

私と先輩。どちらが仕事の進め方として優れているのか?

って一目瞭然ですよね。

お願いは、数ではなく、回数が問題になる。

なので、優先順位とセットで、一発で行うと良い

先輩を見て、行動基準として確立されました。

もちろん、数が10も20個もあれば、全部が通るとは限りませんが、

優先順位とセットで、まとめて連絡をすれば、お願いの成功率はかなり高まると思います。

 

たかがお願い。されどお願い。

です。

でも、そのお願い一つをとっても、

お願いされる側の「仕事の進めやすさ」を考慮できるのか?

仕事の全体像やそのスケジュールを把握しているのか?

その上で、仕事をコントロールできるのか?

など、仕事を進める上で大事なことがはっきりと表れてしまうように思います。

五月雨小僧は、仕事ができない。

相手への配慮想像力をもって仕事に取り組んでいくのです。
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【今日のうねり】
五月雨小僧は仕事ができない。
相手への配慮や、仕事の把握力が明らかになってしまうからだ。
例えば、お願いの仕方に、それは現れる。
お願いは、数よりも回数の方が問題になる。
バラバラ五月雨でやれば、それだけ先方も手間もコストもかかるのだ。
だからこそ、一発で優先順位とセットですることが大切だ。
お願いの仕方一つで、その人のビジネス力が分かってしまうのだ。