良い仕事は高い「イタコ力」から。

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令和2年10月3日  今日もクルクル通信775号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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ビジネスパーソンには「イタコ力」が欠かせない。

そう考えています。

Wikipediaで、イタコを調べると、
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日本の北東北(東北地方の北部)で口寄せを行う巫女のことであり、の一種。シャーマニズムに基づく信仰習俗上の職である。
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とあります。

口寄せは、Wikipediaでは、
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死霊、生霊、神仏などの霊体を自らの体に乗り移らせて、その言葉を語らせる降霊術の一種とされ、霊能者や巫女が行うことが多い。青森県のイタコが有名
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です。

つまり、イタコ力とは、

第三者の意志を自らに憑依させて、語る力

のことです。

第三者の中には、例えば、お客様や自分の上司などがあるでしょう。

私自身がこんなことを考えるようになったのは、

私が電通の営業として社会人のキャリアを歩み始めたからだと思います。

広告代理店の営業は、

いかに精度高く、お客様のイタコになれるかどうか?

が重要な能力になりますからね。

代理店の営業を例に、この「イタコ力」について考えます。

「イタコ力」の第一段階は、

お客様の言っていることを正確に理解し、それを社内外の協力者に正確に伝えることができること

です。

なぜなら、代理店の営業には、

こちらから提案したことに対して、お客様がどのようなことを言っていたのか?

OKならOKで、何を評価してくれたのか?

ダメならダメで、どこを修正して欲しいと言っていたのか?

などを正確に伝えることが求められるからです。

ここで大事なことは、

自分の解釈、判断、意志を一切入れない。

純度100%でお客様の話を語ることができることです。

よくあるのが、これらをごっちゃ混ぜにして話をしてしまうことなんですよね。

でも、これは絶対にやってはいけないことでしょう。

お客様が言ってもいないこと、自分の判断や解釈をあたかもお客様が言っていたかのように語る。

混乱を呼ぶだけ。最悪です。「ダメ絶対!」です。

お客様が言ってもいないことをベースに提案をし、お客様が、

「えっ!?これなんですか??」

みたいなリアクションをした時の場の凍りつきようと言ったらないですからね。

その瞬間に、各所の信用を一気に失います。

とにかくまずは多くを狙わない。

正確にお客様を自分に憑依させること

ここを着実にクリアすることがイタコとしては大事なのです。

それができるようになるためにも、

どこからかどこまでがお客様が入っていることなのか?

どこからが自分の意見なのか?

を意識しながら、人に共有することが大切です。

 

その次のステップ、第二段階目の「イタコ力」は、

新しい事象に直面した時でも、

「きっと〇〇さんなら、こう言うだろう」ということを想像できること。しかもその精度が高い。

です。

具体例で考えてみます。

例えば、社内の企画担当者から、

「お客様に〇〇を提案したいのだが、どう思う?」

と問われたときに、

「分からないので、お客様に確認しますね」

ではなく、

「そうですね。良いんじゃないんですか。理由は〇〇」

とか

「いやー、刺さらないですね。理由は××」

みたいな感じで、お客様に確認しなくとも、言いそうなことを伝えることができる。

これが、精度高くできるようになっていれば、「イタコ力」第2フェーズと言えると思います。

事業会社の広告担当者のケースで言えば、代理店から提案をもらったときに、

「恐らく、〇〇さんだったら、××って言うだろう」

という想像し、上司に確認をすることなくフィードバックできる

ということです。

「イタコ力」第1段階には、自分の解釈の余地はありませんが、第2段階では、

対象者の指摘しそうなこと、気にしそうなことを自分で、想像したり、解釈することが許されるとも言えます。

もちろん、第二段階は、第一段階に比べて、リスクが大きくなっていますが、それが許されるのも、第一段階をクリアしたから。

お客様や社内外のメンバーとの信頼関係が構築できているからこそ。

誤った解釈によって、本来であれば大きなチャンスになったことを潰してしまった

なんてことになったら大事故になりますから、

ちょっとでも分からないことがあったり、自分の解釈に自信がなかったとしたら、

「分かりません。確認します」

これの方がよっぽど真摯な対応とも言えましょう。

 

正確に伝えることもできた。

解釈の精度も上がってきた。

その次の「イタコ力」は?

となると、

自らの意志を伝えることができるのか?どのように伝えるのか?

要は、

自分でやりたいことをやる力。

第三段階目はこれなのだと思います。

これに関しては、今回は深くは掘りません。稿を改めさせてください。

 

少なくとも、第二段階目までの「イタコ力」を身に着けるためには、

自分がイタコになりたいと思う人と触れ合う中で、

この人は何を大事にしていて、何を大事にしていないのか?

何が好きで何が嫌いなのか?

この人だったらどう考えるのか?

この人だったらどう答えるのか?

などなど、を常に想像しながら、その人と対話する。

その想像と実際の対応が一致しているのか?

その答え合わせをしながら、その人の内在的論理を理解する。その精度を上げていく。

これが大事なのです。

良い仕事は高い「イタコ力」から。
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【今日のうねり】
ビジネスパーソンには「イタコ力」がかかせない。
これは、自分のお客様の意思を自らに憑依させ、自らの口で語る力だ。
これには、3段階ある。
最初は、正確に先方の言っていることを伝える力。
その次が、そこに解釈を加えることができる力。
最後は、自らの意思を仕事に反映させる力だ。
これができるようになるためには、常に、憑依させたい人の内在世界や論理を想像し、理解するように努めることなのだ。

良い仕事は高い「イタコ力」から。」への2件のフィードバック

  1. イタコ力の3段階、とても面白いです。いわゆる「守破離」とも通底しているように感じました。

    守イタコ力
    →正確に先方の言っていることを伝える力

    破イタコ力
    →そこに解釈を加えることができる力

    離イタコ力
    →自らの意思を仕事に反映させる力

    と、個人的に解釈させていただいております。次稿も楽しみにしております。

    1. 若柳さん

      貴重なコメントありがとうございます!
      まさに、仕事、特に大企業勤務のビジネスパーソンの守破離だと思っています。
      引き続き宜しくお願いします。

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