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令和2年10月9日 今日もクルクル通信781号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「前提」把握力があるか?
これが、
伝わる話ができるかどうか?を決する、大きな要素の一つだと思っています。
例えば、今自分が取り組んでいるプロジェクトを人に説明しようとしていたとします。
その相手が、
直上の先輩なのか?
その上の部長なのか?
によって、当たり前ですが、話す内容も話し方もまるで変わってきますよね。
もちろん内容も変わりますが、彼らの「前提」の違いをきちんと把握できているのか?
これが、話し方も決め、結果的に伝わり方も決める
と考えています。
直上の先輩であれば、
「先輩、〇〇の案件なんですけど…××さんからこんなリクエストがあって、△△って進めています」
「あ、あの案件ね。OK。それで進めておいて」
案件名と今の状況と自分の行動を伝えさえすれば、それで話は通じます。
(今までの進捗を適宜報告していることが前提とはなりますが)
一方で、その上の部長に同じように、
「部長、〇〇の案件なんですけど…××さんからこんなリクエストがあって、△△って進めています」
って報告したとするならば、どうでしょうか。
めちゃ事細かに、先輩と同じレベルで部長にも報告をしていたとするならば、大丈夫ですが…基本、そんなことってないですよね。
なので、
「〇〇の案件?××さん??えっ?どのお客様の話?それ何??」
って、部長の頭にクエッションマークが点灯しちゃいます。
心優しい部長だったら、
「悪いけど、最初から話してもらえる?」
って言ってくれたり、
話を聞くだけ聞いたうえで、
「で、なんだっけ?どうしたら良いんだっけ?」
って、返してくれることもあるでしょう。
でも、そんな人ではなかったり、それが忙しい時だったとすれば、
「ごめん、忙しいから次回に。全然わからないから整理しておいて」
ってその場で切られてしまうこともあるでしょう。
だって、誰だって分からない話は聞きたくないですからね。
個人的な感覚ですが、
人は、3つ以上連続で、クエッションマークが点灯すると、その話に興味がなくなる。聞かなくなる。(というか、聞けなくなる)
と思っています。
ましてや、そのクエッションマークが序盤に転倒したりなんかしたら即アウトです。
序盤から分からない⇒その後の話が全部分からない⇒話を聞かない(聞いてもわからない。意味がない)
という展開が目に見えていますから。
なので、人に話をする時は、序盤が大事。
いかに先方の頭にクエスチョンマークを点灯させないのか?
これが重要なのです。
そのためには、
相手は、そのことについて、どの程度知っているのか?
どこまで何を分かっているのか?
その「前提」を正しく認識することが欠かせません。
言わずもがな、初めてお話をする相手や、初めて話す案件であれば、特にです。
間違っても、「前提」が自分と同じなんて思ってはならないのです。
伝わる話をしたいのであれば、相手とのスタート地点を揃える。
「前提」を揃える。
ことが大切。
それは、家を建てる時に、地ならしと基礎工事が重要なのと同じようなものです。
最初に、地ならしが出来ていないと、安心して基礎工事も出来ないですよね。
デコボコの土地で、家を建てるなんて危なっかしくて、できません。
ここを手を抜くと、たとえどんなに丁寧に基礎工事をやったとしても、丈夫で安全な家を建てることはできません。
それと同じように、
最初の前提を揃えていないと、会話は成立しないのです。
会話も家づくりみたいなもの
なのです。
最初にクエッションマークが点灯したら、家を建てようとしている土地に、いくつもの大きな石が発見されたようなもの。
それを無視して、家なんて建てられませんよね。
立ち止まって、その石を取り除きますよね?
コミュニケーションにおいても、それをやった方が良いですよね。
双方の「前提」をそろえた方が良いのです。
良い家を建てるには、丁寧な地ならしが欠かせないように、
良いコミュニケーションには、互いの前提を揃えることが欠かせないのです。
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【今日のうねり】
伝わる話。良いコミュニケーションは家作りみたいなものだ。
どちらも、地ならしと基礎工事が大切だ。
そこを手を抜くと、良い家も良いコミュニケーションも出来ない。
コミュニケーションで言えば、地ならしは、お互いの前提をそろえること。
なので、話し手は「相手はどこまで何を知っているのか?」を正しく理解しなければならない。
それがなかったらコミュニケーションは序盤から大崩れ。何も伝わらなくなってしまうのだ。
序盤こそ、大切なのだ。