「あれ、どうなってる?」⇒× 「あれ、こうなっています」⇒◎

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令和2年10月13日  今日もクルクル通信785号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「中田、あれ、どうなってんの?」

これを、上司から言われた時は、

「やばっ!」

って、身体がぶるっとしていました。

言い換えれば、これは、

「あの件について、報告しろよ!」

ってことですし、もっと言えば、

「おせーよ」

ってことですからね。

言われたら、最後。

「はい、さよなら」です。

それまでに積んできた、信用残高を一気に切り崩してしまうことは間違いないです。

この症状が特に出やすいのは、3年目~5年目くらい。

ちょうど、そこそこ仕事がこなせるようになってきた時だと思います。

まだ仕事ではなく、作業かもしれませんが。

実際、私もそうでした。

駆け出しのことは、右の左もわかりませんから、一つの行動であってももいちいち確認していました。

この進め方で大丈夫でしょうか?

これ、メール返しても良いですか?

電話しても良いですか?

などなど。一挙手一投足を確認していました。

なので、「あれ、どうなっているの?」にはならないのです。

もちろん、こなせないような物量が雪崩のように襲ってきた時は、物理的に出来なくなることもありますが笑

これは、「報告をしていない」のではなく、「報告ができない」なので、ちょっと別物です。

どちらも、「おせーよ」には変わらないのですが笑

私の場合は、「考えてもわかんねーだから、言われた通りにやれよ」という強制スタイルでしたから、

「あれ、どうなってる?」って言われることはありませんでした。

 

ところが、一定程度、仕事が回せるようになると、ある程度、自分で判断できる範囲が広がってきますよね。

この時こそ、要注意なのです。

当の本人は、

「俺、結構、仕事ができるようになったんじゃね?イケてんじゃね?」

みたいに思い始める。

チョーシに乗り始める。

まさにそんな時期。

ここが危ないのです。

別に、上司だって、こんなことを言いたくないのです。

「できることなら全部やってほしい。他にやること山積みだし。楽させてくれ」

って思っていますからね。

一方で、事故ったら大変。

と言うよりも、自分が手を下しても後戻りができない。手遅れ。そうなるのが困る

んですよね。

カバーできなくなるから。

なので、ポイントは押させておきたいのです。

上司にとって、一番簡単なのは、逐一、

「あれ、どうなっているの?全部報告して」

って言うことです。

でも、そういうわけにもいかないのです。

それでは、部下が伸びないから。

これをやっていたら、いつまでたっても

後は、シクヨロ

にはならないのですから。

だから、耐えている。待っている。悩んでいるんですよね。

「あー、あれどうなっているのか?いや、今聞いたら、良くない。

もうちょっとで出てくるはず。後3日だけ待とう」

そんな葛藤を繰り返しているのです。

にもかかわらず、

「あれ、どうなってる?」

を発動させてしまっているとしたら、タイムオーバーってことなんですよ。

「もう我慢できねーよ。遅すぎんだよ」

堪忍袋の緒も切れるのです。

まさに、5年目くらいがこれを言わせているとしたら、

「調子乗ってねえか、お前」

って、メッセージなのです。

もし、これを言われたとしたら、言われた方は見直した方が良いしょう。

何を見直すのか?

境界線を

です。

確かに、仕事は、「自由に」思いっきりやった方が楽しいし、それの方が成果も上がります。

でも、これを言われてしまったってことは、

その自由の前提条件を、取り間違えてしまったってことなんです。

組織の存する人間の自由は、あくまで、

「上司の責任の取れる範囲において」なのです。

その範囲において限定の自由なのです。

なので、

ここまでだったら、大丈夫だけど。ここからはダメ。

という境界線を。

N38°線を、しっかり把握する必要があるのです。

言われたってことは、その境界線がずれていたってことなのですから、見直しの必要があるのです。

しかも、その境界線は、上司のパーソナリティーによっても変わるんですよね。

その人が、

小まめに欲しがる人=心配性の人なのか?

あるいは、放置プレーなのか?

こだわりのポイントはどこなのか?

何が好きで何が嫌いなのか?

などなど。

これを適切に把握するのが、部下の仕事なのです。

と言いますか、「自由」に仕事をするための必須条件なのです。

気持ちよく、好き勝手にやるためには、これを徹底的に理解するように努めること。

これが、大切なのです。

こんなことを書くと、

「お前さ、何言ってんだよ。上司に縛られているだけじゃねーかよ」なんて思う人もいるかもしれませんが、

ある意味でイエスです。

なぜなら、自分では責任を取れないから。

あなたがその報告を怠って、プロジェクトがもう戻れないところまで進行をしていたとしたら、

point of no returnまで達していたとしたら、全部上司が責任を取るんですよね。

事態を治めにかかるのです。

その時、自分は何もできないのです。

立って見ているだけなのです。

<point of no return>はケミストリーの唄ではないです。

だから、そんな責任を引き受けてもらっている以上、その引き受けて頂ける責任の境界線を部下は理解する必要があるのです。

それにもかかわらず、

「報告しなくてもいいだろう」

とか、

「もっと自由にやらせろ」なんて思う人がいるとしたら、

大いなる勘違いです。

権利の主張にもほどがあるのです。

なので、「自由」に仕事をしたいと願うのであれば、

まずは、その境界線をしっかり把握する。

その上で、

「あれ、どうなってる?」

なんて、かっこ悪いことを言われる前に、

自分から、

「あれ、こうなっています」

って、報告をする。

「そろそろタイミングかな?」

とか、

「これ、気にしてるところかな?」

とか、勝手にセンサーが反応して、先手で動くのです。

言い方を変えれば、

報告することを報告しときゃいいんです

「俺は報告したよ」というその事実が、上司に責任を引き受ける理由を与えることにもなるのですから。

 

電通鬼十則に、

仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

というのがありますが、「自由に」働くために先手は欠かせないのです。

「あれ、どうなっている?」

ではなく、

「あれ、こうなっています」

先手で行きましょう。
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【今日のうねり】
「あれ、どうなっている?」は組織人が言われたら最後。死の一言だ。
今まで積み上げた信用残高も一気に取り崩さざるを得ないだろう。
それは、上司の責任の境界線を正しく理解していないことの表れでもある。
組織人の自由はあくまで、上司の責任の範囲内においてなのだ。
これはきちんと理解しておかなければならない。
だから、報告をちゃんとする。
「あれ、どうなっている?」ではなく、「あれ、こうなっています」が基本なのだ。

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