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令和2年10月18日 今日もクルクル通信790号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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「あのー、鍋焼きうどん。上に乗っている、椎茸「三つぐらい」多く入れてもらうことできますか?」
「お前な、「三つぐらい」っていうのはないんだよ。
三つなら三つ。五つなら五つ。数をちゃんと伝えなさい。分からないじゃないか」
「四つでお願いします」
「鍋焼きうどん、3人前。一つは椎茸四つ追加ですね」
これは、
日本橋の蕎麦屋でもりそばを食べている時に、迎えの席に座った3人親子の息子と父親の会話です。
息子さんは小学校4年生くらいかなという感じです。
私は、学生の頃に、蕎麦屋でバイトをしておりましたし、大の蕎麦好きですが、
「鍋焼きうどん、椎茸四つ追加」
という注文は、初めて聞きました笑
そのパンチのある注文に、ついつい耳がダンボになってしまいましたが、それに輪をかけたようなお父さんのご指導。
こちらまで背筋が伸びました。
実際に注文が来ると、
卵焼きが3人分。
鍋焼きうどんが、3人分。そのうち一つが椎茸多め。
なかなか統制の取れた家族ですよね笑
さて、今日は、このお父さんの一言にフォーカスしたいと思います。
お父さんは、ロマンスカラーにオールバック。いい感じに締まった体。少し怖そうでした点
仰っているることは120%賛成です。
さすがに、小学生にそれを言うのかよと思う人はいるかもですが…笑
ただ、
曖昧さをどれだけ除去できるか?
仕事においても、というか、どんな時にでも、大切なことですよね。
実際、この椎茸の数だって、
三つ「ぐらい」お願いします!って注文されるのと、
「四つでお願いします!」って言われるのだったら、明らかに後者の方が良いですよね。
注文される側は圧倒的にありがたい。
依頼が明確だから。行動がしやすい。
依頼が明確であれば、ついで、「追加料金100円頂いてもよろしいでしょうか?」ってのも言いやすいこともあるじゃないですか。
(今回は実際に追加料金が発生していたのか?は分かりませんが)
もし、「三個ぐらい」で承ったとしたら、その店員さんの立場になってくださいよ。
三つなのか?二つなのか?あるいは五つなのか?
自分で数決めなきゃいけないんですよね。
仮に、数を決めないで、曖昧なままに、厨房に、
「鍋焼きうどん3人前お願いします!一つは、椎茸三つぐらい多めで」
って注文を通したとしたら、
「はあ?三つぐらいっていったい何個なんだよ!ちゃんと聞いて来いよ、こら!」
なんて、江戸っ子の板さんにシバかれる可能性だったりますよ。(単なる想像です)
ここは、お江戸日本橋の人気のお昼の蕎麦屋さん。しかも休日の正午ですからね。
そんな混乱を、お父さんの発言は一発で仕留めたのです。
ファインプレーとしか言いようがありません笑
私自身、仕事を振り返ってみても、この「数や期日や金額の曖昧さ」で困ったことは何度もあります。
例えば、期日。
「10月20日「頃」までに提案をお願いします」と依頼を受けたので、
「では、21日にご提案をさせて頂きます」ということで期日は決まっていました。
にもかかわらず、後日になって、
「やっぱり、20日でお願いします」
なんて言われる。
これが本当に困るんですよね。
20日って決まっているんだったら、20日って言って欲しいんですよね。
スケジュールの組み直しになりますから、全ての調整をし直さなければならなくなるんですよね。
期日が決まっているんだったら、ズバリ言ってくれた方が100倍ラクなのです。
後出しが一番困るんです。
もし仮に、そのスケジュールがタイトで、「言うのが申し訳ない」といったちょっとした気遣いがあったとしても、
はっきり言ってくれって話なのです。
気遣いは、それはそれで有難いですが…有難迷惑と言わざるを得ません。
むしろ、タイトの時こそ、ハッキリ言われた方がありがたいのです。
やるしかないって腹も括れますし。
「できないならできない」と言えますからね。
指示の曖昧さは行動の曖昧さを呼び、結果としてアウトプットの曖昧さを生みます。
結果として、良い成果を得ることは出来ません。
以下に曖昧さを除去できるのか?
これは良い成果を得る上では欠かせないことです。
そんなことを、休日の蕎麦屋の親子の会話から改めて考えさせられたのです。
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【今日のうねり】
仕事においても、どんなことでも、曖昧さをいかに除去するのか?が大切だ。
特に、数や期日。そしてお金に関しては徹底しなければならない。事故に繋がる可能性もある。
これらは言いにくいこともあるが、曖昧なくらいならはっきり言って言う方が100倍有難い。
これは双方のためなのだ。
曖昧さは曖昧な行動を生み、曖昧なアウトプットを生むだけなのだ。