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令和2年10月22日 今日もクルクル通信794号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨夜はヨガ。いつもとは違う先生でした。
「けっこう、腰回りが動くようになってきているみたいなので、今日は次の課題個所の背中周りをやってみましょうか?」
ということで、今までの股関節周りとは違うアプローチとなりました。
実際に先生が要求する動作、例えば、「紐をもって、体をねじる」などの捻り系をやるのですが…
「中田さん、ここ伸びていますか?」
「いや、いや、全然伸びていません」
「えっ、本当ですか?では、これではどうですか?」
「あんまり感じません。それ以前に脇腹辺りが痛くて、そこまで意識ができません」
「なんと!あははは。体側かー、これは本当に体硬いですね!笑」
トレーニング内容の引き継ぎはされているようですが、この柔軟性のなさは、先生の想定を超えていたようです笑
<ドクターX>とか医療系のドラマでよく見るシーン。
開腹してみたら、想像以上に腫瘍が大きくなっていた、とか、レントゲンでは写ってなかったものがそこにあって(しかもそれの方が問題が大きい)、
「なに、これ…」
って思わず口にする。
あれみたいな感じでしょうか。
レントゲンもCTも撮ってないし、そもそも医療と一緒にすんな!って話なんですけど…
背中周りのアプローチを試したものの、結局、いつもの股関節周りを先にやることになりました。
背中も股関節周りもどちらもコアですから、一般的にどちらの方が重要ということはないでしょうけれども、
私の体にとっては股関節周りの方が優先度が高いようです。
実際、股関節周りをやった後に、背中に戻ってくると、びっくりするぐらい変わりました。
感じることができなかったところに、伸びをしっかり感じることができました。
やっぱり、一番のボトルネックから片づける。
それが出来ていないうちに、他のところにアプローチをしても、成果を得ることができないんですよね。
これって、身体もビジネスもどんなことでも同じなのです。
同じ股関節周りも背中も同じ体幹なので、「枝葉ではなく、幹から」とは言えませんが、
物事には順序があるのです。
将を射んとする者はまず馬を射よ
(大将の首を取ろうと思ったら、まずはその馬を落とすべし。いきなり大将を狙うな)
なのです。
あるいは、
まず隗より始めよ
なのです。この言葉は、goo辞書によると、
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《中国の戦国時代、郭隗 (かくかい) が燕 (えん) の昭王に賢者の求め方を問われて、賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、と答えたという「戦国策」燕策の故事から》大事業をするには、まず身近なことから始めよ
(抜粋)
===
となっています。
ここでは、「まずは身近なことから始めよ」と書かれていますが、
これも「順序が大切」と捉えても良さそうです。
類語では、
死馬の骨を買う
がありますね。
私が大好きな、宮城谷昌光の小説<楽毅>には、「まず隗より始めよ」の語源となった、郭隗 が昭王に進言するシーンが書かれています。
そこで、郭隗 が引用するのが、この「死馬の骨を買う」の話なんですよね。
読んだ時に、鳥肌が立ったので鮮明に覚えています。今回は、コトバンクから引用しておきますが、こんな話です。
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紀元前四世紀の終わり、中国の戦国時代のこと。滅亡寸前まで追い詰められた燕という国では、新しく即位した王が、国の復興のために優秀な人材を探し求めていました。そこで、補佐役の郭隗は、自分を売り込むためにこんな話をしました。「昔、ある王が、一日に千里を駆ける名馬を手に入れたくて、家来に一〇〇〇金もの大金を持たせて、探しに出しました。ところが、その家来は、死んだ馬の骨を五〇〇金で買って、帰って来たのです。激怒する王に対して、その家来は、『死んだ馬の骨にさえ五〇〇金を投じたといううわさを聞いて、生きた名馬を売り込みに来るものが、必ず現れますよ』と言い放ちます。はたして一年も経たないうちに、とびきりの名馬が三頭も集まったそうです。今、王が優秀な人材を求めていらっしゃるのであれば、まずは私を優遇することから始めてはいかがでしょうか」。王がその通りにすると、優秀な人材が次々に集まり、燕はみごとに復興を遂げたということです。
(抜粋)
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いやー、郭隗、かっこよすぎますよね。
古今東西、「順序が大切なことは変わっていない」んですよね。
戦略とは順序なのです。
ときに、その順序が本能と違う場合があるかもしれません。
でも、
焦らずたゆまず、急がば回れの精神が大事なのです。
目の前のことを着実に日々やっていくのです。
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【今日のうねり】
戦略とは順序である。
これは、どんなことでも大切なことだ。
時に、その順序が本能と異なる場合があるかもしれない。
そういったときに焦りを感じることがあるだろう。
でも、急がば回れの精神で、目の前のことを確実にやっていくことが未来につながるのだ。