アニメビジネス。今と昔。

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令和2年11月4日  今日もクルクル通信807号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨日に引き続き、「劇場版鬼滅の刃」ネタです。

アニメのクオリティは、噂通り高かったです。

子供の時に見ていた、テレビアニメとはまるで別物でした。

例えば、「ドラゴンボール」や「聖闘士星矢」、「キン肉マン」。「アンパンマン」や「ちびまる子ちゃん」に「サザエさん」。

はたまた、「ドラえもん」。これも、昔のそれとは全く別物ですね。

あっ、声が変わったからじゃないですよ!笑

同じ「恐竜」でも、子供の時に見た、「のび太と恐竜」と今年公開された「のび太の新恐竜」では、段違いです。

もちろん、その大きな理由は、テクノロジーの進化でしょう。それに伴って、かなりリッチな映像表現ができるようになったことだと思います。

でも、それだけではないのではないでしょうか?

アニメ「ビジネス」の変化。それに伴う、「制作費」の変化

があるのではないか?と思うのです。

 

主に、テレビアニメで考えてみます。

例えば、その昔、私が見ていた、「ドラゴンボール」は毎週水曜19時から30分間放送していました。

毎週この日だけはこれよりも前に夕飯を食べ終える。それが習慣になっていたと記憶しています。

このアニメ版のドラゴンボールも、ジャンプの連載同様、何年も放送され続けていました。放送されているのが当たり前でした。

ちょっと調べてみると、「ドラゴンボール」は4年間153話。「ドラゴンボールZ」は8年間全291話。の放送。

「聖闘士星矢」は3.5年114話でした。

ところが、「鬼滅の刃」のアニメシリーズは、

半年26話で第一部が終了しています。

わずか、半年ですよ!

他にも最近の人気アニメを見てみても、

「キングダム」は、半年40話を2回。

「進撃の巨人」は、半年40話を1回。3か月12話を2回。

となっています。

しかも、これらは、連続して放送されているわけではなく、場合によっては、次のシーズンが始まるまで数年の間が開くこともあります。

つまり、我々の時代のテレビアニメとは違って、「何年も続ける前提」ではなく、むしろ、「半年程度で終わらせる前提」で作っている。

「〇〇篇」といった形で放送する、「シーズン制」になっている

と言えます。

制作費自体も当時よりも大きく増えているとは思いますが、仮に同じだったとしても、

1本あたりの制作単価が爆上がりしているんですよね。本数が少ないから。

そりゃ、「カメハメ波」や「元気玉」より「炎の呼吸 壱の型 不知火」が破壊力満点に見えても仕方がないのです笑。

投資額の観点から見ても、アニメのクオリティーが我々の時代とは圧倒的に違うのも無理がないのです。

 

では、なぜ、このような変化が生まれてきているのか?

私が業界のプロフェッショナルではないので、単なる推測ですが、

アニメの商売の仕方は変わってきているのでは?

と思っています。

そもそも、放送されるメディアが変わりましたよね。

昔は、メディアが地上波の放送局しかなかったですが、今は、「配信」によって、メディアが増えています。

例えば、Netflix。Amazonプライム。あるいはHuluなど。

ユーザーが見たい時に見たい番組をオンデマンドで見る。

しかも、「一気に見る」。

これが、視聴スタイルの主流になっています。

実際、「鬼滅の刃」のアニメは、20以上のプラットフォームで配信されています。

なので、ここで放送することを前提とするならば、100話以上続く作品よりも、20話完結の方が断然よい。

かつ、クオリティーが高いのであれば、ユーザーにとっては良いことしかありません。(作り手にとってはどちらが良いのか?は一旦おいておきますが)

しかも、配信プラットフォームでは、自動的にグローバルにも接続されますから、作り手は、最初から海外販売を前提に作ることもできます。

当時はまずは、日本国内。チャンスがあれば、海外。という発想だったかもしれませんが、今は最初から海外も狙えるのです。

(もちろん、昔から日本のアニメは、「ジブリ作品」や「アキラ」。「攻殻機動隊」など、高い人気を誇っていますが)

実際、「鬼滅の刃」も北米での放送も確定しているようですし、すでに、アジア市場での人気があるようです。

 

売る場所が変われば、売り方も変わるんですよね。

的確にそれを捉えれば、売り上げも大きく伸ばすことができる。

あるいは、

ユーザーの使用体験が変われば、それに合わせて、サービスの提供方法を変えることが大切。

結果、それがビジネス(モデル)の変化にもつながるのです。

久しぶりに、バトルアニメを見て、こんなこと思ったのです。
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【今日のうねり】
売る場所が変われば、売り方も変わるんですよね。
的確にそれを捉えれば、売り上げも大きく伸ばすことができる。
あるいは、
ユーザーの使用体験が変われば、それに合わせて、サービスの提供方法を変えることが大切。
日本のアニメも、配信ありきで作っているから、作り方も放送の仕方も、昔とは大きく変わったのだ。
これは、売り方。ビジネス変化の例として持っておく。

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