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令和2年11月25日 今日もクルクル通信827号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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昨夜は、日本一の焼き肉屋「スタミナ苑」の亭主マコさんに天ぷらの名店、「近藤」さんに連れて行っていただきました。
というのも、元スタミナ苑のバイト、今は大分県で人気焼き肉店を営む、木原さんが久しぶりの上京したからです。
木原さんとは、バイト時代から仲良くさせて頂いているので、もう10年以上の付き合いになります。
「近藤」さんは、相変わらず「美味い」なんてもんじゃなかったです。
グルメブログじゃないので、どんなお料理を頂いたのか?詳細は書きません笑
木原くんはお父さんが営んでいた焼肉屋を継ぎ二代目として活躍中です。
ちょうど今年で5年目に突入。今では週末の予約が取れない、大分県の人気店となっていますが、引き継いだ当時は大変な苦労があったそうです。
ただ、スタミナ苑を卒業する時に言われた、
「3年は辛抱だ。でも、それを乗り越えることができれば、必ず花開くから」
と言う言葉を胸に、日々真面目にお肉と向き合っていました。
すると、本当に4年目になってから、一気に風向きが変わり、安定軌道に突入したそうです。
「4年目になって、何か特別なことをしたんですか?」
とお聞きすると、
「いえ、特にしていません。今までやってきたことが、一気につながり始めた。そんな感じでした」
と言っていました。
「石の上にも三年」と古来より言われますが、本当にそうだったそうです。
ちなみに、スタミナ苑と同じ味が楽しめるのは、日本では、ここだけです。
肉の仕入れから調理法まで、スタミナ苑で教え込まれたことを徹底再現していますからね。
是非、大分にお越しになった際は、「焼き肉 井とう」に行ってください。
(大分市からも別府からも遠いですが笑)
そんな木原さん、初めてスタミナ苑を食べた時に衝撃は「一生忘れない」と言います。
って、私も忘れませんが笑
焼き肉屋育ちの木原さん。自分が育った味を「美味い」と信じてきたのに、
今までの「美味い」という概念が崩れ落ちていったそうです。
だからこそ、「この味を学びたい!」と強く思い、修業をさせてもらうことを決意。
8年のバイト(修行)を経て、大分のお店を親から引き継いで頑張っています。
木原さんはやっぱり、焼肉が好きなので、定休日は、他の焼肉屋さんに食べに行くこともあるそうです。
で、頻繁に、
「なぜ、そのひと手間を惜しむのか?それをするだけもっと美味しくなるのに…」
と思ってしまうそうです。
「例えば、どういうことなの?」って聞くと、
「コブクロに細かく切り込みを入れることです。例えば、ほんとそんな些細なことなんですよ」
って言っていました。
「そんなことで変わるの?」
「全然違います。まあ、一つ一つに切り込みをたくさん入れるのが面倒ですけど笑」
こんな感じでした。
この話に続けて、彼はこんなことを言いました。
「仕方ないですよ。だって、そのお店ではそれが一番うまいと思ってやっているわけですから。それを信じているんですから。
でも、可哀想だとも思ってしまいます。だってもっと美味しい方法があるのに、
知らないだけなんですから」
と。
それを聞いて、私が思ったことが二つありました。
一つ目は、
どこに基準をおくのか?それが人生においては決定的に大事。
ということ。
もう一つは、
優しさは力の中にある。力無き優しさは、ただの同情にすぎない。
という言葉です。
(「基準の話」についてはまた後日書きたいと思います。)
後者は、大学受験の時の恩師、加藤先生のお言葉です。
私は、この言葉のメッセージを、
優しさ=人様のお役に立つためには、力が必要。
力がなかったら、人の役に立つことなんてできない。力がないにもかかわらず、それをすることは、むしろ、有難迷惑。
と、解釈をしております。
仕事において、その力を考えてみると、「自分の専門領域における高いパフォーマンス」は絶対に外すことができません。
お客様にお役に立つためには、ひいては社会に貢献するためには、何よりもまず自らの専門性を高めなければなりません。
力がなければ、ご迷惑をおかけするだけですからね。
「優しい人」になるためには学び続け、「力」を身につけていくしかないのです。
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【今日のうねり】
人生は、どこに基準を置くのか?が決定的に大事だ。その基準によって、成果が決まってしまうのだから。
基準が低ければ、自然とその提供サービスの質は低くなる。
それは、お客様にご迷惑をかけることにもなる。もっと良いものが出せるのに、出せないのだから。
力がないのと同じ。加藤先生の言葉で言えば、「優しく」ないのだ。
優しさは力の中にある。力を身に付けるために、日々学び続けるしかないのだ。