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令和2年12月1日 今日もクルクル通信833号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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不測の緊急事態に見舞われたとき、それに全力で対応できるようにするためには、
身も心も「余白」を作っておくことが不可欠です。
余白どころか、「空っぽ」にしておくことが理想です。
「空っぽ」とは、「第一領域の作業が一つもない状態」と言い換えることができるでしょう。
この状態であれば、自分で自由に、行動することができます。
第一領域は、「緊急かつ重要なこと」ですから、逃げられません。やるしない。
なので、それが沢山あるとしたら、空っぽどころか、「満タン」状態。
例えば、この週末の私に起こった緊急事態も、「満タン」状態だったとしたら、大変なシワ寄せが、他案件に行ったことでしょう。
組織で活動をしていれば、仮にそういった事態が起こったとしても、みんなでカバーし合えます。
ただ、私の場合は、絶賛一人で活動中ですので笑 そんなことはできません。
もし、そんなことが起こってしまったら、お客様や関係者の皆様に多大なるご迷惑をかけてしまうことになってしまいます。
不測の事態ゆえ、「仕方ない」とは言いつつも、業務に支障が出ることは決して良いことではありません。
場合によっては信用を毀損してしまう可能性だってありますからね、「満タン」状態は作ってはならないのです。
この状態だと、
不測の事態だけでなく、新しいチャンスにも動くことができなくなってしまいますからね。
やっぱり、「空っぽ」にできるならした方が良いのです。
「満タン」にしないようにするには、水が溜まらないように、どんどん掻きだすしかありません。当たり前ですけど。
いきなり、別の例えになるのですが、この満タン状態って、
テニスのラリーで、常に簡単に相手から打ち返され続けている。
そんな状態だと思うのです。
こっちは、必死に返しているのに、相手からいとも簡単にバンバン打ち返されてしまっている。
いつまでたっても、自分の優位な状況が作れない状態だと思うのです。
しかも、仕事の場合って、1人の相手とだけ向き合っているわけではなく、同時に複数の方とやり取り(ラリー)が発生しますよね。
シングルスじゃないんですよね。
なので、山のように球が飛んでくるんですよね。その飛んでくる球を何も考えずに、しょぼく打ち返していたら、バンバン打ち返され続けてしまうんです。
そんなしょぼい打ち返しは何か?って考えると、
「相手の動きを仕留めきれない球」を打っているってこと。
つまり、こちらが打ち返した内容に不備があって、先方が球を預かれない状態
と考えられます。
例えば、
「〇〇について確認してください」という球を打ち返したとします。
緩くしょぼい球は、その球(依頼事項)に、必要な情報が全て入っていない。
なので、
「あんたさぁ、これで確認できないじゃん?
期限は?
金額は?
そもそもこちらが依頼していた、あの件は?」
みたいに、畳みかけられるように球を打ち返されてしまうのです。
でも、そうではなく、ベースラインぎりぎりに落ちるような、強く速いショットを打ち込むことができれば、相手は直ぐ打ち返せないですよね。
そんなショットは、内容に漏れがなく、相手がそれを確認するのに時間を要する依頼ができているということです。
一人一人の相手にそういう球を、着実に打ち返すことができれば、
徐々に自分に「余白」を持つことができるようになります。
先方は打ち返すに時間がかかるわけですからね。
自分のペースでラリーができるようになる。
すなわち、主導権を持って、仕事を進めることができるようになる。
身も心も、「空っぽ」に近づき、自由に行動が出来るようになるのです。
もちろん、そういう厳しい球を打ち返しているにも関わらず、ラリーに追われ続けるということもあるかもしれません。
それは、完全に物理的な量が多すぎるってことですから、是正した方が良いかもしれませんね笑
そういうわけでもないにもかかわらず、
何だか分からないけれども、いつも仕事に追われている。
全く時間がない。
いつまで経っても、ラリーが終わらない。失点しまくっている。
そんな状況が続いていることがあったとしたら、
その状況を嘆くでも、誰かのせいにするでもなく、まずは、
そもそも自分は、ベースラインぎりぎりを攻めることができているのか?
全盛期のロジャー・フェデラーばりのライジングショットで攻めてることができているのか?
それとも、「カウンターして下さい」と言わんばかりの、生易しい、中途半端なショットを打っていないか?
そこから点検するのが良いのかもしれません。
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【今日のうねり】
不測の事態。あるいは、新しいチャンスが訪れた時に、全力でそれに対応するためには、身も心も空っぽにしておくことが大切だ。
そのためには、第一領域を常に片づけておかなければならない。
テニスのラリーで言えば、ベースラインぎりぎりのショットを常に打ち込むことができれば、自分が第一領域に追われる続けることはないだろう。
そんなショット=漏れなく、相手が行動できるようなコミュニケーションを実施し続けることが大事なのだ。