==========
令和2年12月16日 今日もクルクル通信848号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
========
終了予定2時間35分後
洗濯機に表示されたこの文字を見た時、「えっ、マジ?壊れたのか?」って焦りました。
でも、よくよく確認してみると、選択されていたモードが、「選択&乾燥」になっていたことに気付きました。
「あー、そうか、前日に敷布団を選択したからか」
と、理由もすぐに分かりました。
とはいえ、乾燥まで求めていないので、慌てて一時停止ボタンを押しました。
一時停止中に、モード切替を試みたのですが、それができません。
となってくると、やることは一つ。強制リセットです笑
万が一、再起動した時に、動かなくなったどうしよう?
若干ビビりつつ、祈るような気持ちで、再起動をし、洗濯モードボタンを1プッシュ。
いつも通りの効果音が鳴って、洗濯機が動き出しました。
ですが、まだ油断は出来ません。むしろ、一番山場はここからです。
洗濯機を使っている人はよく分かると思いますが、
「これっきりボタン」を押すと、まず、洗濯機の浴槽が、自動で回転し始めます。(ドラム式の場合)
回転しながら、洗濯物の物量を確認します。
確認が終わると、それに見合った、洗剤の投入量が表示されます。
0.9杯、0.7杯、0.3倍。みたいな感じです。
何が山場なのか?というと、
既に、一旦水浸しになってしまった洗濯物の重量が重すぎる。
が、理由で洗濯機が停止してしまうことです。
そんで、エラーメッセージでも出てきたらどうしようか?
その時は、洗濯物をびしょびしょのまま取り出して、やり直しかな。
そんなことまで頭をよぎっていました。
「頼む、問題なく動いてくれ!」そんな気持ちで、洗濯機を見つめていると、
何事も無かったかのように、動き出しました。
終了予定も「28分後」と表示されています。
「これ、凄くね。しかも、前回の続きを自動でやってんじゃね?」
だとしたら、めちゃ賢くないか。
そんなことを思って、また、ちょっとビビりました。
朝から何度も洗濯機に驚かされる、そんな朝でした笑
この洗濯機が、一体どんな仕組みになっているのか?は分かりません。
なので、ここからは私の単なる想像でしかないのですが、
頻発するミスを元に設計されているのではないか?
って、思ったんです。
例えば、今回のように、洗濯だけで良いのに、誤って洗濯&乾燥モードが選ばれる。その後、強制リセットされ、選択モードが新たに選ばれる。
とか、
乾燥だけのつもりだったのに、誤って、洗濯モードが押されてしまった。
とか。
起こりそうないくつものミスをあぶりだし、それに対応するコマンドが決められているのではないか?
って。
そのコマンドは、例えば、
強制リセットがされた場合、事前のタスクを引き継いだ方が良い場合は、その延長から再スタートする。
そうでない時は、新しい指示をゼロから実行する。
みたいな感じです。
ミスを洗い出し、ブラックリスト化する。その上で、最も汎用性の高い対応方法を設計する。
こんな感じで作られたのではないか?なんて想像していました。
「ミスのブラックリスト化」という話でいえば、以前もご紹介した、恩師の加藤先生はこれを徹底していました。
毎年12月30日から1月3日まで高校3年生だけ、「年越し合宿」なるものが行われますw
ここでは1日2回のテストと授業があります。授業は、テストの解説です。
そのテストにおいて、「やってはいけないミス」=ドクロマークミスをやってしまうと、大変なご指導に合うのですw
この「ドクロマークミス」はどんなミスか?と言うと、
ケアレスミスです。
先生はテストにおいて、
この問題で、こういうケアレスミスをする奴がいる。
ということを予め予想し、「ブラックリスト化」しているんですよね。
例えば、文中の穴埋め問題で、大文字から書き始めるやつがいる。
とか、
英作文で、ピリオドを打ち忘れるやつがいる。
三単現のsを付け忘れるやつがいる
などなど。
こんな感じで、起こりうるケアレスミスが全てリストアップされているのです。
で、それをやると、手厳しくご指導に合うのです笑
これらのケアレスミスに関しては、完全なるヒューマンエラー。
起こさないように「注意する」しかないのですが…
「ミスのブラックリスト化」という観点では、洗濯機も一緒ですかね。
いや、違うか笑。
ドラッカーは、「問題は4つに分類して考えるべし」と言っています。
===
第一に、「基本的な問題か、例外的な問題か」「何度も起こることか、個別に対処すべきことか」を問わなければならない。
基本的な問題は、原則や手順を通じて解決しなければならない。
これに対し、例外的な問題は、その状況に従い個別の問題として解決する必要がある。
厳密にいえば、あらゆる問題が、二つではなく四つの種類に分類できる。
(「プロフェッショナルの条件」より)
===
この4つの分類の中で、「例外的な問題で、かつ、個別に対処すべきこと」ってのは、ほとんどないのではないか?って思うのです(確か、ドラッカーもそういっていた気がします)
実際に、そんなことが起こった場合は、個別に対応するしかないでしょう。
でも、多くの場合は、
どこかで起こっている、基本的な問題ばかり。起こっている現象は異なっているかもしれません。
でも、蓋を開けてみたら、根っこは同じ。
そんなことが多いように思うのです。
でも、2度あることを3度起こさないことが大事ですよね。
そのためには、
そのミスの原因は何か?
それを明らかにして、対策を手順化する。
ミスの度にそれを怠らなければ、ケアレスミスなどの無駄が減り、よりよく生きることができると思うのです。
*****
【今日のうねり】
ミスは起こってしまうものだ。
でも、大事なことは2度あることを3度起こさないことだ。
そのためには、「ミスをブラックリスト化」する。その上で、原因を探る。というアプローチも有用であろう。
ドラッカーの言うように、例外的で、単発の問題というのはほとんどなく、多くの場合は、基本的な問題が現象を変えて起こっているだけなのだ。
ケアレスミスをなくす。
ミスの原因究明と対策を手順化し、ミスを減らす体質になるのだ。