ジョゼ・モウリーニョと独自の「フォーマット」

==========
令和2年12月30日  今日もクルクル通信862号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
========

ジョゼ・モウリーニョというサッカー監督がいます。

まだ57歳ですが、間違いなく歴史に残る名将です。

ざっくり、彼の成果ですが、

・異なる2つのチームを欧州王者に導く(歴史上5人のみ)

・イングランド、イタリア、スペインのリーグ戦と国内カップ戦で優勝。

(イングランドでは通算5回のリーグ優勝。イタリアでは2回)

・監督として唯一UEFAチーム・オブ・ザ・イヤーに4度選出

です。

まあ、勝ちまくっているってことです。

「ジョゼ」というと、「ジョゼと虎と魚たち」という犬童一心監督の映画を思い出してしまいますが、全く関係ないですね笑

(今、アニメもあるんすね。知らなかった)

「このモウリーニョが、昨年からトットナムの監督として、イングランドのプレミアリーグに復帰。

なかなかいいサッカーを展開して、話題になっている」

そんな話を、昨日、ロンドンから帰国中の友人から聞きました。

トットナムは現在7位。何が良いのか?と聞くと、

「ハリー・ケイン(イングランド10番)とソン・フンミン(韓国のキャプテン)2トップの破壊力」

だそうです。

それを聞いて思ったのが、

「また、モウリーニョ、やってんのか」

ってことです。

というのも、彼は、どのサッカーチームを率いても、同じサッカーをやっているんですよね。

徹底的に守って、速攻で勝ちきる。

「堅守速攻」と言われることは、彼の本意ではないらしいですし、あくまで私のイメージです。

でも、本当に、どこでも同じサッカーをやっているイメージなんですよね。

彼の書籍を読んだこともないですし、Amazonプライムでやっている彼の番組も見たことがありません。

なので、以下に書くことは全部私のイメージであることをご了承ください。

 

このモウリーニョ監督というのは、元々体育教師。通訳を経て、サッカー監督になった異色のキャリアの持ち主です。

通訳から、アシスタントコーチになり、最終的に監督になります。

監督しての快進撃は、ポルトガルの古豪「FCポルト」をリーグ2連覇。17年ぶりにヨーロッパチャンピオンに導いたことから始まります。

その後、イングランドのチェルシーで、リーグ制覇を3回。イタリアのインテルでリーグ制覇を2回、(ヨーロッパチャンピオンを1回)

スペインのレアルマドリードでリーグ制覇を1回。

その他、各カップ戦も山ほど勝っています。

偉業といっても過言ではない、輝かしい成功を収めています。

で、どのチームでも、基本いつも同じサッカーをやってるんですよね。

FCポルトの時も、チェルシーの時も。

とにかく、まずは堅い守りを重視。僅かなチャンスで点をもぎ取って勝利をする。

こんなサッカーです。

試合は全く見ていないですが、今年もそのスタイルは変わっていないようです。

11月に行われた、プレミアリーグの雄「マンチェスター・シティ」戦での勝利後にも、

「そんなにボールが好きなら家に持って帰ればいい。私は勝ち点3を持ち帰る」

って、コメントを残していましたからね。

 

監督のプレースタイルとして大きく以下の二つがあるのではないか?と思います。

①今ある資源(選手)にあった、最適な戦い方をやる。

②資源によらず、自分がベストだと信じている、戦い方をやる。(それが今の資源で出来ないのであれば、外から連れてくる)

モウリーニョ監督は徹底的な後者です。

どこのチームでも、「守って勝つ」というサッカー徹底してやり、結果を出しています。

裏には、徹底した相手の分析があるらしいですが。

 

おそらく、これが彼が自身の経験の中で築き上げてきた、「勝利のフォーマット」なのではないか?

と思うのです。

それを、信じて、国が変わろうが、チームが変わろうが、徹底して実行をし、結果を出している。

ように感じるのです。

実際、サッカーは点を取られなければ、負けることがないスポーツです。

まずは、負けないことから逆算して、サッカーを組み立てるのかな?なんて思うのです。

「サッカーのスコアではないな。ホッケーの結果だ。練習ではしばしば3対3のミニゲームをやるわけだが、スコアが5-4になったら選手をドレッシングルームに送るよ。

なぜなら、それはまともに守れていないことを意味するからだ」

彼は、アーセナルとトッテナムのノースロンドンダービーが5-4で終わった後、こんな言葉を残したそうです。

 

僭越ながら、私自身、高校までサッカーをやっていましたが、同じ考え方でした。

「点を取られなきゃ、負けないんでしょ。一番強いチームは、2-0で勝つ」

って思っていました。

これが、見ている人が面白いのか?面白くないか?

はさておき、1-0でも勝てばよいのです。

90年代でいえば、ユベントスやバレンシア。

どちらも、決して面白いサッカーではなかったですが、徹底した、堅守速攻で、ヨーロッパチャンピオンになって、トヨタカップで来日しています。

ユベントスは見に行きました。

一瞬、逸れましたが、「成功フォーマット」が一つでもありさえすれば、場所は変われど、一定以上の成果を上げることができるのではないか。

他の「名将」と言われる監督のことをサーベイしているわけではないので、一般化はできませんが、

少なくとも、モウリーニョ監督からはそれを感じるのです。

そして、商売を問わず、成果を上げている人は、それぞれ、独自の「成功フォーマット」を持っているのではないか?

とも思うのです。

もちろん、そのフォーマットづくりには時間がかかります。

1万時間の法則。

石の上にも三年

という言葉がありますが、それくらいの時間を要する場合もあるのかもしれません。

新しいフォーマットを開発するためには、時間と(金)という、資源を投入しなければなりません。

そのためには、今現在の、今現在に最適化された、資源配分を崩す必要があります。

その間は苦しいこともあり、居心地の良かった、元の資源配分に戻したくなることもあるでしょう。

ちょうど、水泳の「バサロ泳法」で、潜っている間が苦しいのと同じかもしれません。

でも、その苦しさを乗り越えた先に、大きな前進がある。

苦しかった先に「種の変更」がある。

んだと思うのです。

新しいフォーマット(型)の獲得のためには、そんな潜伏期間が欠かせないのです。
*****
【今日のうねり】
成果を上げている人は、商売を問わず、独自のフォーマットを築き上げているのだ。
それを築くには、かなりのまとまった時間が必要だ。
石の上にも三年。1万時間の法則がそれかもしれない。
その期間は苦しいこともあるが、それを超えたときに、大きな前進。「種の変更」が起こるのだ。
だから、その期間を喜んで受け入れるのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA