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令和3年1月18日 今日もクルクル通信881号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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話題の!?「髭剃りのサブスクリプション」、開始わずか一週間で解約をしました。
その理由は?というと、
剃り心地です!ズバリ。
ちょうど1週間前の月曜日から使い始めたんですが、初めて、カミソリを当てた瞬間から「おや?」という違和感はありました。
「むむむ?これ、切れ味イマイチじゃね?」
って。
とはいえ、「新品だし、思い込みなだけだろ?」と自分に言い聞かせながら、鼻の下、顎と一通り剃りきったのですが、最後まで、その違和感は拭えませんでした。
思わず使用直後に、「これ、剃り心地がイマイチだったわ。超残念」と、妻に言ったほどです。
ぶっちゃけ、このカミソリのサブスクリプションをめちゃ楽しみにしていました。
だって、「替えたてのカミソリで髭を剃る」ってのは、私の日常のささやかな楽しみでしたから。
めちゃ気持ちいいし、何より、このカミソリこそが「目指すべき営業スタイル」ですから、替えるたびにテンションが上がるんです。
「あのテンションの高まりを、週に一度味わえるのであれば最高じゃん!」と思っていたんです。
これに切り替えようと思った矢先に、アマゾン定期便の替え刃が届いてしまって、ずっと先延ばしになっていたんですよね。
その私の期待値と言ったらなかったですよ。勝手に上げるな!って話かもしれませんが。
とはいえ、単なる思い込みかもしれないし、一週間通じての剃り心地を見てから判断しようと思い、この一週間使い続けました。
そして、今朝、初めて刃の替え、再びカミソリを当てたのですが…
やっぱり、初日と同じように、「イマイチだわ」って思ってしまったんです。
もうこれはダメだなってことで、解約しました。
イマイチというのは、あくまで私の感覚なので、万人に当てはまるものではないとは思います。
でも、それまで使っていた、ジレットのプログライドと比べると、剃り心地がイマイチだったのです。
その理由は何か?思い当たることは大きく二つです。
一つは、そもそもの刃の切れ味。
もう一つは、首振りができるかどうか。
です。
前者は、刃の研ぎ具合なのか?刃の薄さが原因なのか?他にあるのか?はちょっとわからないのですが、このあたりが理由だと思われます。
後者は、ジレットに搭載されている「フレックスボール」というテクノロジーで、刃が前後左右に動くんです。おかげでフェイスラインに密着してくれるので、これがかなり良いんですよ。サブスクの刃は動かないんです。
どちらが、剃り心地の差を生んでいるのか?はわかりません。
この二つの合わせ技の結果かもしれませんし、後者がその理由なのかもしれません。
刃に関しては、サブスクリプションの方も、「切れ味抜群」って謳っていましたから。
仮に、刃に大差がないとしたら、後者は優れものですね。
一人のユーザーに、あれほどの心地よさを感じさせるのですから。
正直、サブスクリプションを申し込むまでは、カミソリなんて大差ないだろうって思っていましたが、大違いでした。
別のものを使ってみるから分かる。二つ以上の比較対象を持つから比較相対できる。
これってやっぱり大事なことです。
結局、私にとっては、サブスクではなく、ジレットの方に軍配が上がりました。
それは、私がカミソリを選ぶ上で、一番大事にしている評価基準が「剃り心地」だからです。
確かに、一枚単価で比較したら、サブスクの方がお得です。
一枚当たりの単価、ジレットの半額です(サブスクを年間契約をした場合)
ただジレットの場合、私は2週間に一回刃を替えていたので、一週間単価でいえば実質同じになります。(ちなみに、メーカーは一か月に一回の交換を推奨)
なので、ジレットに軍配が上がったわけです。
後は、より心地よさを求めて、この交換時期を、週1回にするのか?(10日に1回にするのか?)というだけです。
仮に週1回交換するとしたら、その場合は、一枚当たりの差額が150円。月に600円。年間7,200円。10年で72,000円となり、これを高いとみるか?安いとみるか?
ただそれだけですね。
これが「高い」と思うのであれば、頻度を今まで通りに戻すか、稼ぎを増やす。そうすればよいだけ。
ということで、行動も明確になりますね。
あのテンションを、あるべき姿のリマインドをこの金額で買えるのであれば、「安い」と見てよさそうです。
ジレットに戻してから、替える頻度を検証していきたいと思います。
(大先輩にもっと良いカミソリがないか?もヒアリングします)
もしかしたら、ここまで読んで下さった方の中には、
「何を、カミソリの替え刃程度で、こんなこと考えているんだ。どっちでもよくね?小さくね?」
という方もいるかもしれません。確かに、そう言われてしまえば、そうかもしれません。
でも、たとえ、こんな些細な購買の意思決定でも、その決定理由を明確にできるかどうか?には意味があるんです。
些細なことでさえも、明確に評価基準を定め、決めることができない人には、もっと大きな意思決定なんてできない。
そう思うからです。
では、このカミソリのサブスクが悪いサービスなのかというと、そういうわけでもありません。
上記のような評価基準をカミソリに持っている私にはフィットしなかったというだけです。
例えば、私と違って、
刃の交換タイミングは適当なんです。
そもそも髭を毎日剃る習慣がないんです。(でも、剃った方が良いのはわかっているんです)
替え刃をどれを買ったらよいのか?わからなくて、面倒なんです。買いに行くのも面倒なんです。
なんて人にとっては、良いサービスになるかもしれません。
結局、それが良いサービスかどうか?ってのは、ユーザーが欲しいものは何か?によって決まるんですよね。
サービス提供サイドから見れば、「サービスを欲している人にそれを届けろ!」
ってことですよね。
たとえ、どんなに良いサービスであったとしても、それを欲していない人にとっては、良いサービスではないんです。
どんなに、美味しいホットドッグであったとしても、ソーセージが嫌いな人にとっては、美味くないんです。
それを、食べたい人もいれば、食べたくない人もいるんです。
漁業でいえば、「漁場を見極めろ!」ってことかもしれませんね。漁はやらないんですが。
その餌を欲しがっている、魚群を見つけ出すことが大事なんです。
自分を欲してくれる、漁場を探す。
サービスが売れるかどうか?は、これで決まる。
「高性能魚群探知機を搭載せよ!」
なのです。
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【今日のうねり】
それが良いサービスであるかどうか?はユーザーが決めるのだ。
もっと言えば、ユーザーの評価基準が決めるのだ。
ユーザーの評価基準にフィットしないサービスは、たとえどんなに高品質であっても、良いサービスではないのだ。
なので、サービス提供者として大切なことは、誰にそれを届けるのか?どこにそれを欲している人がいるのか?
高性能な魚群探知機を搭載することが大事なのだ。
一方で、サービス利用者としては、評価基準を明確にすることが大事なのだ。それができなければ欲しくもないサービスばかりを掴まされる。浪費家になってしまうのだ。