現代版の「ダビデとゴリアテ」?

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令和3年1月25日  今日もクルクル通信888号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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初の埼玉県出身力士による優勝で幕を閉じた、大相撲の初場所。

しかも、平幕優勝。大栄翔さん、本当におめでとうございます!

とは言いながら、テレビを廃棄してから既に一年が経過しており、一切取り組みを見ておりません笑

所属している、追手風部屋でも初の優勝だそうですので、昨夜はさぞ盛り上がったことでしょう。

そんな大相撲関連ですが、先週の日経新聞に元大関小錦さんのインタビューが出ておりました。

相撲界も引き続き問題を抱えているようです。

その記事によると、若貴人気絶頂期に比べると年間の新弟子の人数が半数以下になっているそうです。

当時は、200人を超えたそうですが、直近3年間は、不祥事や少子化の影響で70人程度。深刻な人不足のようです。

それにもかかわらず、部屋数は当時よりも増えているようです。

所属力士が2人しかいない鏡山部屋を始めとして、力士数が10人以下の部屋が8つもあるそうです。

そんな現状に対して、小錦さんは、

「力士が減っているのに、相撲部屋が多すぎる」

「十分な稽古を積めなければ強くなれるわけがない。一定以上の規模の部屋に集約すれば底上げにつながる」

と、発言されていました。

この記事を読むまで、そんな状況にあるなんてまるで知らなかったですが、これは大問題ですよね。

業界のことも全く分かりませんが、相撲界も部屋の統廃合が求められている。変革の時なのかもしれません。

(って、ずっと、そんなことを言われているような気もしますが…)

 

小錦さんと言えば、私が人生で初めて見た、「巨人」でした。

体重は200キロ越え。初めてテレビで見たときの衝撃は今でも覚えています。

その後、同じように、ハワイ出身で横綱なった曙。大関の武蔵丸。など、海外出身の大型の関取が出てきましたが、

私にとっての大型力士は、やっぱり小錦さんでした。

横綱と言えば、千代の富士。そして貴乃花でした。

後に、旭鷲山や、白鳳というモンゴル出身の名横綱が出てきますが、この二人には敵いません。

まあ単純に、じいちゃん・おばあちゃんっ子で、この時に一番一緒に見ていただけなんですが、当時は大相撲を見るのが楽しかったです。

毎日のように夕方5時からの中継を見ていましたし、貴乃花時代は、夜も大相撲ダイジェストを見ていましたね。

 

そんな人生で初めて見た、「巨人」小錦さんですが、一緒に思い出されるのは、「技のデパート」こと、舞の海さんです。

あの巨人に対して、100キロも満たない舞の海さんが挑む。(体重差100キロ越え)

あれは、現代版のダビデとゴリアテって言っても良いのではないでしょうか。

(って、当然、当時はこの話は知らなかったですが)

子供心に、その立ち合い前の姿を見て、「これ、勝てるわけなくない?」って思っていました。

でも、舞の海が勝つことがあるんですよね。

「はっけよい、のこった!」の立ち合い合わせて、ぶつかり合うわけでもない。立ち止まることもあれば、手をたたくこともある。

がっぷり四つになるわけでもなく、ひたすら小錦の片足だけを狙って、ひっくり返すこともある。

時に、小錦の裏に回って、一気に後ろから押し切る。

いやー、あれは興奮しましたよ。

「小さくても、でかいやつに勝てるんだ」

大相撲の楽しさ、魅力を教えてくれたのは、もしかしたら、この二人の取り組みだったかもしれません。

調べたところ、舞の海さんは小錦さんに7勝5敗と勝ち越しているみたいですね。

(やっぱり、当時の「舞の海が勝っていた」という印象は合っていたようです)

対戦していた頃は、既に小錦さんの全盛期が過ぎた後かもしれませんが、とにかく、あんな巨人に勝つんですから本当にすごいですよね。

見てて、興奮していましたもん。

ちなみに、舞の海さんの通算成績は、385勝418敗で負け越していたようです。

でも、技能賞を5回獲得は立派ですよね。大横綱千代の富士と並んで、歴代13位です。

 

改めて、「技のデパート」と呼ばれる、舞の海さんの取り組みを見て思うのは、

自分の強みで戦わなければならない。

ということです。

当然、この考え方は、ビジネスにおいても活かすことができますよね。

確かに、あれもこれもできた方が良いに決まっています。

話すのが上手い方が良いに決まっていますし、書くのも上手い方が良いです。

英語も話せた方が良いでしょう。いやいや、「これからの時代はトリリンガルじゃないと始まりませんよ」って話もあるかもしれません。

OAスキルもあった方が良いですよね。ワードもエクセルも、パワポも何でも自在に扱えた方が良いに決まっています。

法律や財務、税務の知識もあった方が良いです。

などなど。そりゃ、何でもできた方が良いに決まっています。

これらが全て出来れば、スーパービジネスマンになれます。

「攻めてよし、守ってよし」の大横綱になれるでしょうし、「走攻守」が揃った名選手になれます。

でも、実際のところは?と言えば、全部ができるなんてことはありえません。

そんな全てをやっている時間なんてありませんからね。

限られた時間の中で最大の成果を上げるには、

自分のできること=強みで戦うしかない。

そこに絞って、強化をしていくしかないのです。

自分ができないこと=自分の弱みは、全部誰かに任せるのです。

ドラッカーも、「誰もが大きな山(強み)があり、谷(弱み)がある。それを互いに補完し合うために組織がある」って言っています。

舞の海が小錦にがっぷり四つに組んだって勝てるわけがないのです。

力では勝てないから、スピードを使う。時に、思いもよらない戦法で立ち向かっていく。だから勝てるのです。

 

自分の強みを見定めて、それを磨き上げる。

それを活かせる、舞台を探して、そこで戦い続ける。

幸いなことに、我々は、大相撲とは違って、土俵を変えることもできるんですよね。

それができれば。必ず成果を上げることができるのです。
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【今日のうねり】
弱者が強者に勝つには、弱者の強みで戦うしかない。強者の強みにぶつかったら勝てるわけがないのだ。
相手の土俵に上がってはならないのだ。
その昔、舞の海という小さな力士がいたが、巨人小錦に通算成績で勝ち越している。
それは、自分の強みでぶつかっていたからだろう。
強みを見定めて、それを磨き上げる。
それを活かせる、舞台を探し、そこで戦い続ければ、必ず成果を上げることができるのだ。