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令和3年1月27日 今日もクルクル通信890号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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ほんと、些細なことを疎かにしてはならない。
そう戒められる出来事が昨日三つもありました。
しかも、全てがオンライン上でのやり取りでした。
そして、そのやり取り一つで「あり」「なし」を即決した、そんな話です。
最初の二つはいずれも、数年にわたってご利用をさせてもらっているものです。
一つ目の事例は、先方から頂戴したサービス更新のご連絡です。
私自身、このサービスにとても満足しているので、そもそも、何一つ迷うことなく「更新一択」の状態でした。
そんな中、先方から、
「いつもご利用頂いておりますので、特別なご案内をさせていただきたく思います。くれぐれもご内密にお願いします。」
という、有難い特典のご案内を頂戴したのです。
ただでさえ十分満足しているサービスで、しかも、こちらからは何もお願いしてもいないのに、そんなご提案を受けたら、ますます嬉しくなってしまうのが、人ってもんですよね?
今までも高かったロイヤリティーがさらに上がって、
「是非、これでお願いします!こちらこそいつも有難うございます!」
と、即決でお返事をさせて頂きました。
何も、特典を付けてくれ!とか、オマケをしろ!と言っているわけではありません。
ただ、それなりに長い期間お付き合いがあること。それに対しての配慮を示すかどうか?
って、めちゃ大事だって感じたのです。
それを示すことができるかどうかによって、受け手の気分は天と地ほどの差が生まれると思うのです。
二つ目も、数年に渡って、継続してご利用させて頂いているサービスの話です。
こちらの方から、私の方からちょっとしたお願いをさせてもらいました。
詳細は書きませんが、「携帯電話」で例えて言えば、こんなお願いをしました。
「今月は緊急事態宣言もあり、ほとんど外出しませんでした。
それもあって、データ通信量が2GBにも達していません。
10GBまでプランを利用させて頂いておりますが、さすがに8GBも使わなかったのはもったい感が否めません。
来月の通信量にこの未使用分を上乗せさせてもらうことはできませんでしょうか?
通常5GBまでは、翌月持ち越しができることは知っており、追加の3GBは無理なお願いだとは承知しております。
ただ、状況が状況ですので、ご検討いただけますと幸いです。
宜しくお願い申し上げます。」
もちろんですが、大手通信会社に、こんなお願いをしているわけではありませんよ。
最初から「言っても無理!」なことは分かっていますから言いません。
今回は、付き合いも長いし、社長も知っている、それなりの関係(だと私は思っている)会社へのお願いです。
ところが、と言いますか、案の定と言いますか、先方からの回答は、
「お世話になっております。5GBまで来月に持ち越しで対応させていただきます。よろしくお願いします。」
というものでした。
要するに、「それはできません」という「ゼロ回答」でした。
いや、わかるんですよ。その回答があることも。なので、その回答に文句を言うつもりはありません。
こちらも「無理なことをお願いしている」という認識があった上で、ご連絡しているのですから。
でも、なんか寂しくないですか。この回答。
それなりに長くお付き合いをさせてもらっているのに…って思っちゃいますよね。
例えば、「他でもない、中田さんのお願いなんで、何とかしようと社長にも掛け合ったのですが、そういう前例は一切作らないという社長のポリシーが覆らずでして。
とはいっても、周りにバレようがないから、特例にしたかったんですけど、力及ばずで申し訳ございません。」
とか、何でもよいんです。
ただ、「あなたを大切に思っていますよ」的な一行があるだけで、こちらの心象も全然変わったと思うんですよね。
でも、その一行があるかどうかで、受け手のテンションに天と地の差が生まれるんですよね。
それがあれば、一つ目の事例のように、テンションが爆上がりして、
「いつも有難うございます。これからもよろしくお願いします!」
って、更新一択になるんですけど…今回はそれがなかったために、
同じ即決でも、「ないわ」になっちゃたんですよね。
もし、対面で話しているのであれば、表情が読めたり、そこでの会話で心象も状況も変わったかもしれません。
でも、テキストだと、それができないんですよね。それどころか、テキストって、対面の言葉よりもずっとドライだから、心象を一発で決めちゃうこともあるんです。
だから、テキストは丁寧に扱わないといけないんですよね。
最後にもう一件。
これは、ふるさと納税で、ご利用させていただいているお店の方とのやり取りです。
そのお店は、定期的にお魚を送ってくださるんですけど、
「明日発送します。不在にしているなど、受け取ることができない事情があればご連絡ください」
というメールを頂戴しました。
差出人を見ると、偶然にも私と同じ「雅之」という名前でした。
それを見て嬉しくなった私は、一方的に勝手にご縁を感じて、
「ご丁寧にご連絡を下さり有難うございます。自宅におりますので、どうぞお送りください。
こんな返信をしました。
すると、翌日。
「本日品物がご用意できましたので、発送させて頂きました。ご利用ありがとうございます。」
というメールが届きました。
「えっ、以上、終わり。まさかの「雅之」の下りスルー??」
いや、いいんです。いや、いいんですけど、ちょっと寂しくないですか。テンション爆下がり。とは言いませんが…
「もう来年はここじゃなくてもいいかな。他も試してみるかぁ」って思っちゃいますよね。
ということで、こちらも即決で「ないわ」になっちゃいました。
これらの事例はいずれも、同じ即決でも、一つは「あるわ!大あり!」で二つは「ないわ」というものでした。
その差は、たった一言があるかどうか。その「配慮の有無」だったんですよね。
それは、本当に些細なことかもしれません。
そもそも、先方からすれば、私とのやり取りなんて百あるうちの一つに過ぎません。
でも、私にとってはかけがえのないたった一つなんですよね。
先方にとっては何でもないことでも、こちらにとっては大きなことなのです。
もちろん、これも毎度ながら「言うは易く行うは難し」ではありますが、一つ一つ丁寧にしていきたものです。
トム・ピーターズ風に言えば、それがエクセレンスに繋がるのです。
こんなことわざを聞いたことがあります。
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釘がないから蹄鉄が打てない
蹄鉄が打てないから馬が走れない
馬が走れないから騎士が乗れない
騎士が乗れないから伝言が送れない
伝言が送れないから戦ができない
戦ができないから、戦争に負けた
戦争に負けたから、国が滅んだ
何もかも蹄鉄の釘がなかったせい
===
日々、些細なことを大切にしていくのです。
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【今日のうねり】
些細なことを疎かにしてはならない。
コミュニケーションであれば、それは配慮の有無だったりするのだろう。
自分にとっては、100あるうちの1つでも相手にとっては、かけがえのない1回ということもあるし、その逆もある。
だからこそ、その一回の些細なことでも手を抜いてはならないのだ。
確かにそれは簡単なことではない。でも、それができるかどうか?がトムピーターズ風に言えば、それがエクセレンスに繋がるのだ。
日々些細なことを大切にしていくのだ。