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令和3年1月28日 今日もクルクル通信891号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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音声版twitterとも呼ばれている「Clubhouse」。
ここ数日で、SNSのウォールでも、ニュースでもかなり話題になっていました。
日々、音源学習をしている私としては、さすがに興味が湧きました。
ところが、このアプリ、mixiと同様に完全招待制。
「何とか招待枠ゲットできないかなぁ」と思っていたところ、Facebook経由で友人から招待枠をもらうことができました。
早速インストールをしようとしたら、なんとiOS版オンリー。
確かに、ニュースに、「iOS版のみ」って書いてあったのに…気持ちを抑えきれずに、そのことをすっかり忘れてしまっておりました。
こういう時って、androidって不便ですよね。実に惜しいことをした気分になりました。
とは言いながら、iOSに戻る気も湧かないので、android版のリリースを待ちたいと思います。
この「Clubhouse」は去年の3月にアメリカでリリースされたアプリ。
わずか1年間で招待制にも関わらず、ユーザーが300万円にも超え、日本にも上陸しました。二回目の資金調達も終了したみたいです。
いつ上陸し始めたのか?は分かりませんが、この数日の盛り上がりは異常ですよね。
メルカリでアカウントが販売されたりもしていたようですし、今朝の日経新聞にも記事が出てるくらいですからね。
それにしても、このスピード感、にわかに信じがたいです。
孫正義さんが実践されていることで有名な「タイムマシン経営」というのがあります。
これは、「未来は偏在している」という前提で、すでに「未来」を実施している国や地域(例えばシリコンバレー)から、技術や経営手法を先取りして、日本に持ってくる。
そこで、時間の鞘抜きをするという戦略のことです。
「経営論」としては分かりませんが、この「時間や距離の鞘を抜く」というビジネスは、古来からありますよね。
大航海時代の貿易商人もそうでしょうし、商社の(初期の)ビジネスモデルはこれです。
まだ今のように、海外のモノや情報に自由にアクセスできない時代に、その偏在している場所に乗り込んで、そこで手に入れたものを日本に持ち込んでくる。
それ以外にそれを手にする手段がないから、それに価値が生まれ、商売が繁盛するというものです。
商社の場合は、食料品、衣料品、エネルギー関連などありとあらゆる領域を取り扱っています。
衣料品に特化したものでいえば、ビームスやシップスが、そうですよね。創業当時、アメリカの西海岸のカジュアルファッション商品を直輸入して、一気に人気が出ました。
繰り返しになりますが、これらの商売は、「時間や距離の差を抜くこと」をビジネスにしてきました。
ただ、この「Clubhouse」の急激な広まりを見ていると、この鞘抜きが極めて難しくなっているのではないか?
それをやる場合は、今まで以上に目利きが重要になるのではないか?
そんなことも思います。
タイムマシンどころか、ワープ?瞬間移動かよ!ってレベルのスピード感ですからね。
まあ、このアプリが今後どのように発展していくのか全く分かりませんが、引き続きウォッチしていきたいと思います。
てか、早くandroid版をリリースをして欲しいです。
このように「時空の鞘抜き」の考え方は古くからありますが、同じ鞘抜きでも、
「業界の鞘を抜く」という考え方は、明示されていないように思います。
と言っても、根拠は「タイムマシン経営」的な言葉ないという超薄いもの。私が知らないだけかもしれませんし。
でも、これも「タイムマシン」に負けないぐらい価値があると思います。
その価値を昨日も改めて感じました。
私とは全く違う業界で活躍している後輩から、仕事の相談をもらいました。
その内容は、ここでは書けませんが、それに対して、
それってこういう考え方はできないの?
それってこういう風にすれば良くない?
これをやってしまったらダメなの?
って、私は、言いたい放題言ったんです。素人&よそ者をいいことに。
すると、彼は
「その発想はなかった!」
と言うんですよ。
「言われてみれば確かにやれますよね。ダメなところがありません。
ただ、それって、我々の業界の習慣的にはないんですよね。でも、ないんだろ。ダメな理由を考えてもよくわからないです。
ちょっとやってみようと思います」
って、言うんです。
何も、凄いことを言ったわけではありませんよ。
「広告業界では、こういうことがあったし、お客さんの事例でこういうことがあったよ。それを〇〇って変えてみればよいんじゃないの??」
そんな話をしただけです。
もちろん、彼が知らないだけで、ダメ理由があるのかもしれません。
それでも、彼にとっては、かなりの気づきがあったようです。
じゃあ、彼が何か特別なことをしたのか?って言うと、してないですよね。
彼がしたことって、業界違いの私に「相談がある」ってLINEして、私と話をしただけですですよ。
何も、飛行機に乗って、アメリカで視察をしたわけでもないんです。
言うたら、隣人に声をかけただけです。
超安上がりですよね。でも、そこに大きな発見があることがあるんです。
これを使わない手はないですよね。
業界を超える。自分の世界から一歩出てみる。
トランスワールド?トランスカテゴリー?
名前はどうだっていいんですけれども、国境を越えるではなく、まずは業界や領域を超えてみる。
そんな領空侵犯をガンガンやっていくだけで、そこにチャンスがある。
まずは、「隣人に話しかける」。これから始めても良いかもしれません。
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【今日のうねり】
タイムマシン経営も大事だが、「業界の鞘を抜く」という考え方も同じくらい大事だ。
なぜなら、別業界の当たり前を自身の業界に持ち込んだだけで、大きな発見や気づきがあることがあるからだ。超安上がりだから、何度でも試せる。
時空を超える前に、業界を超える。隣人に声をかけることも大事なのだ。